　【明慧日本2025年8月22日】イスラエルの雑誌『Shishabat』は7月30日、著名なメディア人アヴリ・ギラッド氏による記事を掲載した。ギラッド氏は記事の中で、中国共産党（以下、中共）が法輪功学習者、ウイグル人、チベット人および他の少数民族を迫害し、さらに彼らから臓器を収奪しているため、自身は中国製品のイメージキャラクターを務めることを拒否すると述べた。

　『Shishabat』は、イスラエル最大の発行部数を誇る新聞『イスラエル・ハヨム』の週末版雑誌である。著名な放送人のギラッド氏はイスラエル国防軍のラジオで司会を務めた後、多数のテレビ番組のホストも務めた人物であり、中共による法輪功への迫害をいち早く非難したイスラエルのテレビ・メディア人の一人でもある。

　ギラッド氏は、「TikTokのトレンドで投票？　議会の新提案には大きな危険が孕んでいる」と題された記事の中で、イメージキャラクターとなれば中共を支持することになるため、それを辞退することを選択したことに触れている。この記事が雑誌に掲載された後、ギラッド氏は記事の一部を自身のフェイスブック上にも投稿し、数千件もの「いいね！」と支持を得た。

'图1：吉拉德在《今日以色列》的周末杂志《Shishabat》网站上发表的文章。'

『イスラエル・ハヨム』の週末版雑誌である『Shishabat』のウェブサイトに掲載されたギラッド氏の記事

ギラッド氏のフェイスブックのページ

　以下はギラッド氏が発表した記事の抜粋である。

　「今週、もう少しで広告のイメージキャラクターを引き受けるところだった。なぜ『もう少しで』と言うのか？　それは、私には自分の原則があるからだ（断ることにした）。経緯はこうだ。ある広告会社から電話を受け、イスラエルで新発売される製品のイメージキャラクターに私を起用したいと言われた」

　「私の業界では、広告のイメージキャラクターを得ることは経済面でもイメージ面でも一つの成果と見なされている。つまり、私の公共イメージ（実際の私とは別物だが、人々がしばしば混同するもの）が十分な信頼性を持ち、人々に製品を購入させる力があるということだ。それはまた、かなりの収入を意味する」

　「しかしそのとき、私はその製品が中国製であることに気づき、数日前、自分があるテレビ番組で『中国製品を購入すべきでない』とのスピーチを行ったことを思い出した」

　ギラッド氏は、あるイスラエル人評論家の記事を読んだ後、決断したという。その記事によれば、中国（中共）は米国のキャンパスで行われている反イスラエル・反ユダヤプロパガンダの最大の資金提供者の一つであり、その動機は反ユダヤ感情からではなく、米国社会に分裂と論争を引き起こし、内部から米国を崩壊させるためである。

　「私は長年にわたり中国（中共）を注視してきた。彼らは絶え間なく法輪功修煉者を迫害し、移植のためにその臓器を摘出し、ウイグル人など他の少数民族も迫害し、平和を愛するチベット人を奴隷化している。これらのすべてが、私に多くの心の葛藤を引き起こしている。中国製品を享受したい欲求と、残虐な政権を自分のお金で支援したくないという思いとの間で、私は葛藤してきた」

　「そして今、広告のイメージキャラクターの機会が与えられた。どうすべきか？　鼻をつまんでお金を受け取るのか？　それとも自分の原則を貫くのか？　この大金を私が諦め、受け取らなければ、別の誰かが喜んで持って行くだろう」

　「私は自分をこう納得させようとした。『誰もが中国からものを買っている。私だって買う。何でも中国から来ている。もし誰かがそこから利益を得ているなら、それが私であればもっといいのではないか？』と。しかし、私は自分を説得できなかった。ものを買うことと、協力することとは別である。そこで、私は自分の良心が許さないからできない、とメッセージを送った」

　ギラッド氏はまた、冗談を飛ばしてこう言った。「願わくば近々、自分の良心を手術で切除（もちろん中国で）し、中国製の良心に取り替えたい。それは見栄えはいいが、絶えずすべてのデータを中共本部に送信していくだろう」