　【明慧日本2025年9月16日】遼寧省本溪市の法輪功学習者、趙会軍さん（61歳女性）は、2024年4月に警官に連行され、本溪市拘置所に拘禁された。同年12月10日、本溪市渓湖区裁判所により懲役3年、罰金4000元の判決を受けた。2025年8月22日、趙さんが遼寧省女子刑務所に移送され、引き続き拘禁されていることが判明した。これは趙さんの遼寧省女子刑務所での3度目の拘禁である。

　趙さんは本溪市平山区の法輪功学習者である。1998年に法輪功を学んでから、かつて患っていた産後の発疹、子宮筋腫、胆嚢炎、胃潰瘍など様々な病気が治癒し、歩くことも軽やかになり、どんなに仕事をしても疲れを感じなくなった。

　2024年4月11日、趙さんは街で人に法輪功迫害の事実を伝えていたところ、真実を知らない人に通報され、本渓市公安局の高峪派出所の警官に連行され、本渓市拘置所に拘禁された。同年7月19日、趙さんは本渓市渓湖区検察庁により本渓市渓湖区裁判所へ起訴された。

　2024年10月17日、趙さんは本溪市渓湖区裁判所で裁判にかけられ、12月10日に懲役3年、罰金4000元の判決を受けた。

　2025年1月19日、趙さんの親族である弁護人が本溪市中級裁判所に趙さんの代わりに控訴したが、5月7日に同中級裁判所は控訴を棄却し、原判決を維持した。6月6日、家族が本渓市拘置所で趙さんと面会した。拘置所の警官は、「最終審理から収監までの間、1回のみ面会を許可する」と言った。

　2025年8月22日、趙さんが遼寧省女子刑務所に移送されたことが判明した。

　過去に二度不当な判決を受け、遼寧省女子刑務所で様々な迫害を受けた

　以前、趙さんは本渓市渓湖区裁判所から懲役6年の判決を宣告され（2007年4月13日～2013年4月12日）、本渓市本渓県裁判所から懲役3年の判決を下された（2014年7月31日～2017年7月30日）、２合計9年間に拘禁された。その間、本渓拘置所で2週間にわたり「伸刑」（体を四方に引っぱる）を受け、遼寧省女子刑務所で体罰、独房監禁、凍らせる、吊し上げ、暴行、強制灌食など様々な拷問を受けた。

　趙さんが初めて遼寧省女子刑務所に送られた時、「転向」を強要され、収監3日目、第9監区の副監区長・李鶴翹（法輪功学習者を転向する専門）が2人の監視役を命じられた受刑者の楊冬梅、沈静超に指示し、趙さんへの体罰を開始した。彼女らは、趙さんに対して、長時間立たせたり、しゃがませたり、睡眠を許さず、スリッパで殴打し、鞭で打ち、髪を掴んで壁に叩きつけ、地面に投げつけて蹴るなどの迫害を加えた。

拷問のイメージ図：殴打、髪を掴んで壁に叩きつける

　2008年1月19日、殺人犯・姜平（音）は趙さんを裸足のまま風通しの良い場所にしゃがませ、別の受刑者に大きな鉄の箱に水を入れて凍らせさせた。2人は趙さんをガムテープでボール状に縛り、口を塞ぎ、氷水の入った箱に押し込み、冷水を浴びせ続けた。服が乾くとまた水をかけ、署名するよう強要した。姜平は趙さんが署名しないのを見て、服を剥ぎ取り、水泳と称し、冷水を浴びせ、髪を掴んで地面を引きずりまわし、ベルトで殴打し、蹴ったり、革靴のかかとで指や足指を踏みつけた。こうして毎日最低2、3回繰り返し、毎回疲れるまで拷問し、夜は手錠で入口のパイプにかけた。当時、趙さんは拷問により血便、頻尿、腎機能異常を呈した。趙さんは足を踏み潰されて黄色い膿が流れ、手が腫れて物を握れず、ふくらはぎと脛骨は新たな傷と古い傷が重なり、足の指はほとんど感覚がなかった。後期にはふくらはぎの筋肉が萎縮し、足の末梢神経が壊死し、7カ月近く記憶喪失状態に陥った。

拷問のイメージ図：引きずる

　2011年春、趙さんは第4小隊（後に第6隊に変更）の縫製ラインに配属された。担当の刑務官・劉秀娟は受刑者たちに趙さんを厳しく監視するよう指示し、食事やトイレさえも制限された。

　2012年2月8日夜、作業終了時、受刑者・褚秀英が趙さんの背後から突然殴りかかり、頭部を殴打した。その瞬間は監視カメラに捉えられていた。翌日、趙さんは刑務官・劉秀娟に「監視カメラの前で殴られた」と報告し、録画映像の確認を要求した。劉秀娟は冷たい顔で「お前は仕事もせず、文句ばかり言っている」と返した。その後、受刑者・褚秀英と岳秀君による趙さんへの迫害はさらにエスカレートした。

　趙さんは再び断食で抗議を開始した。9日目に病院に搬送されると、ベッドの端に手錠で繋がれ、点滴された。1日9本の点滴が投与された。4日目、薬が投与されると尿失禁になったと気づいた。その夜、趙さんは、元看護師・呉冬紅という受刑者が当直する受刑者に「趙さんは死にたいでしょう？　私が叶えてやろう。一週間も経たずに運び出されるようにしてやる。毎日500～1000mlの水を追加して、水分摂取過多に追い込む。一週間後には内臓が全て機能不全に陥る」という会話を聞いた。

拷問の再現：内容不明な薬物を注射

　二週間後、趙さんは強制灌食を受け始めた。生命が危険な状態になったためやむなく外部診療に送り出され、交通病院で全身検査を受けた。当時のヘモグロビン値は4g/dl未満（正常値11.0～15.0g/dl）、低カリウム・低血糖が限界に達していた。血液検査では血管が見つからず、動脈から採血した。

　2013年4月12日、趙さんが拘禁期間を終えて帰宅した時、体重はわずか30～35kgで、黒髪は白髪交じり、顔は老け込み、表情は呆然としていた。家族は趙さんはもう長く生きられないと思っていたが、趙さんは三カ月間法輪功を学び続けた結果、身体は正常に戻った。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）