　【明慧日本2025年8月24日】読者の皆さん、混迷の時代にあって、もし「明慧ネット」という名前をご存じないようでしたら、この記事を通してその基本的な情報を知ることができます。

　明慧ネットが果たす役割 ― 法輪功問題において

　明慧ネット（正式名称は法輪大法明慧ネット）は1999年6月21日に設立され、同年6月25日に正式に開設されました。これは法輪功に関する最も重要なポータルサイトであり、法輪功に関する問題において複数の重要な役割を担っています。以下、その主な役割を詳しく解説します。

　迫害の暴露と真相の発信

　明慧ネットの中心的な使命は、「中国本土から直接手に入れた資料を通じて、中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害を明らかにし、法輪功の真実を伝え、迫害によって失われた修煉環境を補う」ことです。1999年7月に中共による法輪功弾圧が始まって以来、明慧ネットは世界中の法輪功修煉者が迫害の実態を共有し、人権侵害の記録を行う主要なプラットフォームとなってきました。サイトでは毎日、中国本土からの迫害事例（違法拘禁、拷問など）を掲載し、数千件に及ぶ死亡事例の詳細も検証しています。米国国務省、アムネスティ・インターナショナル、フリーダム・ハウスといった国際人権団体も、明慧ネットの報道を証拠資料として引用しており、国際的な人権問題における影響力を示しています。

　修煉の指針と法輪功の情報発信

　明慧ネットは迫害に関する情報だけでなく、法輪功の修煉に関するさまざまなリソースも提供しています。これには、法輪功創始者である李洪志氏の最新の経文、修煉体験の共有、功法の学習資料、世界各地の法輪功関連イベントの報道などが含まれます。李洪志氏は、重大な問題において修煉者が明慧ネットの方針を基準とするよう指導しており、このサイトが法輪功修煉者にとって中核的な情報源であることを示しています。また、明慧ネットは飛天芸術学院や神韻芸術団の一部募集・申請業務も担っており、「真・善・忍」の文化を紹介・普及するうえで、重要な役割を果たしています。

　ネットワーク構築と抗議活動のツール

　明慧ネットは中国本土に広範なネットワークを築いており、海外と本土の修煉者をつなぐ架け橋の役割を果たしています。修煉者の体験談を集約し、迫害に抗する資料を提供しています。また、明慧ラジオ（2005年12月30日に放送を開始する）や、『明慧週報』、『天地蒼生』、『明慧インターナショナル』、『真相』、『慧声』、『金の種』、『天賜の幸福』、『明慧カレンダー』、「絶境からの生還漫画版』、『慧文図説』などの定期刊行物や明慧叢書、さらには『明慧簡報』、『善悪は一念の差』、『修煉物語』といった明慧動画などを通じて、中国本土の人々へ情報を届けています。これらのラジオ番組、雑誌、書籍などの主な内容は、修煉体験の共有、時事報道、迫害事例および統計で構成されており、情報封鎖下にある中国国内の修煉者や善良な人々にとって、貴重な情報源となっています。

　国際的な影響力と受賞歴

　明慧ネットの報道は国際的な権威機関に広く引用されています。その英語版出版物『明慧報告　中国本土における法輪功迫害20年の記録』は、2021年に「ベンジャミン・フランクリン賞」の「ビル・フィッシャー最優秀初出版書籍賞」の銀賞を受賞しました。これは、中共による法輪功修煉者への迫害に関する直接手に入れた資料として、画期的な意義があることが評価されたものです。この受賞は、明慧ネットが世界の人権問題において信頼される情報源であることを改めて証明しました。

　中共による封鎖と攻撃

　明慧ネットは迫害を暴露するという性質上、中共の主要な検閲・封鎖対象とされています。2002年には、ダイナミック・インターネット技術社の統計により、中共が遮断しているトップ10のウェブサイトの一つとされました。2011年には、中国中央テレビの番組が「明慧ネット」がサイバー攻撃の標的になっていることを報道し、中国軍が関与している可能性を示唆しました。また、中共の公式メディアである「中国網」などは、明慧ネットの報道を「偏っていて事実と異なる」と批判しましたが、アムネスティ・インターナショナルなどの国際機関は、明慧ネットが報じた「洗脳班」などの人権侵害に関する情報の信憑性を認めています。