　【明慧日本2025年8月27日】黒竜江省チチハル市富裕県の法輪功学習者・袁洪英さん（70歳女性）は2月5日、ハルビン駅の待合室でハルビン鉄道派出所の警官に不当に連行され、ハルビン第2拘置所に拘禁された。7月中旬、袁さんはハルビン鉄道運輸裁判所により懲役3年の判決を言い渡された。

　袁さんは法輪功を学ぶ前、冠動脈疾患、喘息、胆嚢炎、子宮筋腫、関節リウマチ、両足の浮腫などの慢性疾患を患い、長年薬を服用していた。体調不良のため、性格が次第に荒れ、夫と喧嘩し、義父母とも頻繁に衝突し、家庭は常に騒がしい状態だった。1996年9月、袁さんは法輪功を修煉し始め、真・善・忍に従ってより良い人となるよう努めた。健康を取り戻し、病気知らずの軽やかな身体になった袁さんは、以前の短気な性格も変え、義父母を親孝行し、夫に優しく接し、いつもニコニコして過ごすようになった。家族全員が法輪功に感謝した。

　2025年2月5日午後2時ごろ、袁さんと娘はハルビン駅の待合室で列車を待っていたところ、ハルビン鉄道派出所の湯雲浩などの警官が突然近づき、バッグの検査を要求した。袁さんは「私たちは安全検査を済ませたので、禁止品は持っていません」と話した。警官は「あなたは法輪功を学んでいるから、検査が必要だ」と返答した。袁さんは警官の無理な要求を拒否した。対立が続く中、さらに4、5人の警官が現れ、袁さんと娘を強制的に派出所の事務所に連行し、身体検査と手荷物の検査を行った。警官は袁さんから「法輪大法は素晴らしい。真・善・忍は素晴らしい」と書かれた紙幣と法輪功の文言が書かれたカードを捜し出し、手荷物から袁さん親子のそれぞれの家の鍵を押収した。その後、警官は袁さんと娘のそれぞれの自宅に押し入り、誰もいない状態で家宅捜索を行った。警官は袁さんの娘の自宅から何も見つからず、娘を解放した。一方、袁さんの自宅で数枚の法輪功の文言が書かれた紙幣とカードを発見し、袁さんを拘束し続けた。

　その日の午後2時ごろから翌日の午前2時ごろまで、袁さんは警官に4、5回尋問され、睡眠を許されなかったため、血圧が急激に上昇し、頭痛やめまいなどの症状が現れた。

　2月6日は袁さんの70歳の誕生日だった。その夜、血圧が180mmHgを超える状態だった袁さんは、警官に強制的にハルビン市第2拘置所に送られ、刑事拘留された。3月13日、袁さんはハルビン鉄道運輸検察院に逮捕許可を出された。拘置所では、袁さんの健康状態は悪化しており、高血圧、足首の皮膚潰瘍、トイレに行く際も他人の助けが必要で、自力で起き上がれない状態だった。

　2025年7月中旬、袁さんはハルビン鉄道運輸裁判所により懲役3年の判決を宣告された。

　袁さんは法輪功を学ぶことを堅持したとして、4回連行され拘禁され、労働教養1回と不当判決1回を受け、合計5年6カ月間拘禁されるなどの迫害を加えられた。

　以下は、袁さんが受けた迫害の一部である。

　2001年、袁さんはチチハル市富裕県公安局紹文派出所の警官に連行され、40日以上拘禁された。

　2003年、袁さんはチチハル市富裕県公安局紹文派出所の警官・周玉良と常中学に連行され、暴行を受け、チチハル市双合労働教養所に送られ、2年間拘禁された。教養所で、袁さんは強制的な洗脳を受け、家具に塗料を塗る作業、農作業、割り箸を選ぶ作業など、毎日14、15時間に及ぶ奴隷的な労働を強いられた。

イメージ図：奴隷的な労働を強いられる

　2012年5月9日、袁さんは上海の息子の家で2歳の孫娘の世話を手伝っていたとき、上海市公安局虹口分局の呂金勇、広中路派出所の宋祥らの警官に連行された。5月10日、虹口区拘置所に拘禁された。

　2012年11月19日、袁さんは上海市虹口区裁判所に3年6カ月の実刑を言い渡され、上海松江女子刑務所に拘禁された。拷問を受けた末、一度病院に搬送され入院したことがあった。2015年11月8日、袁さんは冤罪の刑期を終えて帰宅した。

　2021年4月ごろ、袁さんはチチハル市富裕県の社会保障局に年金支給を停止された。

　2023年5月6日、袁さんは、数日間監視されていたチチハル市公安局龍沙分局彩虹派出所の路兵らの警官に自宅に押し入られ、連行され、家宅捜索を受け、拘置所に拘禁された。6月5日、袁さんは迫害により高血圧などの病気を発症し、いわゆる「保釈」をされたという。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）