文／アメリカ・サンフランシスコの大法弟子

　【明慧日本2025年8月24日】

　敬愛なる師父、こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　私は、慈悲深く偉大なる師父、そして共に歩んできた同修の皆さんに、2年間の修煉体験をご報告させていただきます。

　一、日曜日のチャイナタウン・グラントアベニュー真相拠点での活動

　2年前から、私はサンフランシスコのグラントアベニューにある真相拠点での活動に参加しています。この真相拠点は長年続いており、多くの同修、特に高齢の同修たちがここで真相を伝えてきました。世界中から訪れる観光客に対し、法輪功迫害の真相資料を配布しながら、大法の素晴らしさや迫害の実態を伝えています。同時に「生体臓器収奪をやめさせるための請願書」への署名活動も行っており、これはホワイトハウスやアメリカ議会に提出するためのものです。

　私はアメリカで法を得て、8年前に他の州からサンフランシスコへ移住しました。面と向かって真相を伝えることに長年憧れていた私は、この活動に参加できることをとても嬉しく思っています。活動を始めて間もない頃、ある高齢の女性が真相拠点にやってきて、妨害を始めました。この女性は中国共産党（以下、中共）に深く毒害されており、手には杖を持っていました。当時、私たち数人の同修は車の中にいて、帰宅の準備をしていました。すると突然、左側に座っていた同修2人の腕をその女性に叩かれたのです。私たちは怯（ひる）むことなく、すぐに同修がその場面を動画で記録し、警察に通報しました。警察はこの女性に対し「3カ月間このような行為をしてはならない」という禁止命令を出しました。後にこの女性が釈放されたとの話もありましたが、それ以降は同様の妨害行為はありませんでした。

　この件以降、地元の警察官たちは時折パトロールカーで様子を見に来てくれるようになり、私たちにとても友好的に接してくれています。サンフランシスコの同修たちは、地元の警察署に英語版の大紀元新聞を届け続けています。また、同修たちは警察署や関係機関にも出向いて、法輪功迫害の真相を伝えています。皆が協力し合って、大法弟子としてすべきことを粛々と行っています。あの事件があったにもかかわらず、その後、この真相拠点の環境は以前よりも良くなりました。これは、同修たちの心性が向上したことによるものだと思います。まさに「相は心より生じ、境は心に従う」。内面が変われば、外の環境も変わるのです。

　サンフランシスコへ向かう車内では、同修たちと一緒に発正念をし『洪吟』を暗唱しています。帰り道では修煉体験を交流し合い、共に向上しています。遠方から来る同修もいれば、大紀元の新聞を配り終えた後に真相拠点に合流してくれる同修もいます。皆で一緒に三退や請願活動を行い、真相の伝え方や修煉体験を共有し合う中で、私自身も修煉上の不足や差を見つけることができました。

　私たちは大法弟子であり、何も恐れることはありません。何かが起これば、それは真相を伝え、法を実証する良い機会なのです。私たちはただ積極的かつ前向きに「三つのこと」をしっかり行い、衆生を救い、史前の誓約を果たせばよいのです。

　その後、佛学会の協調のもと、同修たちは力を合わせて、真相拠点の展示パネルをより精巧なものに更新し、真相資料もますます充実したものになりました。資料を置くための小さな机も、見やすく目立つように大きなテーブルへと替えました。この小さな広場に足を踏み入れるとすぐに、大法の真相と反迫害の資料が目に入るようになり、多くの観光客や一般の人々が資料を手に取り、同修たちの話に耳を傾けるようになりました。こうして、三退に応じ、署名に協力する人々もどんどん増えてきました。以前は強い反発を示していた中国人観光客も、今ではそのような反応がかなり減り、中には功法を学びたいという人まで現れています。

　ここで、この2年間、私たちが真相拠点で体験した感動的で励まされる小さなエピソードを、同修の皆さんにご報告いたします。

　同修たちは役割分担をしながら協力し合い、真相拠点の入り口では同修が真相資料を配布し、小さな広場の中央には大法の真相展示パネルが設置され、その横では煉功を行いながら、署名活動も行っています。署名は、英語・中国語・スペイン語・韓国語・ベトナム語の5カ国語で対応しています。

　多くの観光客が資料を受け取り、真相を理解した上で署名してくれています。

　あるサンフランシスコ在住の女性は、署名した後にこう話してくれました。「私はよくこの小さな広場を通りかかるのですが、法輪功の皆さんが煉功している姿を何度も見ています。『真・善・忍』を守ることは、誰にとっても大切なことだと思います。中共が人々を拘束して、彼らの臓器を生きたまま摘出するなんて、あまりにも恐ろしい。そんなことは誰に対してもあってはならない。私は法輪功を支持します。法輪功は素晴らしいです」と。

　ヨーロッパからの観光客は、署名したあとに言いました。「法輪功が中国で迫害を受けていること、特に中共による生体臓器収奪の罪行は、実に胸が悪くなるようなものです。中共の悪事をもっと多くの人に知らせ、迫害を止めなければなりません」と。

　ある西洋人の女性は「中共が人間の臓器を生きたまま摘出するなんて、そんな話を聞いて、私は黙っていられません」と言い、何度も「ありがとう」と私たちに感謝の言葉をかけてくれました。「法輪功の皆さんが続けてこられた努力に感謝します。こうした活動をしてくださってありがとうございます」と言いながら感動し「中共は倒れるべきです」と強く訴えていました。

　また、ある西洋人女性は真相チラシを受け取ると、何のためらいもなく署名し、隣にいた子どもたちにも事情を説明し、自分の2人の子どもと弟の子どもたち全員に署名させました。子どもたちは、署名用紙に一文字ずつ丁寧に自分の名前を書いてくれました。その場に一緒にいた他の家族やグループの人たちも、皆そろって貴重な名前を署名してくれました。

　ある西洋人観光客は、署名用紙に目を通すとすぐにサインをしてくれました。私たちが「ありがとうございます」と言うと、彼は「いや、こちらこそありがとう」と返してくれました。彼は本当に驚いた様子で「あなたたちがしていることはとても大切なことです。私はあなたたちの行動を誇りに思います。法輪功への迫害が一日も早く終わることを願っています」と力強く話してくれました。

　二、署名活動を通じて恐怖心を取り除く

　1995年、私たち家族はアメリカに移住し、2001年に私は幸運にもアメリカで法を得ました。師父の説法は、私の人生を覆っていた幾重もの霧を一気に晴らし、生命の本当の意味を私に教えてくださいました。まるで迷子になった子どもが、やっと帰るべき家を見つけたような気持ちでした。

　私は幼い頃から非常に臆病で、気が弱く、人前に出るのが苦手でした。他人との関わりを避ける傾向があり、いつも怯えて逃げてばかり。よく人にからかわれたり、損をしても抵抗することができず、「NO」と言えずにただ耐えるばかり。内心ではとても傷ついているのに、その感情からも抜け出せずにいました。

　修煉を始めた初期のころは、そうした無条件の従順さや怯えを「忍」だと誤解していました。避けられない人間関係の中で、たくさんのことや言葉を、苦しみと悔しさを抱えながら黙って受け入れていました。言いたくても言えず、自分の中で「弱さ」を「忍」と取り違えていたのです。一見すると何でも忍耐しているように見えても、内心では不公平に対する怒りや悲しみが渦巻き、心の中での「忍」は非常につらいものでした。それでも、師父の慈悲深い導きのもとで、私は徐々にそこから抜け出していきました。

　もしかすると、私の臆病で弱気な性格のせいか、サンフランシスコのグランドアベニューに行き始めたばかりの頃に、あの例の高齢女性による暴力事件に遭遇したのだと思います。また「サンフランシスコは中共の巣窟」とも聞いていたため、心の中に恐怖が生まれました。「これはおかしい、私は大法弟子なのに、なぜ怖がるのだろう？　師父がいつも傍にいてくださるのに」と思いつつも、その恐怖心が完全に取り除かれるまでは、やはり何かに包まれるように怖さを感じていました。時間があるときには必ず明慧ネットを読み、そこで多くの同修たちが「恐怖心を取り除いた体験」を交流しているのを見て、大いに啓発されました。「法を背誦しよう！」と思い立ち、正念を強めるために、師父の法を毎日暗唱するようにしました。

　「法を証すのは神である。私は神であるのに、なぜ人を怖れるのか？　大法弟子は、すべてを正念で見るべきであり、人心や人間的な考えに影響されてはならない。人としての観念から抜け出し、『怖れ』という偽りの現象に惑わされず、自我も手放すべきだ」と思いました。修煉者が修めるのは「善」であり、「無私」と「他者のため」である。大法弟子が真相を伝え、人を救うという行いは、まさに最も正しいことであり、それは師父に託された使命です。大法弟子は師父にのみ従う存在なのです。

　そこで私はこう理解しました。表面的には、あの高齢の女性が騒動を起こしているように見えても、実際にはその背後には中共の領事館の指示があり、さらに背後の空間では旧勢力が関与しているのです。私たちは旧勢力のすべての手配を全面的に否定し、ただ「三つのこと」をしっかり行うのみです。大法弟子は、師と共にこの世に下り、法を実証する神であり、師を助けて人を救うことが自分の使命です。師父の法身はいつも私たちを見守ってくださっており、師父は大法弟子に対する迫害を一切認めていません。だからこそ、私たちもその迫害を認めてはならないのです。大法弟子は「真・善・忍」に従って、善良で、より良い人を目指して修煉しています。そんな私たちが迫害される理由などないのです。このようにして、私は徐々に「恐怖」の包囲から抜け出すことができました。

　私の周りにいる人たちは、皆、大法による救いを待っている存在なのだと私は思います。私の使命は、師が法を正すことを手伝い、衆生を救い済度することです。彼らは師父の家族であり、同時に私にとっても家族です。だから私は、慈悲の心をもって、世人を救うために接していくべきなのです。すべての命が、救われるその時を待っています。相手のどんな否定的な反応も、本質的には背後に潜む邪悪による妨害なのです。発正念をすれば、必ず作用します。日ごろから正念の状態を保ち、発正念を多く行い、心を法に置くことで、大法の威力は必ず現れます。師父が私に与えてくださったものは、すべてが最善のものです。私が経験するすべての出来事は、師父が私の修煉と向上のために秩序立てて用意してくださったものです。だからこそ、私は内に向かって自分を探し、自分の人心、恐怖心などを見つけ、それを取り除いていかなければならないのです。

　このグラントアベニューでの活動を通じて、私は多くの人心を取り除くことができました。たとえば「歓喜心」。これは、少しでも進歩したと感じたときにすぐに現れてしまう心であり、非常に良くないものです。魔に利用される恐れもあります。今ではこの心が現れた瞬間、私は「すぐに、お前は要らない、滅してやる」と断固とした態度で否定しています。修煉を始めたばかりの頃は、このような人心に簡単に振り回されていましたが、今ではそれに流されず、心の中に現れた瞬間に見つけて打ち消すことができるようになりました。あらゆる念に対して、大法の法理をもとに正誤を見極め、次々と不純な思いや考えを取り除き、人心や思想業を少しずつ減らしていくことで、真の自分が主導権を持てるようになってきました。最近では、心が乱されることも少なくなり、他人を包み込むことができるようになってきたと感じています。

　修煉の中で、自分の執着心を内に向かって探し、それを断ち切り「もういらない」とはっきりと意思表示すれば、師父がそれを取り除いてくださいます。すべては師父がしてくださっているのです。私たちはただ、その願いと正念を持ち、実行に移すだけでよいのです。なぜなら「修は己にありて、功は師にあり」だからです。（『轉法輪』）

　私は20年以上修煉を続けてきましたが、ここ数年で特に強く実感しているのは「執着心を取り除くことの重要性」です。師父は説法の中で繰り返し「私心や自己中心的な執着を修めて取り除きなさい」と教えてくださっています。これらを本当に手放してこそ、慈悲の心が育まれるのです。

　恐怖心を取り除いたことで、私の中の弱々しさがかなり減りました。今では勇敢さと確信、そして心の大きさを持てるようになりました。多くの負の要素が取り除かれたのは、まさに師父のご加持によるものだと深く感じています。すべては師父がしてくださっているのです。師父が私たち弟子を成就させてくださっているのです。そして師父はいつも、私たち弟子のすぐそばにおられます。師父に心より感謝申し上げます。

　三、私心を取り除き「修められた一面が隔たれた」状態を体感する

　私は普段、時間があるときはよく師父の法像の前に跪き、師父にご加持をお願いしています。「衆生の苦しみにもっと寄り添えるように」、「より大きな寛容さと慈悲の心を持てるように」と。また、自分自身にも発正念して、自分の生命体系の中にある旧宇宙で形成された「私心」や「自己中心的な要素」が、無条件に宇宙大法「真・善・忍」と同化し、師父が求められている「無私・無我、他人を優先に、自分を後に」の新宇宙の生命基準に到達できるようにと願っています。

　ある日、私の前にある選択肢が現れました。一つは、同修が我が家に来てその問題を処理してくれるという方法。もう一つは、自分で少し手間と時間をかけて処理する方法。最初は楽な前者に傾きかけましたが、すぐに「同修の時間を奪ってしまう、同修も忙しいのだから自分でやるべきだ」と考え直し、自分で問題に対処する方を選びました。その夜、第5功法を煉っていると、とても深く静かな空間に入っていきました。頭の中は真っ白で、現世のすべてがとても遠く感じられ、煉功の時も深い静けさの中に入りました。

　翌朝には「大周天が通る」状態が現れました。私はまるで俗世から隔てられたように感じ、周囲で何が起きても心が動かされることはなく、静かに人々を見つめながら「三つのこと」にしっかりと正念をもって取り組むことができました。ちょうどそのとき、同修たちと一緒に法を暗唱していたこともあり、まるで師父が私を神の状態へと引き上げてくださったかのように感じました。この状態は4日間続き、私は「修められた一面が人間世界と隔てられた状態」というものを、はっきりと体感することができました。

　私はこれまで20年以上修煉を続けてきましたが「修められた一面が隔たれる」という感覚をこれほど明確に体験したのは初めてでした。1年ほど前から、師父が私の体から執着に関わる物質を取り除いてくださり、慈悲の心が芽生え、境地が高まるという素晴らしい体験を得てきました。しかし「修められた一面」が隔たれた後、まるで昨日まで神のような状態だった自分が、突然また人間に戻されたかのような錯覚を覚えました。修煉の記憶を失ったかのように、人間的な情緒が一気に湧き出し、落ち着いていた状態が失われ「人」の物質に再び覆われてしまったのです。そのときの私はとても弱々しく感じました。「もう一度しっかりと学法をしよう」と思い立ち、時間のある限り、法を暗唱し、聴き、読み、書き写しました。そうすることで、大法が再び私の中の敗れた要素を消し去り、溶かしてくれました。そして間もなく、私は目が覚めたようにスッキリとし、体から敗物が取り除かれ、心の中が明るく、広々とした感じを取り戻しました。「大法が私の正念を回復させ、神の一面を再び目覚めさせてくれた」と感じました。

　その後、法の学びにさらに集中するようになり『轉法輪』を通読する際にも、心により深く入っていくようになりました。多くの法理を明確に理解できるようになり、自分の状態と照らし合わせながら学ぶことで、大きなエネルギーを得ることができました。発正念の回数も増やし、睡眠時間は減ったのに体力は逆に増しています。世人と接する際には、慈悲の笑顔で真相を伝えています。「すべては他人のために」という心で接すると、世人もその場で三退をし、署名にも応じてくれます。そして私はこう伝えます「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と。

　以上が、私の最近の修煉体験の一部です。慈悲深く偉大なる師父に感謝を申し上げます。同修の皆さんにも感謝いたします。不適切な点があれば、どうか慈悲をもってご指摘ください。

　（2025年米国サンフランシスコ法輪大法修煉体験交流会発表原稿より）