　【明慧日本2025年8月20日】ニューヨーク・フラッシングで銅鑼の音が響き渡り、8月10日、世界脱党サービスセンターが中心地のフラッシング図書館前で集会を開催し、中国共産党（以下、中共）関連組織の党員、共青団、少年先鋒隊（通称「三退」）から脱退した人数が4億5千万を突破したことを祝賀した。

　祝賀集会は盛大に開催された。ニューヨーク州の前副知事、州立大学の最高情報責任者（CIO）、世界脱党サービスセンターの主席、コミュニティリーダー、著名な弁護士、陸軍牧師など、脱党ボランティアや三退代表が次々とスピーチを行った。彼らは、壮大な中共脱退運動は、中国人の覚醒の偉大な旅であり、平和的に中共の邪教組織を解体する最も有効な方法であると述べた。脱党は政治闘争ではなく道徳的選択であり、権力争奪ではなく魂の救済であると強調した。彼らは、三退の勇士や脱党ボランティア、とりわけ中国本土にいる脱党ボランティアに敬意と賞賛を表した。

图1～2：二零二五年八月十日，全球退出中共服务中心举行盛大集会，庆祝退出中共党、团、队（简称“三退”）的人数突破4.5亿人。

8月10日、ニューヨーク・フラッシングで開催された中共組織から脱退人数4億5千万を突破した祝賀集会

集会現場で25人の勇士が三退を行い、『脱党証明書』を受け取る

　集会現場で25人の勇士が「三退」を行い、『脱党証明書』を受け取った。「4億5千万の中国人が中共を脱退したことを祝う」「三退は福」「愛国≠愛党（愛国は＝愛党ではない）、中国≠中共（中共は＝中国ではない）」といった横断幕が目立っていた。フラッシング中心部は大勢の人で賑わい、人々は写真や動画を撮影して中共脱退への支持を表明した。また、その場で中共組織からの脱退を希望する通行人もいた。さらに、多くの中国人が「私たちは三退を支持します」と書かれたプラカードを手に現場に駆けつけ、声援を送った。

　前ニューヨーク州副知事「暴政は打ち負かせることができる」

　ニューヨーク州前副知事であり、SaveNYC組織の共同創設者であるベッツィー・マッカシー（Betsy McCaughey）氏は集会で、中共によるアメリカでの違法な浸透を厳しく非難し、州および地方の警察力に対し、中共が米国内で行っている警務活動を阻止するよう呼びかけた。

　「共産主義の脅威は中国だけの問題ではなく、それは世界的な脅威なのです」と話すマッカシーは、「中共によるアメリカでの浸透は、違法であり、秘密裏に行われ、暴力的な性質を持つ行為であり、必ず阻止されなければなりません。彼ら（中共）はすでに中共を脱退した中国人を脅迫し、傷つけ、威嚇していますが、これは絶対に止めなければなりません」と話した。三退の大きな潮流について、マッカシー氏は、4億5千万の中国人が中共およびその関連組織を脱退したことは、全世界に向けて「暴政は打ち負かすことができる」という明確なメッセージを述べていると話した。

　「何十年もの間、中共は暴力、嘘、そして検閲制度によって人民を支配し、異見者を弾圧してきました。文化大革命、天安門大虐殺、そして法輪功学習者や宗教的少数派に対する今日まで続く迫害においても、中共の本質は完全に露呈しています。それは真実を恐れ、自由を恐れているのです」と話すマッカシー氏は、「退党運動は政治に関わるものではなく、人性に関わるものです。それは尊厳をもって生きる権利、自ら信仰を選ぶ権利、そして恐れずに思想を表現する権利に関わっています」と語った。

　民主党コミュニティリーダー「中共の暴政に抵抗する重要なマイルストーン」

　ニューヨーク州議会第40選区民主党コミュニティリーダーのマーサ・フローレス＝ヴァスケスさんが、世界脱党サービスセンターに表彰を授与した。

　マーサさんは、集会で次のように述べている。「4億5千万人の中国人が中共を脱退したことは、世界が中共の暴政に抵抗する上での重要なマイルストーンです。中共からの脱退は人類史上最大の草の根運動となり、平和的な方法で良知・尊厳・真理を守っています」

　「『共産党についての九つの論評』（以下、『九評』）は、全世界の人々に中共の欺瞞的な本質と恐怖支配に対する批判的な洞察力を与えました」「そして、活発な脱党運動は、個人の覚醒と道徳的勇気に根ざした平和的な転換を示し、共産党の抑圧なき世界という新たなビジョンを提示しています」

　最後にマーサさんは、「4億5千万人の中国人が勇敢に中共を捨て去ったことを祝賀し、この平和的な運動に参加したすべての人々の道徳的勇気と、真理と自由への彼らの承諾を称賛します」と述べた。

　世界脱党サービスセンター主席であり「法輪功への迫害を追跡調査する国際組織」の責任者でもある汪志遠氏が、集会で次のように述べている。「中共は政党ではありません。それは主権という衣をまとった国際的犯罪集団であり、国家機器を用いて暴力を維持し、恐怖を輸出する国家テロ組織です。さらには、越境弾圧や迫害を輸出しようとも企んでいます。これは単に信仰を抑圧するためではなく、世界制覇という戦略的野心を達成しようとするものです。ゆえにアメリカはもはや沈黙してはならず、自由世界もこれ以上容認してはなりません」

　各界人士の発言　中国人の三退を支持

　ニューヨークの著名な弁護士・葉寧氏は集会でこう述べている。「中国人のコミュニティでは、人々は会うと『ご飯食べた？』と尋ねます。しかし今では、互いに『退党した？』と尋ね合うのです」

　「中共からの脱退こそが、いま中華民族の中で発せられている最も強い声です」「法輪功の創始者は、自由な人類の中で最も優れた子供たちを育みました。彼らはすでに、人類全体に対して中共を平和的に解体する最良の方法、すなわち中共からの脱退を示しました」

　「第二次世界大戦後の80年以上の間、世界のエリート層は中共の台頭に対して手も足も出なかったが、（法輪）大法の弟子たちは人類、自由な人類のために、中共を解体する最良かつ低コストの方法を提供しており、それは、共産党からの脱退という形で中共を瓦解・解体することです。そのために私は行われる脱党活動に対し、最も心からの感謝と敬意を表します」

　「『中共現危機対応委員会』の委員である林晓旭氏は、中国本土で中共の党員・共青団・少年先鋒隊から脱退した人々を特に称賛し、彼らを『中国人の中核』と表現した。同氏は集会でこう述べている。「数億の中国人が精神的に目覚めており、それはとても平和的です」。彼はさらに「脱党運動は中国人民の覚醒を代表するものですが、この覚醒の力は西側社会にはまだ十分に認識されていないため、海外の華人には西側社会にこの覚醒を理解させる責任があります」と語った。

　ニューヨーク州立大学オールドウェズベリー校の最高情報責任者（CIO）マイケル・パスティン氏は、情報技術と高等教育の分野で数十年の経験を持ち、共産党組織から脱退した4億5千万人の勇敢な中国人に敬意を表した。同氏は集会でこう述べている。「彼らは嘘の壁を打ち破り、デジタル時代における精神的な覚醒者です」

　パスティン氏は、『九評』が中共のイデオロギーの腐敗と虚偽を暴き、大きな覚醒を引き起こし、中共を恐れさせたことを指摘した。彼は「思想の自由こそ、人類が専制に抗する最強の防火の壁である」と考えている。同氏は、デジタル時代において、真実、透明性、そして思想の自由こそが人類の自由の基礎であるという。人々が真実を選ぶ限り、いかなる監視や独裁政権も、人類の精神と良知を打ち負かすことはできないと話す。

　アメリカ陸軍のチャプレンであり1989年天安門学生運動のリーダーである熊焱博士は、中共の残酷な迫害下にあっても、学習者たちが平和で理性的な方法で迫害の実態を伝え、「三退」を呼びかけているのを目にしたという。同氏は集会でこう述べている。「私は深く敬意を表します。彼ら（学習者）は憎しみを持たず、それでいて揺るぎない信念を持っています。武器は持たないが、揺るがぬ勇気を備えています」

　熊氏は、「中共の党員・共青団・少年先鋒隊からの脱退とは、罪を認め悔い改めることであり、魂の洗礼であり、神への応答であり、邪悪への拒絶であり、未来への約束です。これは政治闘争ではなく、道徳的選択であり、権力争いではなく、魂の救済です」と語った。

　支持の意を示す中国人

　フラッシングはニューヨーク、さらには北米で最大の中国人コミュニティであり、毎日の人通りは10万人以上に上る。マンハッタンのタイムズスクエアに次ぐ規模である。緬（ミャン）街を行き交う人々は集会を目にすると、次々と立ち止まり、熱心に耳を傾け、支持の意を示した。

集会の光景を撮影する人々

　元中国本土のメディア関係者である賀氏は、教会に向かう途中で集会を目にした。インタビューで同氏はこう語った。「退党集会を見るのはこれが初めてで、非常に衝撃を受けました。本当に衝撃的で、素晴らしい！　中国人は中共に恐怖を抱いているが、実際にはほとんどの人がそれを嫌っています。しかし多くの人は怒りを表せず、声を上げられないのです。アメリカに来てもなお恐怖を抱く人がいます。それほどあの政権は恐ろしいのです。アメリカに来て、私たちは誰が本当に邪教なのかを知ることができました」

　賀氏は長い間、沈黙し控えめにしていて、通りすがりの人々のように意見を表明する勇気がなかったという。しかし、この集会の浩然たる正気に触れ、恐怖を克服することができたと話した。そして親指を立て、こう述べた。「法輪功学習者は本当に素晴らしい！　彼らは本当にすごい！　最も勇気があり、立場も明確で、最も持続的に堅持しています。私は深く感銘を受けました！」

　アメリカのある国際大手企業で電気自動化エンジニアを務める顧遠氏は、集会を興味深く見物し、登壇者一人ひとりの発言に熱心に拍手を送った。インタビューで同氏はこう語った。「多くの中国人はお金や利益、物質的な享楽を追い求めていますが、結局は中共に搾取されています。実際には、精神の覚醒こそが人にとって最大の幸福であり、幸運であり、お金や物質よりも価値があります」

　顧氏は自身も脱党運動の恩恵を受けた者であり、数年前に『九評』を読んで中共の本質を見抜くことができたという。同氏はインタビューに応じこう述べている。「『九評』は最良の教材であり、すべての中国人が真剣に読んで学ぶべきです。これは人々が『毒を排し』、中共による長年の洗脳で生じた思想の害を取り除き、中共が中国文化や思想に与えた破壊を見抜く助けになります」

　コラムニストの楊茂森氏は集会を見学し、ずっと撮影していた。同氏はインタビューに応じこう述べた。「すべての『三退』ボランティアに心から感謝したい。長年にわたる彼らの苦労と献身は、人類の平和に希望をもたらしました。法輪功の最大の成功は、真相、迫害の実態を伝えることです。迫害の実態が明らかになると、すべての嘘は氷解し、陽光の下で煙のように消え去っていきます。すべての妖魔は正義を目にすれば消え去ります。正義を貫けば必ず勝利します。私たちは法輪功から希望が見えました」