　【明慧日本2025年9月2日】香港の元行政長官で現在は中国全国政治協商会議副主席である梁振英が、8月13日にヘルシンキのシベリウス公園で法輪功学習者（以下、学習者）に対し、脅迫および言葉による威嚇を行った様子が撮影された。警察は、この集会活動が合法であることを確認し、梁振英の一行が見つかれば、フィンランドの法律ではこのような合法的な活動への干渉は認められていないことを伝えると学習者に保証した。この事件は、地元の観察者や国際人権団体から、中国共産党（以下、中共）の国境を越えた抑圧行為に対する深刻な懸念を引き起こしている。

　事件の概要

　報道によると、梁振英は当日の午後2時15分頃、妻の梁唐青儀および他の2人と共に同公園を訪れ、平和的に活動していた法輪功のブースに近づき、現場の学習者に対し、名前、住所、勤務先などの個人情報の提供を要求した。ある学習者が安全上の理由から名前を明かすことを拒否したところ、梁振英は「あなたたちの名前がわかれば、すぐに調べられる。一人一人と調べていく」と脅した。

香港前行政長官・梁振英と妻・梁唐青儀がフィンランドで学習者を脅迫

　平和的な集会の権利を行使していた学習者は、証拠として現場の様子を撮影した。映像の中で、梁振英は香港での法輪功に対する監視や迫害への関与をほのめかし、「香港でのあなたたちのすべてが暴露されている」「法輪功は香港で何年も経って、すべてを完全に調べ上げた」と話している。彼と妻は現場の学習者を撮影し、「デマを広めている」と非難した。

　動画：香港前行政長官・梁振英と妻・梁唐青儀がフィンランドで学習者を脅迫する現場の記録

　若い学習者が梁夫妻との対話を拒否した際、梁唐青儀は彼に対し「あなたを傷つけるわ、子供、死なせるわ。これを信じちゃダメ」と言い放った。この学習者が沈黙する権利を主張すると、梁振英はなおもその身元を執拗に尋ね続け、学習者は中国にいる家族が連座される可能性を懸念した。

　「その口調と行動は明らかに脅迫的でした」と、現場にいた学習者の一人は述べた。「フィンランドのような民主的な国でも、中共の官僚がこのように市民を脅迫するなんて、私たちは心配です」

　警察「フィンランドの法律は合法な活動への干渉を認めていない」

　警察は通報を受けて現場に駆けつけたが、梁振英一行はすでに立ち去っていた。警察は学習者の説明を聞き、この集会活動が合法であることを確認した。彼らは学習者に対し、梁の一行が見つかれば、フィンランドの法律ではこのような合法な活動への干渉が認められていないことを伝えると保証した。

　この事件は、中共の国境を越えた抑圧行為に対する外部の関心が高まっている時期に発生した。類似の事例は、すでに複数の民主国家で記録されている。

　法輪功の紹介

　法輪功（ファールンゴン、法輪大法とも呼ばれる）は、1992年5月に李洪志氏によって伝えられた仏家の高いレベルの修煉法であり、真・善・忍を根本的な指導原則としている。1億人の実践を通じて、法輪大法は社会の安定、身体の健康、道徳水準の向上に計り知れないプラスの効果をもたらしている。現在、100以上の国に広まり、法輪功の書籍は50の言語に翻訳され出版されている。李洪志氏と法輪大法は、各国政府から1万件以上の表彰、支持決議、書簡を受けている。「真・善・忍」の信念は、世界中のさまざまな民族の人々から愛され、尊敬されている。

　しかし、1999年以降、中国で中共による法輪功への全面的な迫害が始まり、学習者が学ぶ権利が剥奪され、真・善・忍が中傷される日々が続いている。その後、多数の学習者が拘留、嫌がらせ、さらには拷問や生体臓器収奪などの重大な人権侵害を受けてきた。