　【明慧日本2025年8月26日】山東省済南市の法輪功学習者・劉春平さん（85歳女性）は2022年、中国共産党の裁判所により不当に懲役1年の判決を受けたが、健康診断の結果、基準に満たなかったため刑務所は収容を拒否した。それから3年が経過した今になって、地元の警官が突然彼女の自宅に押し入り、すでに85歳になった高齢の劉さんを留置場へ連行した。

　以下は、劉春平さんが中国共産党から受けた迫害事実の概要である。

　劉さんの自宅は済南市歴下区菜市新村にある。2021年10月、劉さんは団地内で法輪功に関する冊子を配布していると通報され、東風派出所の警察に連行され、家宅捜索を受けた。劉さんはその日のうちに帰宅した。

　2022年3月26日、済南市歴城区検察院は劉さんを起訴し、同年6月、彼女を陥れる当該案件を済南市章丘区検察院に移管した。

　2022年7月26日午前9時半、章丘区裁判所は劉さんに対し不当な裁判を行った。担当裁判官は、当時82歳のこの高齢女性を「邪教組織を利用して法律の実施を妨害した罪」（中華人民共和国刑法第300条）に該当する※として、9月9日、高齢者に対し不不当に懲役1年、罰金5000元の強要を言い渡した。警官らはその日、劉さんを連れて健康診断を受けさせたが、健康診断の結果、基準に満たなかったため留置場は収容を拒否した。警官は已む無く仕方なく彼女を自宅に送り返した。

　※訳注：裁判所が劉さんに刑法第300条を適用したことは違法。前提事実として、「法輪功」は国務院が指定する「邪教組織」に含まれていない。「刑法第300条」とは「邪教組織を利用して法律の実施を妨害した罪」であるところ「法輪功」は「邪教組織」ではないため「法輪功」に「刑法第300条」を適用することはできない。

　それ以来、東風派出所と東関派出所の警官らは毎月のように劉さん宅を訪れて嫌がらせを繰り返し、最近では毎週のように彼女に健康診断を受けるよう促している。

　今年7月21日午前9時過ぎ、10数人の警官がパトカー4台で劉さん宅に押し入り、彼女を連れ去った。劉さんの2人の息子は急いで2つの派出所を訪ねて母親の行方を探したが、警官らは皆、「知らない」と欺いた。夜8時過ぎになって、家族は東関派出所の警官から「お前の母親は留置場にいる」と初めて聞かされた。伝えられたところによると、翌日警官は劉さんを刑務所に連行し、現在に至るまで家族との面会も許していない。