　【明慧日本2025年9月1日】（英国＝明慧記者）中国共産党（以下、中共）が26年間にわたり法輪功への残酷な迫害を続く中、最近ロシアで法輪功学習者（以下、学習者）ナタリヤ・ミネンコワさんに対して重刑判決が下されたことを受け、英国の複数の国会議員が懸念を表明した。議員らは、中共が中国国内で法輪功を迫害するだけでなく、国境を越えて圧力を操り加えていると指摘し、このような宗教の自由を侵害する行為は容認できないと強調した。議員らは相次いで英国政府に懸念を伝え、行動を取るよう求めた。

　英連邦欧州担当国務大臣「信仰の自由を断固として守る」

图1～2：外交部欧洲事务部长斯蒂芬·道蒂（Stephen Doughty）议员和他的信件原件

英連邦欧州担当国務大臣ステファン・ドーティ議員より寄せた書簡

　英国外務省でヨーロッパ、北米およびイギリス海外領土を担当する国務大臣ステファン・ドーティ（Stephen Doughty）議員は、書簡の中で次のように述べている。

　「英国政府は一貫してすべての人々の宗教または信仰の自由を守ってきました。英国において、私たちはこの基本的権利の推進と保護に揺るぎなく取り組んでおり、また国際舞台においてもそれを擁護するために力強い声を上げています」

　「私たちは、国連、G7、その他の多国間フォーラムにおける立場、そして中国との二国間の接触を通じて、宗教または信仰の自由の権利を守っています。ここ数カ月の間に、首相、外務大臣、財務大臣、エネルギー大臣、そしてインド太平洋担当大臣が、それぞれの中国側のカウンターパートに人権問題を提起しました」

　「この機会を借りて、英国政府はいかなる外国勢力による、英国における個人やコミュニティに対する威嚇、嫌がらせ、または危害の企てを決して容認しないことを、学習者に保証したいと思います」

　イアン・マレー議員「越境弾圧は容認できない」

英国国会議員イアン・マレー氏

　英国国会議員イアン・マレー（Ian Murray）氏は書簡の中で次のように述べている。「ナタリア・ミネンコワさんの事例について、彼女が受けた厳しい判決や、より広範な迫害の背景を聞き、大変衝撃を受けました。そしてこの状況は、中共が長年にわたり法輪功に対して取ってきた姿勢を映し出しているように思われます」

　「海外において学習者が一層激しい弾圧を受けているという報告は、極めて憂慮すべきものです。宗教と信仰の自由は、世界のあらゆる場所で守られるべき基本的人権です。英国政府は一貫して世界規模でこれらの原則を擁護しており、宗教の自由に対するいかなる越境弾圧も決して容認できません」

　彼は強調した。「ロシアと中国共産党がこのような迫害問題で関係をますます緊密にしていることへの懸念は、多くの人々にとっても関心の的となっています。私はこれらの問題をとても重視しており、皆さんの懸念を英国外務開発省に伝えます。私たちの目標は、英国政府が国際的に宗教の自由と人権の推進を継続することを確実にすることです」

　「これらの事件を明らかにし、信仰のために迫害を受けている人々の声を上げることは極めて重要です」

　レイチェル・ブレイク議員「引き続き密接に注視していく」

英国国会議員レイチェル・ブレイク氏

　英国国会議員レイチェル・ブレイク（Rachel Blake）氏は書簡の中で次のように述べている。「私は、学習者が受けている迫害についてのあなたの懸念を十分に理解しています。英国は一貫して、信仰や宗教の自由は基本的人権であり、誰も自らの信仰を平和的に実践することで差別や嫌がらせ、あるいは拘禁されるべきではないと明確しています」

　「英国政府は国際的な場で一貫して宗教または信仰の自由の問題を提起しています。閣僚や公務員は、複数の国（中国を含む）における宗教的少数派が受けている扱いについて定期的に懸念を表明し、協力国とともに迫害の終結を呼びかけています。政府はまた、国連やその他の国際機関を通じて、多国間でこれらの権利を擁護し、侵害者に責任を問う努力を支援しています」

　「ロシアに関しては、英国は市民社会への制約、言論の自由、宗教や信仰の自由を含む人権問題をこれまでに何度も提起しています。英国政府はまた、国際的なパートナーとともに、基本的自由や人間の尊厳を損なうあらゆる行為を非難しています」

　「どうぞご安心ください。私はこの分野の動向を引き続き注意深く見守ってまいります」

　ベル・リベロ＝アディ議員「書面による質問を提出済み」

图5～6：国会议员贝尔·里贝罗-阿迪（Bell Ribeiro-Addy）和她的信件原文

英国国会議員ベル・リベロ＝アディ氏より寄せられた書簡

　英国国会議員ベル・リベロ＝アディ（Bell Ribeiro-Addy）氏は書簡の中で次のように述べている。「ロシアの学習者ナタリヤ・ミネンコワさんが2025年7月23日に懲役4年の判決を受けたとの報を聞き、非常に衝撃を受けました。この厳しい判決は、ロシアにおける学習者への弾圧がますます強まっていることを反映していると理解しています」

　「私の数人の同僚は、ロシアにおける学習者への迫害の問題について、外務大臣に懸念を表明しています」

　「私自身、外務大臣に書面による議員質問を提出し、ロシアの学習者の権利を守るためにどのような措置を講じているかを尋ねました」

　イアン・ラヴリー議員「中共による越境的な弾圧は懸念す.0る」

英国国会議員イアン・ラヴリー氏

　英国国会議員イアン・ラヴリー（Ian Lavery）氏の事務所は書簡の中で次のように述べている。「ナタリヤ・ミネンコワさんの有罪判決や、モスクワ法輪大法学会に対するより広範な弾圧は、確かに衝撃的な展開です。これらの行動は、中国共産党による国境を超えた法輪功への弾圧の影響を受けているように見え、海外における宗教の自由や人権が侵害されることへの深刻な懸念を引き起こしています」

　「この状況を明確に説明してくださりありがとうございます。私もこれらの出来事がもたらす深刻な影響を懸念しています。関係閣僚にこの件を報告いたします」

　サイモン・オーフ議員「修煉者の平和的揺るぎない姿勢に敬意を表する」

英国国会議員サイモン・オーフ博士

　英国国会議員サイモン・オーフ（Simon Opher）博士は書簡の中で次のように述べている。「迫害に直面する法輪大法修煉者の平和的揺るぎない姿勢に敬意を表します」

　「真・善・忍の原則は、私が深く敬意を抱く価値観です。私はまた、中国でなお続く人権侵害、特に衝撃的な強制臓器摘出の証拠に関心を持っています。迫害に直面する法輪大法修煉者が示す平和的揺るぎない姿勢に敬意を表します」

　「私は常に、信仰の自由を守り、普遍的人権を促進するあらゆる努力を支援する意志があります」

　ズビール・アハメド議員「臓器の強制摘出は極めて衝撃的」

英国国会議員ズビール・アハメド博士

　英国国会議員ズビール・アハメド（Zubir Ahmed）博士は書簡の中で次のように述べている。「私は常に、中国で宗教や信仰のために迫害を受けている人々に深い関心を抱いています。個人が自らの信仰を差別や暴力の脅威なしに実践し、改宗、或いは広めることができる権利は、すべての人が享受すべき人権です」

　「私は、中国における臓器の強制摘出に関する告発が何年も前から存在しており、極めて衝撃的であることに注目しています。また、少数派や宗教団体、学習者を含むグループが特に標的にされている可能性があることも理解しています」

　「私はまた、最近もこの行為が依然として行われているとする報告があることを知っています。その中には、『中国における臓器移植濫用を終わらせるための国際連合』（ETAC）が発起した『中国法廷』の判決も含まれます。実際、『中国法廷』の結論によれば、中国では長年にわたり全国規模で強制的な臓器摘出が行われており、学習者とウイグル人が主な被害者であるとされています」

　「英国政府は最高レベルで人権への関心を引き続き表明しています。私も、英国政府が中国の宗教的少数派の状況を引き続き密接に注視していきます」　

　「私は、海外においてすべての人の宗教・信仰の自由を守る政府の取り組みを引き続き支持してまいります」