文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月2日】近年、我が地域では多くの同修が病業の形でこの世を去る事例が見られ、ネット上でも多くの同修の離世に関する情報を目にして、非常に痛ましく、惜しい思いを抱いています。最近、高齢の同修に病業が現れましたが、同修たちが集団で学法し、その同修本人も師父と大法を堅く信じることで、生死の大きな試練を乗り越えることができました。ここにその過程を書き記し、同修のみなさんと交流したいと思います。

　7月9日、朝の5時過ぎ、私は静功をしていました。すると突然、誰かが門の外で私を呼ぶ声が聞こえました。B同修さんの妻（法輪功は修煉していない）でした。彼女は私に「同修のAさんが私の義母に電話して、すぐに来るように言ったそうです。それにあなたも行ってほしいと言われました。電話の様子では病状が非常に深刻で、『師父、助けてください』と言っていました」と言いました。その話を聞いて私は驚き、昨晩、学法を終えた時、Aさんは元気そうだったのに、どうしてこんな状況になったのだろうかと思いました。

　Aさんは今年73歳ですが、見た目は50代のように見え、肌は白くて紅みがさしており、特に学法しているときの顔はさらにふんわりとした桃色に染まっています。脚や手も軽やかで、行動も敏捷です。毎日、学法グループで学法を続け、自宅でも時間があるときに学法や煉功を行い、正念を定期的に発しています。また、法を実証することや人を救うことにも取り組んでいます。彼女の息子夫婦は長年外地で働いており、孫も夏休み中は外地で仕事をしているため、家にはAさん一人だけです。

　私は急いで電動バイクに乗ってAさんの家に向かいました。家に入ると、Aさんは北向きにオンドルの縁の上に座っていて、目を開けられず、口を絶え間なく動かして「師父、助けてください！　師父、助けてください！」と叫んでいました。左手はBさんの手をしっかり握り、オンドルや床には嘔吐の跡がありましたが、Bさんが掃除していました。私はAさんのそばに座って正念を発しました。正念を発してしばらくすると、Aさんが私の右手を強く引っ張り、ぎゅっと握りました。彼女の手は氷のように冷たく、私がもう一方の手で腕を触っても同じく冷たく、血色が全くありません。顔も血色がなく、唇は紫色で、身体を動かせず、めまいもしていました。どこが痛いか尋ねると、「四肢が全部しびれている」と答えました。Aさんは意志の力で自分を支え、横にならないようにしていました。横になると二度と起きられないかもしれないと恐れていたのです。

　しばらくすると、Bさんの嫁もA同修の家に来ました。彼女は一目見て焦った様子で「あなたたち、本当に大胆ね。早く私のいとこや義姉（Aさんの家族）に電話をかけなさい」と言いました。しかし、Aさんは力を振り絞りながらも疲れ切って頭を横に振り、「大丈夫」と言って電話をかけさせませんでした。

　私とBさんはAさんに手をしっかり握られたまま、『論語』を暗唱しました。暗唱し終わっても、Aさんの状態は変わりませんでした。そこで私はAさんと交流しました。「ずっと師父を呼び続けてはいけません。師父は私たちのそばにいて、私たちがどう行動するか見ておられます。私たち自身が正念を発して、あなたを迫害する旧勢力を取り除く必要があります」。Aさんは「うまく言えない」と答えました。私はさらに「あなたはこの迫害を認めてはいけません。たとえ修煉中に漏れがあっても、それは旧勢力の管轄ではなく、大法の中で正されます。この形式を使って衆生の救いを妨げてはいけません」と言いました。この言葉でAさんは気づきました。彼女は全身の力を振り絞り、こう言いました。「私に漏れがあっても、旧勢力の管轄ではなく、大法の管轄、師父の管轄です。きみ（旧勢力）が私を迫害するなら、私はきみを解体します。法正乾坤、邪悪全滅。私にはまだ使命があります。3日後にはまた真相資料を配布して人を救わなければなりません（同修と約束しています）」と言っている途中、Aさんは鮮紅色の水を数口吐きました。吐き終えると少し楽になったようです。私はAさんに「この数日、言ってはいけないことを言ってしまったことはありませんか？」と聞きました。彼女は思い出せないと言いましたが、すぐに師父に向かって「師父、私のどこが間違っていましたか。どうかご指導ください。必ず改めます」と言いました。

　私とBさんは、この状況を私たち2人だけで対応するのは無理だと感じました。そこでBさんはAさんの兄夫婦（同修）に連絡を取りました。Aさんの兄夫婦が到着すると、Aさんの兄が近づいて声をかけました。その時、Aさんは口を閉じ、口は右側に歪み、よだれが流れ、両手も力が抜けて開いており、意識を失った状態で非常に危険に見えました。しかし、私たちは動揺せず、師がおられ、法があるため大丈夫だと分かっていました。その場で私たちはAさんの主意識を呼び覚まし、さらに同修を呼んできて、一緒に学法することに全員で同意しました。

　Aさんの兄は急いで何人かの同修を呼びました。当時は皆、煉功をしていたり、朝食の準備をしていたり、一部は畑仕事に出ようとしていた時間でした。しかし同修たちはこの知らせを聞くと、すぐに自分の手を止め、できるだけ早くAさんの家に駆けつけました。来たらすぐ正念を発し、家にいる同修も聞いたとたんに正念を発して、空間場をきれいにしました。

　その場には全部で10人の同修がおり、Aさんを中央に囲み、皆で『轉法輪』を手に取り、一緒に敬読しました。声は大きく響き渡りました。Aさんがまだ私の手を握っていたため、私は片手で本を持ちました。第一講を半分くらい読み進めている時、Aさんがううっと声をあげて泣き始め、涙を流しているのが聞こえました。私たちが「痛いのですか？」と尋ねると、彼女は首を横に振り、「師父がまた助けてくださったことに感謝して、思わず涙が出た」と答えました。私たちがさらに読み進めると、Aさんが私たちに合わせて小声で法を暗唱しているのが見えました。第一講を読み終える頃には、Aさんは目を開けられるようになり、口の歪みもなくなり、腕や顔にも血色が戻り、回復していく様子が目に見えました。

　学法の途中で、Bさんの嫁がBさんの娘を連れて再びやって来ました。そしてBさんに向かって言いました。「Aさんの嫁の電話番号が見つかりました。今すぐかけましょう！」。しかし、Bさんは手を振って「大丈夫」と言い、2人に帰るよう促しました。Bさんの嫁は少し不満そうに去って行きました。Aさんも、現場にいた同修たちも、病院に行くとか薬を飲むといった考えは全くありませんでした。

　私たちは続けて『轉法輪』の第二講を読み進め、10時半に読み終えました。Aさんは、「近くにいる2人の同修の法を読む声が、まるで電流のように脳に直接届き、脳内でぐるぐると回っている」と話しました。その後さらに30分ほど正念を発しました。改めてAさんを見ると、話せるようになり、四肢のしびれもなくなり、身体も動かせるようになり、危険な状態から脱していました。わずか5〜6時間の間に、まるで正邪の大戦を経験したかのようでした。大法の不思議さ、超常さ、微妙さが、こうして私たちの目の前に現れたのです。

　同修たちは皆、自我を放下し、Aさんの家で3日間かけて『轉法輪』を1回読み終えました。その結果、Aさんはほぼ通常の状態に回復しました。Aさんはここ2日ほどほとんど食事を取っておらず、体は非常に弱っていました。Bさんは、「真相資料を配布するのはAさんにはさせず、他の人に頼もう」と言いました。しかしAさんは「これは私の使命であり、必ず自分でやり遂げなければならない」と言いました。そして7月13日、Aさんは約束通り待ち合わせの場所に行き、再び人を救う道を歩み、自分の使命を果たしました。

　この奇跡的な変化は、実際にその場にいた人でなければ信じがたいものです。師父の加持と大法の威力によって、旧勢力の邪悪な迫害は静かに消え、衆生の救いを妨げる邪悪な要素が解体されました。その結果、このことを知っている大法弟子の家族やA同修を見舞った親戚たちも、この奇跡を目の当たりにしました。

　Aさんの兄嫁は、先日Aさんが彼女に「夢を見た」と話していたと言いました。夢の中で箸を1本見たそうです。当時は何のことか分かりませんでしたが、今では理解できました。それは師父が私たちに啓示してくださったもので、箸1本は簡単に折れるが、一束の箸は簡単には折れないという道理です。つまり、全体としての協力がいかに重要であり、しかも協力をうまく行うことがさらに重要であるということを示しているのです。

　今回の体験を通して、師父がなぜ私たちに集団で学法し、集団で煉功を行わせるのか、その意義の一端を理解することができ、集団学法の威力を目の当たりにしたのです。

　以上は個人の体験であり、法に照らして不適切な箇所があれば、どうか同修の皆さまの慈悲なるご指摘をお願いいたします。