文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月1日】私は1997年6月に法を得ました。資料拠点を至る所に立ち上げるようにと言われてから、私も「小さな資料拠点を立ち上げられたらいいな」と思いました。ところが私は何もわからない、これで、どうやって立ち上げられるだろうか？　と悩みました。その当時は、技術担当の同修と接する機会もありませんでした。そこで、私はまずパソコン操作を覚えて、基礎を固めてから機会を探そうと思い、子供にパソコンを買ってもらいました。子供は「お母さんの年齢では習えないよ」と言いましたが、私は「あなたが教えてくれればできるでしょう？」と答えました。

　電源を入れるところからシャットダウンまで、娘が一つひとつ書いてくれたので、それを見ながら操作しました。最初はマウスを持つ手もおぼつかなく、すぐに間違ってクリックしてしまいました。しばらく練習して、やっとインターネットをスムーズに使えるようになりました。ところがどうやって明慧ネットにアクセスするのかがわかりません。そういう一念を持ったところ、師父が助けてくださり、地元に引っ越してきた同修が技術担当の同修を紹介してくれ、関連システムをインストールしてくれました。こうして私は明慧ネットにアクセスできるようになり、とても感激しました。それ以来、時間があるときは明慧ネットの記事を読み、心性の向上に大いに役立ちました。

　当時、私たちの資料はすべて他所の同修から提供されていました。その後しばらくして、資料拠点の同修が一人迫害で亡くなりました。ある同修が「使われていないプリンターが一台ある。新しい同修が、私たちで小さな資料拠点を立ち上げられるか試してみないかと言った」と言いました。私はそれを聞いて「それは本当に素晴らしい、まさに私の望み通りだ！」と思いました。私は以前から小さな資料拠点を立ち上げたいと思っていましたが、技術が分からず苦慮していたからです。私たちは誰もプリンターを使ったことがなかったので、調整役の同修が「できなくても学べばいい、技術担当の同修を呼んで教えてもらおう」と言いました。技術担当の同修は、一歩一歩、どうやってインターネットに接続するか、どうやってファイルをダウンロードするか、どうやって資料を印刷するかを教えてくれました。その場ではできるようになったのですが、技術担当の同修が帰ってしまうとすぐに忘れてしまい、とても焦りました。するとその時、師父が助けてくださり、家に戻ると技術担当の同修が教えてくれたことが頭の中で何度も何度も再生されるようになったのです。こうして私はすぐに技術を身につけ、プリンターを操作できるようになりました。

　資料を印刷できた時、本当に胸が高鳴り、感動しました。その頃ちょうど夫が病気で大手術を受けて退院したばかりで、私は外に出て資料を配ったり真相を伝えたりすることができず、同修の家で資料を印刷するだけで、機械を自宅に持ち帰ることはできませんでした。私は2001年～2003年の間に、2度不当に逮捕され、家宅捜索による迫害を受け、家族は大きな傷を負いました。夫は気が小さく臆病で、いわゆる「敏感日」になると極度に緊張してしまいます。私自身にも恐れる心があり、迫害で命を落とした同修のことを思うと、恐れがまた湧き上がってきました。しかし私は「必ず恐れの心を突破し、邪悪の迫害を認めず、自分のすべきことをしっかりやり遂げる」と決意しました。心の中で何度も師父の『二〇〇三年元宵節での説法』で説かれた「私は李洪志の弟子であり、他の按排は要らない、認めないと思えば、それらは恐れ怯えて手を下すことはできず、何でも解決することができます。あなたが本当にこれをやり遂げることができれば、口先で言うだけではなく、行動においてこれをやり遂げることが出来れば、師父は必ずあなたを支持します」。という御言葉を暗唱し、さらに『シドニー法会での説法』で師父が仰った「師がいて、法もあるのに、何を恐れるのですか？　無視すればいいのです！　放下した途端、難は小さくなり、あなたは変って大きくなり、一歩だけで乗り越えてしまい、その難は何ほどのものでもなくなります。必ずそうなるのです」。という御言葉を心に刻みました。私は堂々と自分のなすべきことをやり遂げ、衆生を救うためのこの機械を必ず自宅に持ち帰ろうと決心しました。

　まず夫に少し情報を伝えました。「この数日、帰りが遅かったのは何をしていたか分かる？」と聞き、また「パソコンを学んで、ダウンロードや印刷をしていた」と話しました。夫は「賢いね、覚えが早いね」と言ってくれました。また、印刷した週刊を家に持ち帰り、夫に見せました。夫が恐れていることは分かっていたので、急いで詳しく話すことはしませんでした。彼は大法の素晴らしさを理解していても、常人だからです。

　学生が夏休みに入るため、同修の2人の孫たちも帰ってくることになり、子供たちの休息に影響を与えないよう（同修の家には一部屋しかありません）、私はできるだけ早く機械を自宅に持ち帰りたいと思いました。そこで帰宅後、夫に話しました。「ちょっと相談があるんだけど」と。夫は「何のこと？」と聞くので「同修の孫たちが休みに入るので、プリンターをうちに持ってきたい」と話しました。さらに「こうすれば資料作りも便利になるし、あなたの世話もしやすくなる」と説明しました。夫は黙っていたので、私は笑顔で「どう？　いい？　ダメ？　態度を示してよ」と聞きました。夫は「もう君がそう言うなら、何も言えないけど、必ず安全には気をつけて」と答えました。私は「応援してくれてありがとう。あなたが私の大法のための行動を支持してくれれば、福報がありますよ」と言うと、夫は少し照れていました。私は修煉前は強い性格で、家では自分の一存で事を決め、物事を相談することはありませんでした。しかし今は変わり、夫も変わってきました。その結果、私は堂々とプリンターを自宅に運び入れることができました。この体験を通して、私の心性も高まり、修煉の環境も穏やかになりました。

　小さな資料拠点を運営することで、私は一部の同修と接することができ、視野を広げることができました。また、多くの困難を克服し、心性も絶えず向上していきました。この小さな資料拠点は、私たち全体の向上にもつながりました。私たち同修は互いに協力し合い、週刊や1枚のチラシ、スティッカー、週報、護身符などの印刷作業を行っています。年末には卓上カレンダー、壁掛けカレンダー、年画なども印刷します。同修らが必要とする限り、私たちは制作します。調整役の同修は、同修間の情報や要望を伝達する役割を担い、毎週メモリカードを決まった時間に交換します。各同修は2枚ずつメモリカードを準備し、私はダウンロードした明慧ラジオ、明慧週刊、修煉園地、師恩を偲ぶ記事、善悪一念間、修煉体験談などの数種類の放送内容をメモリカードに入れます。こうすることで、同修が聴く際に便利になっています。これらは私たち自身だけでなく、他の小グループの同修も利用できます。同修から必要とされれば、どれだけ忙しくても対応します。必要な分だけ印刷するのです。私たちは全体をなしています。

　私たちは毎日の学法、煉功、資料の印刷に加え、時間を作って外に出て衆生を救う活動も行っています。忙しい日々ですが、とても充実しています。同修たちは一緒になると、プリンターの使い方やメンテナンス方法についてもよく切磋琢磨しています。技術担当同修の支援と助けを受けながら、私たちの印刷する資料の質はますます向上しました。印刷した卓上カレンダーや壁掛けカレンダーは、衆生に特に喜ばれています。

　私たちは、師父のご加護のもと、全体の協調と向上を図りながら8年間、一歩一歩今日まで歩んで来ることができました。

　師父の救い済度に感謝し、同修たちの支援にも心から感謝いたします。