文／海外の大法弟子

　【明慧日本2025年8月20日】私は修煉において、心性の向上、内に向けて自分を探すこと、そして家庭や仕事の中で旧勢力の按排を否定する体験について、同修の皆さんと分かち合いたいと思います。

　法輪大法との出会い

　私は現在26歳で、インドネシアのバリ島出身です。2018年に法輪大法の修煉を始めました。当時、深刻な家庭問題や経済的困難に直面していました。ある日、その状況を従姉に話すと、法輪大法の学習者である彼女はこう言いました。「私たちが今受けている苦しみは、過去に作った業によるもので、『轉法輪』に書かれている通りなのよ」

　この言葉に私は深く心を動かされ、『轉法輪』という本に強く惹かれました。人生の意味を知りたいという思いも芽生えました。本を読み始めると、それまで抱えていた疑問への答えが次々に見つかり、この本がいかに貴重なものであるかを実感しました。

　法を学び始めてから1週間後、私は近所の煉功点で煉功を始めました。すると、両手から温かいエネルギーが全身に広がっていくのを感じました。そのとき、「『轉法輪』に書かれている法理は、本当に自分にとって有益だ」と確信し、日常生活の中で「真・善・忍」の原則に従って行動するようになりました。困難に直面するたびに師父の教えを思い出し、心が穏やかになるのを感じました。

　修煉を続けるうちに、私の健康状態はどんどん改善しました。以前は体調の不安や痔の症状に悩まされていましたが、学法と煉功を続けることで、それらの問題はすべて消え、まさに奇跡のようでした。また、家庭や周囲の環境も大きく改善していきました。

　メキシコへの移住　新たな修煉環境の始まり

　2023年2月、私は仕事のためメキシコへ移住しました。これは偶然ではなく、師父のご加護と按排だと感じ、とても感謝しています。現地ではすぐに学習者と知り合い、集団煉功にも加わるようになりました。

　インドネシアにいた頃、私は恵まれた修煉環境を当たり前のように感じ、大切にしていませんでした。自宅から煉功点までは近く、毎日朝晩に集団煉功が行われていたにもかかわらず、怠け心や安逸を求める気持ちから、よく参加を怠っていました。

　一方、メキシコでは煉功点が遠く、長時間バスなどの公共交通機関を利用しなければなりません。また、スペイン語もまだ十分に話せず、仕事の時間と煉功の時間が重なることも多く、煉功に部分的にしか参加できず、そのまま職場へ直行することもありました。

　こうした環境を通して、かつての恵まれた修煉環境のありがたさを実感しました。今はより厳しい条件の中で、「不平を言わず、怠けず、修煉者としてなすべきことをしっかり行おう」と自分に言い聞かせています。

　これは、師父が私をさらに精進へと導き、あらゆる機会を大切にするよう按排してくださっているのだと理解しています。こちらの同修たちは私に安逸心を取り除くよう励ましてくれ、メキシコでの大法の様々な活動――たとえばパレード、中国領事館前での真相伝え、神韻公演のチケット販売のサポートなどにも参加するよう誘ってくれました。

　初めて観た神韻公演

　2023年、私は初めて神韻を観ました。心から感動しました。

　公演中、隣に座っていた女性が何度かうとうとしていたため、見逃さないようそっと起こしました。彼女は目を開けてはまた眠りそうになっていました。休憩時間に彼女は「とても美しい公演だった」と語り、ダンサーたちの衣装の色使いを称賛していました。

　私は、「きっと師父が彼女の身体を浄化してくださっていたのでしょう。たとえ眠っていても、公演の美しさと内包された意味は彼女の心に届いていたのだ」と思います。公演後、多くの観客が感動と喜びに満ちた表情を浮かべていました。私は師父の広大な慈悲を感じ、衆生を済度するという自らの使命を改めて心に刻みました。

　親情の関門を乗り越える

　法輪大法の修煉を始めてから、私は多くの恩恵を受けてきました。心が穏やかになり、忍耐強くなり、健康も改善され、家庭の人間関係もより調和の取れたものになりました。両親は修煉していませんが、法輪大法をずっと支持してくれています。

　私の父には2人の妻がいて、私の母は最初の妻です。幼い頃、父はあまり私の世話をせず、そのため長年、私は父に対して恨みを抱いていました。2018年、父が糖尿病を患い、それを機に継母の家を離れ、私と母のもとで暮らすようになりました。この機会を通して、父との関係が修復され、父の愛情を感じられるようになったことを嬉しく思いました。

　しかし、これは私の心性にとって大きな試練でもありました。父の病状や生活習慣の悪さに、私はしばしば苛立ちや不満、怒りを覚えました。「一緒に住まなければよかったのに」と思うことすらありました。父は私の態度に気づき、「私がここにいるのが嫌なのか？」と尋ねたこともありました。母は「両親が生きていてくれることに感謝しなさい」と諭してくれました。

　ある日、両親に「あなたは真・善・忍を学んでいるのに、どうしてそんなに怒りっぽいの？」と言われ、その言葉が私の心に突き刺さりました。「これは師父が両親の口を借りて私を目覚めさせてくださったのだ」と気づきました。

　「どんな環境の中でも人には親切にしなければならず、まして自分の身内のものの場合はなおさらです」（『轉法輪』）この師父のお教えを思い出し、私は父に対してより忍耐強く、優しく接するよう努力しました。

　父の死　親情への執着を手放す

　メキシコ移住後も、父は「自分のことは心配しなくていい」と励ましてくれていました。しかし、まもなく再び病状が悪化したと聞き、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と唱えるよう勧めました。父は「その言葉を唱えると痛みが和らぎ、よく眠れる」と話してくれました。

　ある時期、私は修煉に対する意識が少し緩んでしまい、ちょうどその頃、父の病状も悪化しました。継妹が父を引き取って看病してくれることになったのですが、私は最初、それを受け入れられず、不満や恨みの感情が湧いていました。しかし『轉法輪』を読むうちに心が落ち着き、やがて父の体調も少しずつ回復していきました。

　それでも、父が母から離れたことや、継妹に対するわだかまりを完全には手放せていないことに気づきました。「これは執着だ」と悟り、取り除く決心をしました。結果として、継妹との関係も改善されていきました。

　そんな中、父の訃報が届きました。それは私にとって、人生で最も重く、長く感じられた一日でした。私は親の情への執着を利用して妨害しようとする邪悪を排除するため、強い正念を発しました。そして、師父が『轉法輪』第九講で説かれている「死」に関する法理を思い出しました。

　「『死にかかっていた状態でどんなことを感じたのか』と、尋ねたところ、意外にもこれらの人はみなある特殊なことに触れ、しかもそれが一致していました。つまり人は死ぬ瞬間には怖い感覚がなくて、むしろ逆に解脱感を覚え、潜在的な興奮を感じたというのです。自分は突然身体の束縛から解き放され、軽やかに、非常に美妙な感じで漂い出したという人もおり、自分の身体が見えた人もいます。他の空間の生命体を見た人もいますし、どこそこに行って来たという人もいます。すべての人があの瞬間に解脱感を覚え潜在的な興奮を感じ、苦痛の感覚がなかったと語っています」（『轉法輪』）

　この法理によって、私は父の死を静かに受け入れ、安らかな気持ちになることができました。

　思い返せば、父が熱を出して食事も摂れないとき、私は神韻を一緒に観るよう勧めました。創世主が衆生を救うために下界へ降りるシーンを見て、父は「天上は本当にこうなんだよ」と言いました。その後、体調が回復し、食事もとれるようになったのです。まさに奇跡でした。

　父はとても優しく人当たりもよく、法輪大法や私の活動をずっと支持してくれていました。

　父の死後、同修たちは「精進し続け、親への情の関門をしっかり乗り越えよう」と励ましてくれました。私は3日ほどで心を落ち着け、悲しみを乗り越えることができました。悲しみが押し寄せたときには、いつも師父のこの言葉を思い出します。

　「本当の劫難に直面した時、あるいは関門を乗り越える時に、試してみてください。耐え難いものを耐えてみてください。乗り越えられそうもないと見えても、行ない難いと言われても、本当にできるかどうか試しにやってみてください。もし本当にやり遂げられれば、きっと『柳暗花明又一村』というように、眼前に新たな世界が開けることに気づくに違いありません！」（『轉法輪』）

　父の死後、母は長い間、悲しみと不眠に悩まされていました。私は母に『轉法輪』を読むよう勧めました。読み終えた後、母は「心が穏やかになり、ぐっすり眠れた」と話してくれました。今では、母も毎日法を学び、自宅で煉功しています。

　師父は常に私たちを導き、最も良い道を按排してくださっています。師父の慈悲、そして同修たちの支えに、心から感謝しています。

　以上が、私自身の修煉体験です。不足している点や法に則っていないところがあれば、ご指摘ください。

　師父、ありがとうございます！

　同修の皆さん、ありがとうございます！