文／山東省の大法弟子

　【明慧日本2025年9月10日】1997年3月3日、私は近所の家でトランプをしていた時、突然めまいがして目の前が真っ暗になり、吐き気がして、トイレに行こうとしても目がかすんで見えなくなりました。その場にいた村の医者が「これはショック症状だ」と言いました。私は「何か薬をください、少しでも楽になればいい」と頼みました。しかし村医は「そういう薬はない、町の病院へ行った方がいい」と言いました。

　家族に付き添われて町の病院へ行った時には、私はすでに昏睡状態になっていました。町の病院の医者は「すぐ市の病院に送ってください、ここでは診られない」と言いました。こうして家族は私を市の病院へ送って行きました。市の病院に着いたのは真夜中で、当直医はいませんでした。いとこが市の病院に知り合いを探して診てもらったところ、「脳出血で、すぐに手術が必要だ。家族は同意書に署名してください」と言われました。そして家族には「手術しても完全に治る保証はなく、後遺症が残るだろう。片まひ、知的障害、植物人間になる可能性もあるし、手術台から降りられないこともある」と告げられました。家族は「もうこうなった以上、あなた方に頼むしかない。どうぞお願いします」と答えました。

　手術は5～6時間かかり、25日間入院しました。退院して家に戻った後も、両目はまだはっきり物が見えず、文字など到底読めませんでした。食事の時には箸や茶碗が見えず、家族に手渡してもらわなければ食べられません。トイレに行く時も家族に支えてもらわないと行けません。すべての生活において家族の付き添いと介護が必要でした。

　しばらくして、ようやく自分のことが自分でできるようになり、家族に負担をかけずに、毎日ひとりで町をぶらつけるようになりました。しかしその頃、近所の人たちは皆、私を「廃人」と見なしていました。手術後は頭の働きが鈍くなっていたからです。妻も私を介護するうちに糖尿病が再発し、実家に戻って両親に看てもらうことになりました。

　ある日、私は母の家で食事をした時、机の上に置かれていた『轉法輪（巻二）』という本を手に取り、開いてみました。師父の最初の一段の法にはこう書かれていました、「宇宙の浩大さ、天体の洪大さは、人が探知できるものではありません。物質のミクロ的なところは人が探り見て推し量れるものではありません。人体の奥深さは人が知っている表面的な知識ほど浅くはないのです。生命の厖大さと複雑さは、いつまでも人類の永久の謎です」

　私は衝撃を受け、「なんと道理にかなっていて、なんと深遠なのだろう」と思いました。その時、とても嬉しく、心が晴れ渡るような気持ちになりました。本を読みながら、いつの間にか眠ってしまい、目が覚めてからまた読み続けました。『轉法輪（巻二）』を読み終えて、「では巻一はないのか？　二巻があるのだから、巻一もあるはずだ」と思いました。

　数日後、再び母の家に行った時、机の上に『轉法輪』という本が置かれていました。「これこそ巻一ではないか」と気づきました。それ以来、私はこの宝のような本を手放すことができなくなりました。一度読み終えると、すぐに二度目を読みたくなり、いくら読んでも飽き足りませんでした。

　そうしているうちに、以前は物が見えにくかった目が、『轉法輪』を読むうちに知らぬ間に視力が回復していたのです。いつ治ったのかも分かりません。病院が言っていた後遺症は、私には何一つ残りませんでした。法を学んでからは、以前大好きだった賭博にも行かなくなり、お酒も飲まなくなりました。

　私は青壮年の盛りの35歳で病に倒れましたが、大法に出会ったおかげで、周りから「廃人」と呼ばれる身にはならずに済みました。今では私は家族の柱となっています。これこそ大法が私に示してくれた奇跡と威力です。慈悲なる師父に心から感謝いたします。