　【明慧日本2025年9月2日】アメリカ・デラウェア州ニューキャッスル郡議会は、2025年8月26日に決議を可決し、法輪功が地域社会に与える貢献を称えるとともに、中国共産党（以下、中共）による中国国内および海外の法輪功学習者（以下、学習者）に対する迫害と国境を越えた弾圧を非難した。

图1：二零二五年八月二十六日，美国特拉华州纽卡斯县议会议员，包括议长莫妮克·威廉姆斯-约翰斯（Monique Williams-Johns，右六）、议员珍妮特·基尔帕特里克（Janet Kilpatrick，右五）、议员大卫·塔克特（David Tackett，右三）、布兰登·图尔（Brandon Toole，右二）和彭罗斯·霍林斯（Penrose Hollins，右一），在R25-151号决议通过后与法轮功学员一起合影。

8月26日、学習者と記念撮影するアメリカ・デラウェア州ニューキャッスル郡議会議長モニーク・ウィリアムズ＝ジョンズ氏（右から6人目）ジャネット・キルパトリック議員（右から5人目）デビッド・タケット議員（右から3人目）、ブランデン・トゥール議員（右から2人目）、ペンローズ・ホリンズ議員（右から1人目）

图2：二零二五年八月二十六日，美国特拉华州纽卡斯县议会召开会议，对多项决议进行表决，其中包括R25-151号决议，该决议支持法轮功学员的信仰自由权利。

8月26日、ニューキャッスル郡議会は会議を開き、複数の決議案の採決を行った。その中には、学習者の信仰の自由を支持するR25-151号決議も含まれている

　「法輪功およびその信仰の自由の追求を支持する」と題されたR25-151号決議は、ジャネット・キルパトリック（Janet Kilpatrick）議員とモニーク・ウィリアムズ＝ジョンズ（Monique Williams-Johns）議長によって共同で提出された。

　この決議に基づき、郡議会は学習者が信仰を実践する際に、アメリカ市民と同等の第一修正憲法による保護を享受すべきことを明記している。

图3：美国特拉华州纽卡斯县议会于二零二五年八月二十六日通过的R25-151号决议，支持法轮功学员的信仰自由权利。

8月26日にニューキャッスル郡議会で可決されたR25-151号決議

　R25-151号決議はさらに、「法輪功は、中国の伝統的な文化的価値観をデラウェア州の多くの住民や、100カ国以上の各分野・多様な文化背景を持つ1億人以上の人々にも伝えている」と記されている。

　R25-151号決議は、その他の重要な政府の行動にも触れている。例えば、2004年のアメリカ下院第304号共同決議では、アメリカ国内の学習者に対する中共の嫌がらせを非難している。2016年の第343号下院決議では、中国で学習者に行われている犯罪行為の停止を呼びかけている。また、2025年に可決された第1540号下院決議、すなわち『法輪功保護法』も言及されている。さらに、2024年には欧州議会が中共による法輪功への継続的迫害を「認識」したことも決議に記されている。

　中共による国境を越えた弾圧

　ニューキャッスル郡の一部の議員は、中共による国境を越えた弾圧について懸念を示している。そして中共は、嫌がらせや脅迫、海外中国人コミュニティを対象とした虚偽情報の宣伝を通じて、迫害を海外にまで拡大しようとしていると指摘した。

　キルパトリック議員は、地元の法輪功学習者との交流を振り返り、「現在も続いている迫害」を知っており、同議員にとって「信じがたい」迫害の事例も聞いたという。

图4：二零二五年八月二十六日，特拉华州纽卡斯县议员珍妮特·基尔帕特里克（Janet Kilpatrick）出席县议会，会上通过了支持法轮功修炼者信仰自由的R25-151号决议。

8月26日、ニューキャッスル郡議会でR25-151号決議が可決され後、インタビューに応えるジャネット・キルパトリック議員

　ジャネット・キルパトリック（Janet Kilpatrick）議員は、この決議が中共に次のメッセージを伝えることを望んでいる。「誰にとっても、信仰の自由を持つことこそが公平であり、誰もが自分の信じたいものを信じる権利を持つべきである」

　デビッド・タケット（David Tackett）議員は、「このようなこと（中共の国境を越えた弾圧）が起きていると知ったとき、当然ながら不安を感じます。私たちはできる限りのことをして、それを阻止しなければなりません」と述べた。

图5：二零二五年八月二十六日，特拉华州纽卡斯县议员大卫·塔克特（David Tackett）出席县议会，会上通过了支持法轮功修炼者信仰自由的R25-151号决议。

8月26日、ニューキャッスル郡議会でR25-151号決議が可決され後、インタビュアーに応えるデビッド・タケット議員

　タケット（議員は、この決議は単なる「ささやかな支援」に過ぎず、学習者への支持を示し、迫害によって直面している困難に同情することを目的としていると述べた。

　モニーク・ウィリアムズ＝ジョンズ議長は、歴史上の不正と今回の事例を比較し、信仰の自由の重要性を強調した。

图6：二零二五年八月二十六日，特拉华州纽卡斯县议长莫妮克·威廉姆斯-约翰斯（Monique Williams-Johns）出席县议会，会上通过了支持法轮功修炼者信仰自由的R25-151号决议。

8月26日、デラウェア州ニューキャッスル郡議会でR25-151号決議が可決され後、インタビューに応えるモニーク・ウィリアムズ＝ジョンズ議長

　「私たちは奴隷制から遠く離れてはいません。ご存知の通り、私の先祖も奴隷であり、支配されていました」と話すウィリアムズ＝ジョンズ議長は、「だからこそ、自由を持ち、自分のやりたいことをすることがとても重要だと思います」語った。

　中国で迫害を受けている学習者について、ウィリアムズ＝ジョンズ議長は、「私は彼らのために祈っています。この決議が、彼らが前進し続ける力を与えることを願っています」と述べた。

　ペンローズ・ホリンズ（Penrose Hollins）議員は当初、この決議を支持すべきか迷っていた。同僚が懸念を示したからである。しかし、より多くの真実を知った後、同議員は最終的にこの決議を支持し、法輪功迫害は人権問題であり、彼ははキャリアの初期に戦った南アフリカのアパルトヘイ政策と同様の人権問題であると述べた。

图7：二零二五年八月二十六日，特拉华州纽卡斯县议员彭罗斯·霍林斯（Penrose Hollins）出席县议会，会上通过了支持法轮功修炼者信仰自由的R25-151号决议。

8月26日、ニューキャッスル郡議会でR25-151号決議が可決され後、インタビューに応えるペンローズ・ホリンズ議員

　「これは人権問題です。それだけのことです」とホリンズ議員は付け加えた。そしてこの決議は、中共に対して、ニューキャッスル郡政府が学習者の尊厳と権利を支持していることを伝えるものであると述べた。

　「私たちは皆さんの活動を守ります」

　地元の学習者である劉さんは、デラウェア州の居住者であり、ハイテク業界のベテラン技術専門家でもある。彼女はニューキャッスル郡議会の決議可決を喜ばしく思っており、特に7月の郡議会での討論が、アメリカの一部メディアによる「虚偽情報」の影響を受けていたと考えている。

　「議会が法輪功学習者を支持し、迫害を非難する伝統を受け継いでくれたことをとても嬉しく思います」と話す劉さんは、この決議は学習者の「憲法で保障された信仰の自由の権利」を守るものであると述べた。

　中国でなお迫害を受けている学習者に対し、ニューキャッスル郡議員は励ましの言葉を送った。ジャネット・キルパトリック（Janet Kilpatrick）議員は学習者に「強くあれ」と勇気を保つよう促し、デビッド・タケット議員は「信念を持ち、前進し続けてほしい」と励ました。

　この決議は、郡議会が地方レベルで世界の人権問題に関心を持ち続けることへのコミットメントを強調している。

　デビッド・タケット議員は地元の学習者に、「これは私たちの仕事です。私たちはすべての人々を代表しています。皆さんは有権者であり、私たちは皆さんを代表しています。私たちは皆さんの活動を守りたいと思っています」との言葉を送った。