文／カナダの大法弟子

　【明慧日本2025年8月30日】（前文に続く）

　毎日強い痛みに見舞われ、一分一秒が拷問のように長く感じていましたが、私の師と法を信じる心は揺らぎませんでした。私は旧勢力の迫害を全面的に否定し、心の中で繰り返しこう念じました。「自分にどんな不足があっても、旧勢力の手出しは許さない。師父が見守ってくださる。旧勢力には私を迫害する資格がない。私に漏れがあれば大法の中で正していく」。さらに、私は師父が「修煉者にとって悪い事も良い事もすべて良い事である」と説かれていたことを思い出し、この交通事故を業を消すための良い機会として受け止めました。身体に現れる症状を骨折や出血などと思わず、ひたすら発正念して自分の空間場を清め続けました。事故後の最初の四日間は嘔吐が止まらず、飲食ができませんでした。そこで、私は「旧勢力が飲食を妨げるのは、私を餓死させようとしているのではないか？　ならば食べなければならず、しかも多く食べなければならない」と思い、師父にこう願いました。「師父、私は食事をしたいです。しかも多く食べたいです。しかし、家族の作る料理の匂いを受け入れられません。弟子は利己的になりたくありません。私が匂いを受け付けないからといって、家族が料理をやめてしまいました。匂いに慣れ、食べられるようにして頂きたいです」。そこで私は妹に、「料理を作っても構わない。食卓に並べて、私も一緒に食卓で食べる」と言いました。妹が「大丈夫？」と尋ねると、私は「大丈夫だ」と答えました。すると不思議なことに、家族の食事を見ても吐き気がせず、自分も少しずつ粥を口にできるようになり、その後は普通に食事を摂れるようになりました。

　身体の各部位に痛みが走ると、私は車に轢かれたことを考えず、師父がすべての業力を表面に押し出して下さっていて、耐えるべきだと思いました。どうしても痛みに耐えきれない時、師父が与えて下さった功能を運用し、その苦痛やめまいを加害者に返すようにしました。目が腫れたときには、「これで目の業力が消え、もっと澄み切った明るい目になる」と思い、耳が轟音を立てたときには、「法輪が回転して耳を浄化してくださっている。この業力が消えれば天耳通が開く」と考え、頭が針で刺されるように痛んだときには、「師父が頭を浄化し、骨を正しい位置に戻してくださっている。業力が頭部から出ていけば、頭脳はますます明晰になり、知恵も増す」と思い、めまいがしだすと、「内回り（時計回り）は自分自身を済度し、外回り（逆時計回り）は他人を済度するということが、われわれの功法の特徴です」（『轉法輪』）と考えました。事故から4日目の夜、横になることができず、一晩中痛みに耐えられませんでしたが、そのとき私はこう考えました。「邪悪よ。眠らせてくれないなら、私は煉功する。煉功こそがもっとも良い休息だ」

　第一式の功法を煉るとき、腕が上まで伸ばせず、顔の高さまでしか上がらず、それ以上上げると、肩や胸の骨が耐え難いほど痛むことに気づきました。そこで私は「邪悪が煉功を妨害するなら、私はもっと煉らなければならない」と思い、紙片を9枚用意し、第一・三・四式の功法をそれぞれ9回ずつ煉ることにしました。

　少し立てるようになってから、私は第二式の功法を煉ることにしました。「頭頂抱輪」の動作をするとき、腕が目の高さまでしか上がらず、私は師父に「ご加持ください。必ず1時間の抱輪をやり遂げます」と加持を求めつつ、少しずつ腕を上へ上へと持ち上げていきました。頭の高さまで上げたとき、全身から汗が噴き出し、衣服は完全に濡れて、まるで虚脱したように感じました。それでもさらに上げ続け、ついに頭上の標準位置まで持ち上げました。そのとき、骨の痛みで腕は震え、脚も震え、立っていられないほど身体が虚脱し、倒れそうになりました。

　私は絶えず「忍び難きは忍びうる。行ない難きも行ないうる」（『轉法輪』）と念じ、師父の加持のもとで1時間の抱輪をやり終えました。抱輪を終えた後、身体がとても軽くなり、まるで千斤の重みを支えていた首もずいぶん楽になりました。私はすぐに合掌して、師父に感謝しました！　それから私は毎日2〜3時間の抱輪を行い、ときには「頭頂抱輪」の姿勢を45分間も保ちました。法を学んでいるとき、右肩の骨が内側に引っ込む感覚があり、私は左手で本のページをめくり、右手ではずっと「両側抱輪」の姿勢をとっていました。10日ほど続けたところ、引っ込んでいた骨が元の位置に戻り、頭の腫れも少し和らぎました。5日目からは座禅し始めましたが、左脚の2箇所の骨が痛み（骨折やヒビ割れかもしれない）、大変でしたが、私はこの現象を認めず、「業力が脚に来たから痛いだけ、消去すれば治る。師父にすべてを肩代わりしてもらうわけにはいかない。自分でできることは自分でやる。左脚は黒紫色に腫れ上がり、とても太くなっているが、組める！　絶対に組める！」と思いました。しかし、脚を組んだ瞬間、汗がダーッと流れ出て、腫れている右脚が元々痛い左のふくらはぎと足首に押し付けられて痛みが重なり、耐えがたいほど苦しかったのですが、それでも脚を下ろさず、そのまま続けました。

　最初は1時間ほど座禅し、2回目は3時間続けて足を組みました。煉功後は身体がとても軽くなり、頭のふらつきもだいぶ良くなり、横になって少し休めるようにもなりました。その後は5時間も座禅し、数日続けてからついにベッドから下りて軽い家事を摂れるになりました。毎日、法を読んだり聞いたりする以外は、数えきれないほどの煉功をしました。こうして1か月足らずのうちに、脱毛した部分にまだ髪の毛が生えていないことを除けば、身体はすっかり正常に戻り、何でもできるようになりました。2か月経つころには、髪の毛も生えてきました。その時、私は「弟子正念足りれば　師は回天の力有り」（『洪吟二』「師徒の恩」）という師父のお言葉を本当に実感しました。師父は私の身体を再び組み立て、清め、浄化し、新しい身体を与えてくださり、私に新たな命を授けてくださいました。

　これほど大きな交通事故に遭ったのは偶然ではないと思い、私は真剣に内に向けて探し、非常に強い怨恨心、闘争心、嫉妬心、人を見下す心、顕示心、歓喜心、利益を求める心、名声を求める心、褒め言葉を聞きたがる心、面子を重んじる心、依存心、情への執着、利己的などを見つけました。これらの恐ろしい心は、私の修煉の前進を妨げていました。これらの心を見つけてからは、常に意識して取り除くようにしています。

　このような大きな交通事故を経験し、しかも薬を一切使わず、治療もまったく受けない中で、わずか1か月足らずで身体が完全に回復したのは、師父のご加護がなければ絶対にできなかったことです。私は心の底から師父に感謝しています！　私の体験は師父の偉大さと大法の超常さを改めて証明しました。

　今回の重大な交通事故を通じて、私は「病業」についてより深い理解が得られました。病業の魔難を乗り越えるには、個人としては、師父と法を100％信じきること、人間的な観念を根本から改めることが必要だと思いました。

　師父は『轉法輪』の中で、「『病気』という言葉さえ聞きたくありません」とおっしゃっています。法理の中では「病ではない」と説かれています。それなのに、なぜ私たちは「病だ」と思い、「病」に近づこうとしてしまうのでしょうか？　師父が「病ではない」とおっしゃっているのなら、それは病ではありません。不調があるところには、業力があるのです。ならば、業を消すべきです。黒い物質が白い物質に転化され、功へと変わるので、素晴らしいことではありませんか？　医者が「癌だ」と言い、師父はそれが「業力だ」と教えて下さる際、あなたは人の言うことを信じますか？それとも神（師父）に従いますか？　病院の治療は業を先送りしているだけであって、医者は業力を消すことはできません！　業力をなくすことができるのは師父だけです！　「しかし痛いし、苦しいんです！」とあなたは言うかもしれませんが、あなたにまだ業力があれば、それは当然のことです。それを返さなければなりません。苦しまずに業力を返すなどはありえるのでしょうか？　なぜ私たちはそれを「向上のための素晴らしいチャンスだ」と捉えないのでしょうか？！

　次に、私たちは旧勢力の迫害を認めてはなりません。師父が認めておられないことを、私たちも認めてはなりません。私たちは常人の中で修煉しており、間違いを犯すこともあります。小さい間違いもあれば、大きな過ちもあるかもしれません。いずれにせよ、私たちは内に向けて探し、すべてを大法の中で正していきます。旧勢力がそれにつけ込んで私たちを迫害することを許してはなりません。修煉とは、水の流れに逆らって船を進めるようなもので、前進できなければ後退してしまいます。関も難も、すべてが試練なのです！

　最後に、私の関を突破した経験が、魔難にいる同修に少しでも参考になればと思います。また、病業の魔難にいる同修が観念を改めて関を乗り越え、法を正し衆生を救う道に戻れるよう願っています！

　合掌

（二〇二五年カナダ法輪大法修煉体験交流会発表原稿より）