文／中国東北の大法弟子　　

　【明慧日本2025年8月28日】私は1998年から法輪大法を学び始め、現在50代です。以下に、自分の修煉体験の一部を書き出し、師父にご報告するとともに、同修の皆様と交流したいと思います。

　一、留置場での体験

　中国共産党（以下、中共）が法輪大法を迫害してから、私はずっと迫害に抵抗してきました。しかし、多くの人心がまだ取り除かれておらず、邪悪に隙を突かれてしまいました。2020年、私は警官に尾行され、連行されました。

　1、留置場で煉功する

　私が留置場に入れられた時は、ちょうど中共ウイルス（武漢肺炎）の流行していた時期でした。私は邪悪（共産党）に協力せず、採血もワクチン接種も拒否し、どんな状況下でも心の正念を守りました。自ら毎日の室内清掃を引き受けることで、活動する機会と、話す機会が得られ、真相を伝えることに少し役立ちました。しかし、ここはやはり邪悪の留置場であるため、なかなか煉功する勇気まではありませんでした。

　ある日、昼寝後に1人の受刑者が突然「法輪大法は素晴らしい！」と叫びました。その一声に私は驚き、小声で彼に「どうしてそんなことを叫んだの？」と尋ねると、彼は「以前ここにいた大法弟子が、この言葉を言えば、災いを避け、幸運を得られると教えてくれた」と言いました。

　その一言で私は奮い立ちました。これは師父が私を励ましてくださったのだと悟り、恐怖を突破する決心を固めました。

　翌日の昼、私は当番のときに煉功を始めました。眠っていなかった囚人が小声で「煉ってる、煉ってる、前に煉ってた人とちょっと違うな」と囁くのが聞こえました。そのとき私は少し不安になり、看守に呼ばれるのでは、警官に殴られるのではと心配しました。しかし私は、師父がそばにいらっしゃる、邪悪は私を動かせないと信じました。私は怖れの心を排斥しながら煉り続け、動功を一時間やり遂げましたが、誰も干渉しませんでした。私はついに邪悪の留置場で煉功するこの関を突破したのです！

　この最初の突破を経て、私は徐々に煉功時間を延ばしていきました。夜は他の人の当番を代わり、時には連続で当番をして、一日三時間の固定した煉功時間を確保しました。その後の日々も、真・善・忍で自分を律し、煉功の環境を守り続け、釈放されるまで煉功を続けました。

　2、起床の呼びかけ

　私は真・善・忍の基準で自分を律し、修煉者らしい振る舞いをしました。しだいに受刑者の頭も私の人柄を認めるようになりました。私は毎日昼の当番の時間に煉功していたので、受刑者の頭は、私に「昼に皆を起こす役」を任せるようになりました。

　最初の数日は普通に「起きろ」と声をかけましたが、この機会を大法を実証すために使わなければと思い、次は「起床」ではなく「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と直接叫ぼうと思いました。しかし、受刑者たちが受け入れず、逆効果になったらどうしようと少し心配しました。その時、師父が私に霊感をくださり、私が息子を起こしていた時の場面を思い出しました。

　ある日の昼、起床の時間に私は大声で叫びました。「大きなニワトリがコケコッコー！　小さな坊やたち、起きる時間だよ！　法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」受刑者たちは誰も「小さな坊や」と呼ばれるのを嫌がらず、ましてや「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」よ呼ぶことに反対する者もいませんでした。こうして、受刑者たちは毎日「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」の呼びかけで目を覚ますようになりました。

　ある日、私が「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」と叫ぶと、隣の房からもそれに続いて「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」と大きな声が響き、心を震わせました。この言葉は受刑者たちの心に深く刻まれたのです。そして「法輪大法は素晴らしい！　真善忍は素晴らしい！」という起床の呼びかけは、私がそこの留置場を出るまでずっと続きました。

　3、「今日は輝いていたな！」

　同じ監房に、暴力団に関与したとされる受刑者がいました。彼は誰も目に入れないような人物でした。春節のとき、彼は私を辱めようと、挑発的に「何か出し物をやれ」と言いました。実際、私は普段まったく歌も歌えない人間でしたが、人を救う良い機会を逃してはいけないと思いました。その時、ちょうどテレビから「兄弟よ、君が恋しい……」と歌声が流れていたので、その曲調に合わせて即興で詞を作り、身振りを交えて歌い始めました。

　「妻よ、君が恋しい。帰ったらまだ私を待っていてくれるか。

父さん母さん、息子は正月に帰って会えなくてごめんなさい。

息子よ、父さんはもう美味しいものを買ってあげられないんだ。

天よ、この苦しい兄弟たちを解き放ってください。

社会を乱したのは彼らではなく、共産邪党だ。

共産党こそ真の罪人だ。天よ、共匪（きようひ：「共産主義」の「匪賊」）を滅ぼしてください。

共産党がなくなってこそ、新しい中国があるのだ！」

　歌い終わると、皆が呆然として固まっていました。しばらくして我に返り、熱烈な拍手が巻き起こり、皆が声を揃えて「すごい！」と叫びました。ある受刑者がペプシコーラのボトルを差し出し「ご褒美だ！」と言いました。その環境ではコーラはとても貴重なものでした。これは師父が私を励ましてくださったのだと、私は悟りました。

　私を挑発したあの暴力団の受刑者も驚き「お前、今日は輝いていたな！」と認めてくれました。なぜ受刑者たちが拍手してくれたのかを私は知っていました。彼らが言いたくても言えなかったことを、私が代わりに言ったからです。受刑者たちは皆、中共邪党がどういうものかをよく分かっていました。現代の中国社会では、中共に濡れ衣を着させられ、多くの人が冤罪で投獄されています。

　その後、あの暴力団の受刑者は私に嫉妬を感じ、ある日わざと因縁をつけ「反党の言論を広めている」と警報ボタンを押して告発しようとしました。監房の受刑者たちはほとんど真相を知っており、私は皆の「三退（党・団・隊からの脱退）」を済ませていました。彼らは皆「法輪大法は素晴らしい」と認め、私の人柄も信頼していました。数人の受刑者がすぐにその暴力団の受刑者を引き止め、告発を阻止しました。

　彼らは普段は社会のごろつきで、面倒ごとを恐れない者たちで、むしろ牢屋の中では何か騒ぎを楽しみにしているような人々でした。しかし今回は違いました。大法弟子の正念正行が、彼らの心の奥の善念を呼び起こし、彼らは大法弟子を守ることを選んだのです。

　普段、新入りが監房に入ると、受刑者の頭はわざと私の隣に数日間座らせ、私が新入りに「三退」をさせた後、彼を別の場所に移しました。もし退かない者がいると、受刑者の頭は私を助けて、説得する言葉を添えてくれることもありました。衆生はすでに目覚めつつあるのです。邪悪とのせめぎ合いの中で、大法弟子こそが主役なのです！

　4、正念で「五書」を拒否

　留置場に入ったばかりの頃、3人の受刑者の頭が交代で私を脅し「五書」を書くよう強要しました。私が拒否すると、罰を与え、トイレの回数を朝昼晩の三回に制限しました。高さ二十センチほどの低い椅子に脚を縮めて座らされ、伸ばすことも許されず、苦痛を強いられました。朝5時半から夜10時ごろまで座らされ、やがて足が腫れて化膿し、一部は潰れてかさぶたになりました。

　私は断固として「転向」しなかったため、ある日1人の悪い警官が私を小さな暗室に連れて行き「足はどうした？」と聞きました。私が「腫れました」と答えると、彼は「治してやる」と言い、革靴のかかとでかさぶたの足首を思い切り踏みつけ、力いっぱいひねり回しました。足首はたちまち血まみれになりましたが、私は痛みを感じませんでした。私は師父が弟子のために代わりに受けてくださったのだと分かりました。

　留置場では毎月、師父を罵倒する言葉を含む「思想報告」を書くことが強要されました。書かなければ罰が与えられます。私は断固として書かなかったので、ある悪い警官が私を呼び出し、師父を罵れと命じました。私が無視すると、彼は指で私の鼻を10数分間、力いっぱい弾き続けました。鼻は赤く腫れ上がりましたが、師父の守護の下で痛みはほとんどありませんでした。受刑者の1人が感嘆して言いました。「お前は青銅だと思ったら、王者だったんだな！」これは師父が彼を通して私を励ましてくださったのだと、私は悟りました。

　5、堅固な大法弟子になる

　浩然（仮名）は30歳前後で、殺人の罪により収監されていました。彼は大法弟子の「包夹（監視役）」として配置され、中共に利用されて大法弟子を「転向」させる役割を担っていました。ところが、彼は大法弟子たちと接するうちに、その善良さをますます実感し、大法の真相を知り、大法の素晴らしさを理解し、人の生命の意味を悟りました。そしてついに、正式に大法の修煉に入ったのです。

　監獄の悪い警官はこれを知って大いに恐れ、あらゆる手を使っても浩然を「転向」させることができませんでした。仕方なく、浩然を私のいる大法弟子専用の監獄に送ってきました。ここは長年にわたり、大法弟子を迫害するための陰険な手口と経験を積み上げてきた場所でした。それでも浩然は屈せず、「転向」せず、「五書」を書くことも拒みました。

　警官は、さらに彼を厳管隊に送り込んで迫害しました。2カ月後、心身を極度に痛めつけられた彼は耐えきれず、不本意ながら「保証書」を書いてしまいました。私はその後、彼と交流しました。彼は、同修の口伝えで『洪吟』、『洪吟二』、『論語』を暗唱できるようになったものの『轉法輪』の目次はすべて覚えきれなかったと話しました。私は週末の活動の機会を利用して、彼に2回目を暗唱してあげると、彼はすぐに全部覚えました。翌日、彼は私に「1つ抜けていないか？」と尋ねました。彼は以前に覚えていた目次の総数を把握していたのです。その時初めて、私が「嫉妬心」の節を抜かしていたことに気づきました。彼がいかに真剣に学んでいたかがよく分かりました。彼は私に「兄さん、師父の法が本当に私に現れてくれたよ！」と言いました。

　浩然は監獄で法を得たため、師父の著作は読んだことがありませんでした。しかし彼は学べる機会を決して逃しませんでした。ある日、監獄から「転向用の教材」として分厚い本が送ってきました。その中には師父の法の引用と、それを歪曲する解釈が書かれていました。浩然は私に「ここに引用されている師父の法は本物ですか？」と尋ねました。私は「それは全部師父の法です。ただし歪曲した解釈は見てはいけません」と答えました。彼は「分かりました」と言いました。

　その夜、彼はその本を借りてきて、師父の法の部分を全部読みました。その後2週間、彼は思想報告に師父を罵る言葉を書かなくなりました。それを知った大隊長は怒鳴りながらやって来ました。「お前みたいな半道中で入った奴が、何を英雄気取りだ！　俺がお前を懲らしめてやる！　荷物をまとめろ！」そして彼を再び入監隊に送り返し、迫害しました。しかし、中共邪党の暴力は決して人心を変えることはできません！

　私は家にいた頃、安逸心が強く、修煉にも緩みがありましたが、この苦難を経て、逆境の中でかえってさらに強くなり、正念も一層強くなりました。

　（続く）