　【明慧日本2025年9月5日】アメリカのフィラデルフィア地区の一部の法輪功学習者（以下、学習者）は8月30日、フィラデルフィアの中華街で集会を開き、4億5千万の中国人による三退（中国共産党組織の党員・共青団・少年先鋒隊からの脱退）を声援した。ペンシルベニア州下院とフィラデルフィア市議会は褒賞を授与した。

　集会では、学習者が横断幕を掲げ、チラシを配布し、署名を行い、スピーチなどの形式で通行人に三退活動を紹介し、中国共産党（以下、中共）による人権侵害、学習者からの生体臓器収奪を含む迫害に注目するよう呼びかけた。

'图1～5：二零二五年八月三十日，法轮功学员在费城唐人街举办声援四亿五千万中国人三退集会'

8月30日、フィラデルフィア中華街で開催された、4億5千万の中国人による三退を声援する集会

　州下院が三退を声援し褒賞を授与

　今回の集会はペンシルベニア州下院とフィラデルフィア市議会から褒賞を授与された。州下院の褒賞は同州下院議員メアリー・アイザクソン（Mary Isaacson）氏によって提案されたもので、「4億5千万を超える勇敢な中国人が、世界で最も残虐かつ専制的な政権の一つから脱退したことを祝う」と述べられている。

ペンシルベニア州下院議員メアリー・アイザクソン氏によって提案された褒賞

　この褒賞では、2004年以来「三退」が「人類文明史上最大の草の根運動」と呼ばれてきたことを指摘し、多くの中国人が「だまされ、あるいは強制されて」中共組織の党員や共青団、少年先鋒隊などに加入させられたが、今では「中共が数十年にわたって行ってきた宣伝を見抜き、より良い未来を選んだ」と強調している。

　褒賞はまた、中共の支配を「中国歴史上最も暗黒で最も不条理な一頁」と糾弾し、1949年以来8000万人以上の中国人を虐殺し、法輪功への迫害を続けていると指摘した。その中には「越境弾圧の強化」も含まれ、死の脅迫、法律戦、さらにはアメリカのメディアを操作して異議を唱える者を弾圧していると述べられている。

　ペンシルベニア州下院は「三退」を支持すると表明し、「平和的な運動を通じて世界の覚醒を推進した4億5千万人を超える英雄に祝意と感謝を表する」と述べた。

　フィラデルフィア市議会褒賞　三退した中国人に敬意を表する

　フィラデルフィア市議会は、議員マーク・F・スクイラ（Mark F. Squilla）氏によって提案された褒賞を授与し、この集会が「4億5千万人の勇敢に中共を脱退した中国人への敬意」を示すものであることを強調し、退党運動が数百万人の中共およびその関連組織からの脱退を助けたことを称賛した。

'图7：由市议员马克·斯奎拉（Mark F. Squilla）发起的费城市议会褒奖'

フィラデルフィア市議会が授与した褒賞

　褒賞は、法輪功が1992年の中国の気功ブームに端を発し、「坐禅、気功の修煉法、仏教および道教の伝統に基づく道徳教義」を融合したものであり、その核心原則が「真・善・忍」であることを指摘した。議会は、修煉者が善行を積んで「徳」を得、過ちを正して「業」を清めることで、精神的な向上を実現することを強調した。

　集会の現場で中国人が三退

　集会中、49人の中国人が現場で中共関連組織からの脱退を表明し、「三退」の潮流にさらに力を添えた。フィラデルフィア市議会の褒賞が指摘するように、これは「中国人民の覚醒を象徴する」ものである。　

　「強制臓器摘出に反対する医師団（DAFOH）」のジェシカ・ロッソ医師は集会のスピーチで、中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪行為を暴露した。ロッソ医師によれば、中共は1999年7月20日以降、法輪功を大規模に迫害しており、それ以降、中国の臓器移植件数は急速に増加しているという。

'图8：二零二五年八月三十日，反强摘器官医生组织（DAFOH）成员杰西卡·罗索医生在费城唐人街的集会上发表讲话。'

集会で発言するジェシカ・ロッソ医師

　当日の集会は親中派の妨害を受けた。学習者サントシュ・クリシュナムルティさんは、「アジア系の男性が騒々しいバイクに乗り、集会会場の周囲を何度も回り、スピーチの声をかき消すかのようだった」と語った。集会司会者アレックス・ルチャンスキーさんは、これが中共の海外での弾圧手段の一例であると強調した。「これは中共のならず者たちがやっていることであり、私たちが享受すべき第一修正権を妨害しています。ここはアメリカであり、中国ではないのです。しかし現実には、こうしたことがここで起きています。これが中共の本性です」

　人々の声「支持と関心を呼びかける」

　集会の現場で、多くの通行人が「三退」を強く支持し、この集会の意義は人々の認識を高めることにあると強調した。

　矯正職員ニジーア・サーウィセンさんは、生体臓器収奪の事実を初めて知ったと言い、涙を流して、「まったく非人道的です」と言った。また、「これらの臓器は人が生きるために必要なものであり、人から勝手に奪ってはいけません」と語った。4億5千万人の三退については、「この数字はあまりに大きく、自分が小さく感じられます。私にできることは、皆さんを応援することです」と感想を述べた。

'图9：二零二五年八月三十日，惩教工作人员尼吉娅·西尔维森（左）在费城唐人街。'

矯正職員のニジーア・サーウィセン（左）

　警官のマリッサ・ボチェウティさんは、三退の活動を初めて知り、4億5千万人という数字を「とて大きな数字だ」と言い、人権保護にとって重要だという。生体臓器収奪については、「非常に衝撃を受け、驚きました。単に功法を修煉して座禅を組むだけで、臓器を強制摘出される可能性があるとは、あまりに恐ろしいです」と語った。集会については、「これは平和的な活動であり、主に中国で何が起きているかを人々に知ってもらうためです」と述べた。

'图10：二零二五年八月三十日，警官玛丽莎·博切蒂（Maritza Bocceuti）和丈夫、法律助理保罗·博切蒂（Paul Bocceuti）在费城唐人街。'

警官マリッサ・ボチェウティさんと夫のポール・ボチェウティさん

　マリッサ・ボチェウティさんの夫で法務アシスタントのポール・ボチェウティさんは、集会について「人々に中共政府の人権侵害を認識させる良い機会です」と述べた。生体臓器収奪については「非常に恐ろしく、重大な人権侵害です」と語った。また、中共は実際には少数の勢力に過ぎず、国際的な圧力や経済制裁などで対処すべきだと指摘した。彼は、「この平和的な集会は、より多くの人々の意識を高める第一歩です」と述べた。

'图11：二零二五年八月三十日在费城唐人街，企业主珍·布尔克（左）在制止中共迫害法轮功的征签表上签字。'

フィラデルフィアのチャイナタウンで、中共による法輪功迫害の停止を求める署名に協力した、企業主のジェーン・バークさん（左）

　企業主ジェン・バークさんは以前から「三退」について聞いたことがあった。彼女は「この運動はアメリカにとっても助けになります。なぜなら共産党はアメリカを掌握しようとし、私たち全員を破壊しようとしているからです」と述べた。4億5千万の中国人の三退については、「この三退はとても重要です。今日彼ら（中共）が中国人を迫害しているのなら、次はアメリカ人です」と語った。