　【明慧日本2025年8月24日】（明慧ネット吉林特派員報道）吉林省長春市徳恵市に在住の法輪功学習者・李徳成さん（80歳）が、2023年2月に自宅で警官に連行され、その後保釈された。2025年7月に、李さんは徳恵市裁判所により、不当に懲役4年を宣告されたことが判明し、最近、長春市鉄北刑務所に連行されて迫害を受けていることが明らかになった。

　近年、中国共産党（以下、中共）は法輪功を修煉する高齢者を頻繁に司法的に迫害し、不当に判決を下し、刑務所に連行して迫害している。法輪功学習者（以下、学習者）は「真・善・忍」の原則に従って着実に修め、家庭や社会に利益をもたらしている。これは合法であるだけでなく、大いに称賛されるべき行為である。彼らが逮捕され、起訴され、裁判にかけられることがあってはならない。中共が高齢の法輪功学習者（以下、学習者）に不当な判決を下し、刑務所に連行して迫害することは、人類として恥ずべき残忍な行為であり、高齢者を虐待する公然たる行為である。

　李徳成さんの連行と不当判決の概要

　李徳成さんは現在80歳で、妻・馬淑華さんは75歳である。夫妻は元々徳恵市大房身鎮に住んでいたが、現在は徳恵市建設街道弁事処管轄の西六道街に住んでいる。

　1999年に中共が法輪功への狂気的な迫害を開始して以来、李さんは度々中共関係者や警官による嫌がらせや連行を受けてきた。2004年10月21日には、徳恵市裁判所の前で長春市公安局、徳恵市公安局、楊樹鎮派出所の警官に連行され、徳恵市国家保衛大隊により3年間の労働教養を強いられた。

　2023年2月25日、徳恵市公安局長・顧民の指揮のもと、公安局副局長が国家保衛大隊、勝利派出所、恵発派出所、振興派出所、建設派出所、達家溝派出所、朝陽派出所、天台派出所、夏家店派出所などの警官を率いて、徳恵市内の複数の学習者の自宅に侵入して家宅捜索を行い、15人の学習者を連行した。

　その日午前9時頃、警官が李さん夫妻の自宅に突然押し入り、夫妻を連行した。農村から姉の家に遊びに来ていた馬淑花さん（学習者ではない）と、訪ねてきた女性医師で学習者・劉忠栄さんも一緒に連行された。徳恵市公安局の副局長が指揮し、国家保衛大隊と複数の派出所の警官を率いて不当な家宅捜索を行い、個人物品を没収した。没収された物品には、法輪大法の書籍90冊以上、デスクトップパソコン1台、ノートパソコン2台、プリンター2台、500元（約1万円）の価値がある紙、大小の裁断機各1台、ホッチキス2個、携帯電話3台、ビデオプレーヤー2台、オーディオプレーヤー3台、USBメモリ、メモリーカードなどが含まれていた。警官は李さん夫妻を夏家店派出所に連行し、侯という警官が2人を尋問した。馬淑華さんは体調不良のため、2月26日未明に家族によって自宅に連れ戻された。李さんも健康上の理由で保釈された。

　2025年7月下旬、徳恵市裁判所により、李さんが懲役4年の判決を受けたことが判明した。そして最近、李さんは長春市鉄北刑務所に連行され、迫害を受けていることが明らかになった。

　近年、中共による高齢法輪功学習者への司法迫害の事例（一部）

　河北省石家荘市深沢県の法輪功学習者・馬同欣さん（女性）は、2022年1月10日深夜に警官に連行され、10日以上にわたり黒い頭巾をかぶせられる拷問を受けた。その後、拘束され、2023年4月4日に不当な裁判を開廷され、1年10カ月の懲役判決を受けた。馬さんは石家荘市第2留置所に拘束され続け、体調を崩して血便が出るようになった。2025年6月2日に、馬さんは無念な思いを晴らせないまま死亡した。享年80

　山東省泰安市の法輪功学習者・馬俊亭さん（女性）は、2021年9月2日に泰山区裁判所により懲役4年の判決を受け、監外執行が認められた。しかし、2025年6月5日、地元の公安・検察・裁判所が「監外執行」を無効とし、車椅子で自立生活ができない状態だった馬さんを済南女子刑務所に連行した。わずか2カ月後、馬さんは昏睡状態に陥り、8月7日に、無念な晴らせないまま死亡した。享年86

　重慶市の学習者・劉書栄さん（81歳男性）は、2024年6月23日に龍水派出所の警官に連行され、大足区看守所に拘束された。現在、劉さんは懲役3年の判決を受け、重慶永川刑務所で迫害を受けていることが判明した。

　山東省済南市の学習者・劉春平さん（85歳女性）は、2025年7月21日、10人以上の警官に自宅に押し入られ、翌日、山東省女子刑務所に連行された。劉さんは2022年9月に中共裁判所により懲役1年の判決を受け、体調不良で刑務所への収監が認められず自宅で監視されていた。

　遼寧省錦州市の学習者・王桂霞さん（81歳女性）は、2022年9月に石橋子派出所の警官に連行され、後に「保釈」された。2024年4月初旬、懲役1年3カ月の判決を受けたことが判明。2024年7月17日、80歳を超える王さんは遼寧省女子第一刑務所に連行され、過酷な迫害を受けた。彼女は痩せ衰え、極度の虚弱で、両脚がひどく浮腫した。元々楽観的で明るい性格だった彼女は、慎重で内向的な性格に変わってしまった。

　貴州省貴陽市の90歳近い学習者、呉青枝さん（女性）は、2025年に南明区裁判所により、法輪大法の真相を広めたとして、懲役1年を宣告された。

　山東省煙台市の学習者・賈玉和さん（82歳男性）は、2025年4月7日に蓬莱裁判所の8人の警官に自宅で連行され、3日後に済南刑務所に連行された。賈さんは2018年1月に蓬莱区裁判所により懲役3年の判決を受けたが、健康上の理由で刑務所が収監を拒否し、帰宅できた。しかし、7年後に中共により収監された。賈さんは済南刑務所で強制的な洗脳を受け、長時間小さな椅子に座らされ、臀部がただれ、2度意識を失った。獄医が毎日血圧を測るが、刑務所は釈放を拒否している。

　山東省泰安市の学習者・韓月華さん（84歳女性）と鹿克芹さん（78歳女性）の2人の高齢学習者は、2025年2月に山東省女子刑務所に連行された。2人は2019年6月に肥城市裁判所により懲役3年半の判決を受け、監外執行が認められていた。しかし、刑期終了後、地元の公安・検察・裁判所が突然「監外執行」を無効とし、2人を刑務所に連行した。

　黒龍江省双鴨山市の学習者・劉慧菊さん（83歳女性）は、2025年7月31日に黒龍江省の新設女子刑務所に連行された。彼女は2021年11月30日に尖山区裁判所により、懲役1年半の判決を受け、居住監視状態である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）