　【明慧日本2025年8月27日】（四川省＝明慧記者）四川省攀枝花市の法輪功学習者・姚佳秀さん（58）は2024年9月21日、流浪生活の中で瀘州市の警官により不当に連行され、西昌市拘置所に拘束された。今年8月1日、西昌市裁判所により懲役5年の不当刑と2万元の罰金を言い渡された。姚さんが法輪功を実践したとして中国共産党（以下、中共）から不当な判決を受けるのは今回で3度目となる。

　姚さんは20数年間にわたり真・善・忍の信念を貫いたため、かつて2度中共の裁判所により不当な判決を宣告された。2001年6月7日には攀枝花市仁和区裁判所より懲役3年、2006年6月26日には攀枝花市東区裁判所より懲役9年の実刑判決を言い渡された。刑務所で長期にわたり拷問を受け、ようやく冤罪から解放された後も、中共関係者により常時監視・嫌がらせを受けた。やむを得ず家を離れたが、西昌市公安局によりネット上で指名手配された。昨年9月21日、姚さんは借屋で瀘州市江陽支局の警官により連行され、再び不当な判決を宣告された。

　法輪功を学ぶ前、若き日の姚さんは9種の病に苦しんでいた。長年、生死の境を彷徨い、人生の展望も見出せなかった。病気の苦しみで姚さんはイライラし、夫と口論したり離婚騒動を引き起こしたりしていた。1995年に法輪功の修煉を始めてからは心身に大きな変化が現れ、病気は全快し、心も広くなり、家庭も円満となった。法輪功の「真・善・忍」の教えに従い高潔な人間となることを自ら律し、接した人々から良い人と認められた。しかし、1999年7月20日以降、中共江沢民集団による法輪功への狂気じみた迫害が始まって以来、自分の信念を守り続けた姚さんは残酷な迫害を受け続けている。

　以下は、姚さんが受けた迫害の事実である。

　複数回にわたり連行、拘留される

　1999年7月20日、中共政権が法輪功への迫害を開始した。同年10月15日、姚さんは法輪功の無実を訴えるために北京へ行ったが連行され、攀枝花市へ連れ戻され、10日間拘留された。11月8日には再び北京へ行ったが、再度連行され、攀枝花市公安局仁和支局により15日間の拘留を受けた。

　1999年12月23日、姚さんと夫が攀枝花市政府前で平和的に陳情した際、市公安局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官により連行された。夫は13日間、姚さんは1カ月間拘束された。

　2000年7月16日午後、姚さんは仁和公安支局の崔副利、五十一派出所指導員の蘇承義らに呼び出され、五十一派出所へ向かった後、攀枝花市拘置所に拘束された。7月25日、姚さんたちは煉功をしたため、警官・胡小川らにひどく殴られた。警官は2組計38kgの足かせおよび2組の手錠で姚さん、羅援朝さん、侯勤英さん3人を繋いで拘束し、拘置所の敷地で足かせを引きずったまま歩かせ、炎天下でさらした。姚さんの右足は3カ所出血し、羅援朝さんの左足首も出血した。警官はさらに9人の受刑者に、繋いでいる3人に強制灌食を行うよう指示した。8人の男性が体を押さえ、女性受刑者の孫平は姚さんの腹部に膝を乗せ、鼻をつまんで塩分の強い灰色の流動食を口に流し込んだ。孫平らはまた羅援朝さんの口をドライバーでこじ開けて前歯2本を折った。その後3人は単独で拘束された。姚さんは19kgの足かせを付けられ、両手と右足が手錠で繋がれ、立ち上がることもできず、腰も伸ばせず、しゃがんだままでしか移動できなかった。1カ月後に足かせは外された。

　3年間拷問され　釈放後も嫌がらせが絶えず

　2001年6月7日、姚さんは攀枝花市仁和区裁判所により懲役3年の刑を言い渡され、2001年8月13日に四川省簡陽市の女子刑務所に拘禁された。

　刑務所では、姚さんは囚人服の着用を拒否したため、7、8人の受刑者に滅多打ちにされ、「蘇秦背剣」と呼ばれる拷問で鉄の門に2時間あまり手錠で繋がれ、姚さんが呼吸困難に陥るまで繋がれた。

　2002年8月、法輪功をやめないとして第7区の洗脳班に移され、炎天下での体罰、両手吊り上げられる、睡眠の剥奪、「蘇秦背剣」などの拷問を受けた。

　2003年7月15日、姚さんは3年の冤罪を終え解放された。しかし五十一派出所および居民委員会の関係者が度々自宅を訪問し、時には1日に3回も嫌がらせを働き、家族の生活を著しく妨害した。姚さんの両親、子供、夫は常に不安を抱えて過ごした。そのため姚さんは自宅を離れ、流浪生活を余儀なくされた。

　懲役9年を下され　精神病院に強制収容

　2005年11月24日、姚さん、李代珍さん、肖会再さん、游元章さんの4人の学習者は、市西区清香坪広場にて国保の警官に連行された。攀枝花市拘置所の入口に連行された時、姚さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため顔面を殴打され、その場に倒れた。

　2006年1月5日午前9時頃、攀枝花市公安局国保の指導員・孫支文、および邱天明、段清、孫魯寧、黄建軍、鄒永軍などの警官は、姚さんに黒いカバーをかぶせ、攀枝花市拘置所から塩辺県にある金谷レストランの最上階に連行し、拷問を加えて自白を強要した。鄒永軍と黄建軍は、姚さんに足かせを付けた後、手錠で右手首を窓の防犯柵に繋ぎ、緑の布バンドで左手首を防犯窓に縛り付け、つま先は地面についた状態に吊し上げた。黄建軍は緑の布バンドを二重にし、姚さんの顔を打ちながら、罵声を浴びせた。段清は姚さんに「今日はお前を殺しても責任を取らなくていいのだ」と言った。

　耐え難い苦痛のなか、警官はさらに吊るし上げの高さを上げ、最終的に指先すら地から離れるまでになった。そして姚さんが意識朦朧とした隙に、姚さんの手を引っ張ってサインをさせ、拇印を押した。姚さんは意識を取り戻した後、22日間断食で抗議した。その間も死人ベッドに縛りつけられ、強制灌食や点滴が繰り返された。

　2006年6月下旬、姚さん、廖暁徽さん、肖会再さんの3人は、それぞれ攀枝花市東区裁判所により懲役9年、4年、3年6カ月の判決を言い渡された。控訴後も、攀枝花市高等裁判所は不当な原判決を維持した。その後、裁判所関係者は姚さんを病院に連れて「精神鑑定」を行った後、刑務所外の執行とした。10日後、姚さんは帰宅した。

　2007年8月下旬頃、姚さんの夫は攀枝花市仁和区610弁公室などの部門からの圧力を受け、610弁公室と協力して姚さんを攀枝花市精神病院に送った。そこで姚さんは数人により乱暴に縛り上げられ、中枢神経を破壊する薬物を注射された。その結果、頭がくらみ、全身の力が抜け、頭を上げることすらできなくなった。姚さんは市の精神病院で4カ月以上にわたり迫害され後、ようやく自宅へ戻された。

　刑務所に拘禁　様々な拷問を受ける

　2008年7月14日、姚さんは刑務官により自宅から連行され、攀枝花市拘置所に拘束された。7月17日には成都女子刑務所に移送された。

　2008年7月19日頃、女子刑務所の警備隊長・趙文娟は、受刑者の孫暁紅、王永珍らに指示し、姚さんを地面に押さえつけて髪を切らせた。姚さんの服とズボンは脱がされ、没収され、下着とブラジャーのみの姿となり、囚人服を着るよう強要された。姚さんは囚人服の着用を拒否し、下着姿のままであったが、およそ20日後にようやく一部の服が返された。

　2008年8月、姚さんが煉功を行ったところ、警官は受刑者・田素香に拷問を加えるように指示した。田素香は針で姚さんの手足を刺し、拳で胸部を殴打し、たらいに入れた水を頭上から浴びせた。さらに煉功をやめない姚さんに対し、竹棒で手を打ち腫れ上がらせた。

　2008年12月上旬、警官の朱晏は受刑者に指示し、姚さんの服を剥ぎ取り、服にペンキで囚人マークを描かせた。受刑者の孫菊は、手で姚さんの首を強く絞め、姚さんの呼吸が止まる寸前でようやく手を離した。さらに朱晏は、数人の受刑者に命じて姚さんを地面に押さえつけ、髪を切らせた。このとき孫菊が姚さんの首を両手で絞め、姚さんはまたしても窒息寸前となった。朱晏はさらに、姚さんに手錠をかけ、午後いっぱい拘束し続けた。

　2009年6月、警官の于愛平と双康英は受刑者を使って姚さんを警官オフィスに引きずって行き、姚さんの体に巻いていたシーツを引き剥がした（服は没収された）。警官の文秀君はペンキを持ってきて、姚さんのブラジャーや下着に囚人のマークを描いた。さらにカメラで服を着ていない状態の写真撮影をし、その写真をネット上に流すと脅迫した。監区長・岳紅は朱晏に姚さんに手錠をかけさせ、監房に連れ戻してから鉄のベッドに丸一日拘束させた。

　2009年6月下旬ごろ、姚さんが煉功をしようとしたところ、朱晏により両手を後ろに回して手錠をかけられた。そのまま3日間拘束されたのち、ようやく手錠が胸の前側にかけ直された。姚さんが「法輪大法は素晴らしい！」と叫ぶと、朱晏は受刑者の周燕に命じて、汚れたタオルで口をふさがせた。周燕はさらに姚さんの頭をつかみ、壁に激しく打ちつけ、「殺してやる」と言いながら暴行を加えた。姚さんは強打により気を失った。手錠は約1カ月後になって、ようやく外された。

　2010年5月17日と19日、警官・昝紅は二組の手錠を使い、姚さんを廊下のドアに立ったまま約10時間縛り付けた。その後も朱晏により6日間手錠をかけられた。

　2010年10月2日午前9時頃、姚さんは煉功を行い、「法輪大法は素晴らしい」を叫んだことで、朱晏は受刑者の王静に命じて、姚さんのすべての食べ物を没収させ、二組の手錠で2.5メートルほどの高さの鉄ベッドの柵に姚さんを3時間吊り下げた。10月10日午後4時ごろ、姚さんは煉功をしようとした時、受刑者の王萱と陳占花に押さえつけられ、姚国洪に蹴られた。このほか、王萱と陳占花は汚いハンカチで姚さんの口を塞いだり、爪で唇をつねったりもした。

　2010年11月24日午後4時半ごろ、姚さんは「法輪大法は素晴らしい」と叫んだことで、王萱、陳占花にベッドに押し付けられ、王萱が身体で押さえつけ、悪臭のハンカチで姚さんの口と鼻を塞いだ。圧迫で腹部が激しく痛み、窒息しそうになり、姚さんはベッドからもがいて立ち上がると、再び押し付けられ口を塞がれた。王萱は「これは警官の指示だ」と言った。

　2011年9月の午後3時ごろ、姚さんは坐禅をしていたところ、指導員の李玉容によりスタンガンで腕を3度連続で電気ショックを加えられ、指示を受けた受刑者らにバルコニーに引きずり出され、炎天下で約2時間吊し上げられた。さらにその後、8日間にわたり吊し上げられた。

　姚さんが不当に拘束されていた間、家族も大きな苦しみを背負った。両親は涙に暮れる毎日で、母親は娘の出所を待たずに悲しみの中で亡くなり、幼い子どもは従姉妹に養われざるを得なかった。

　放浪生活中に連行され、再び懲役5年の冤罪

　2014年2月23日、姚さんは冤罪を終えた。出所後も地元の中共関係者による日常的な監視と嫌がらせが続き、一時は涼山州西昌市に移住したが、静かな生活は得られなかった。2019年8月初旬、姚さんは再び家を離れて流浪生活を余儀なくされた。

　2019年8月8日午後、西昌市で働いていた姚さんの息子・姚金宏さんが西昌市国保の警官により連行され、家宅捜索を受けた。11日には西昌市の警官が成都市に行き、弟の龔金均さんを連行して西昌市へ連れて、姚さんの行方を問い詰めた。兄弟2人は共に西昌市拘置所に拘束された。姚さんが見つからないため、西昌市公安局は姚さんをネット上で指名手配した。

　2024年9月20日、姚さんは瀘州市江陽区藍田鎮の借家で江陽区公安支局の警官に連行され、瀘州市拘留所に拘束された。今年8月1日、懲役5年を言い渡した。

　法輪功は法輪大法とも呼ばれ、1992年、李洪志先生によって伝え出された佛家の修煉法であり、宇宙最高の特性である「真・善・忍」を基準に人生を導き、五式の簡単で美しい功法と合わせ、短期間で心身の浄化、道徳の向上が得られる。法輪功学習者は「真・善・忍」に基づき良い人を目指し、家庭や社会に有益になる。法輪功の学習者が正しい信念を堅持し、事実を伝えることは、被害者として正義を求めるだけでなく、社会の正義を守り、良心を支える行為でもあり、憲法と法律によって保護されるべきである。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）