文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月17日】私は現在高校3年生です。物欲が渦巻くこの社会の中で、心が完全に染まらずにいられるのは、育った環境のおかげです。両親と祖母は修煉者で、家には同修たちが頻繁に訪れていました。そうした中で育った私は、幼い頃から自然と修煉に関する話を耳にしながら過ごしてきました。

　小学生の頃は、時々家族と一緒に法を学ぶこともありましたが、年齢が幼かったため理解は浅く、学法することの大切さも十分に分かっていませんでした。煉功することも発正念をすることも、ほんのわずかで、精進していたとは言えません。中学生になると、遊びにほうけ、友達の影響を受けて、次第に学法をしなくなり、発正念や煉功もまったく続けられなくなりました。修煉者とは言えない有様でした。高校に入ってからはさらに気が緩み、次第に常人の好ましくない行動が、自分にも表れるようになってしまいました。

　慈悲深い師父は、意気地がない私を諦めることなく、ずっと見守り、啓示し続けてくださいました。そのおかげで、私は俗世の濁流に完全に流されることなくいられました。ここに、私のささやかな体験を記して師父へ報告し、同修と交流したいと思います。

　禁煙する

　私はメンツを重んじる心が強い人間で、なかなか人の頼みを断れないところがあります。高1の後期にクラス替えがあり、仲の良かった友達とは別のクラスになりましたが、私たちはよく連絡を取り合っていました。ある日、彼女が私のところに来て、タバコを1本差し出しながら「吸う？」と聞いてきました。私は驚いて断わり、「なんで吸ってるの？」と尋ねると、「みんな吸ってるから、私も吸いたくなった」と言いました。彼女が再び吸うかどうか聞いて来た時、ほとんどみんな吸っているという言葉を思い出し、心が動揺しました。私は流行りに乗ることで自分が時代遅れではないと示したかったため、一緒に吸ってしまいました。それからすぐにタバコに夢中になり、1日1本が2～3本に増え、吸いたい気持ちを抑えられなくなりました。母からもらうお小遣いも多かったので、ついには1箱ずつ買うようになり、どんどん抜け出せなくなっていきました。頭はいつもぼんやりして、修煉者であることも忘れ、勉強にも手がつかなくなっていました。ある晩、家に帰ると母が「なんでタバコの匂いがするの？」と聞いてきました。私は後ろめたさを感じながら、「廊下で他の生徒が吸ってて、その煙がついたんだと思う」と嘘をつきました。母はそれ以上何も言いませんでした。

　夜、ベッドで横になっていると、突然『轉法輪』の中で師父が説かれていた法が頭に浮かびました。その瞬間、私は修煉者であり、タバコを吸ってはいけないのだと、はっきりと気づいたのです。そこで、私は禁煙することを決意しました。最初は本当に苦しくて、特にタバコを吸いたくなるときは、心がかき乱されるような感覚に襲われ、勉強にも集中できず、イライラして怒りっぽくなってしまいました。でも、これは自分が乗り越えるべき試練だと分かっていたので、毎日自分を律しながら、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と心の中で唱え続けました。師父の助けのおかげで、私は無事にタバコをやめることができ、それ以来一度も吸いたいと思ったことはありません。師父の助けに心から感謝しています。

　スマホを断つ

　スマホは本当に人を害するものです。高２の一時期私は日本のアニメや、小説にはまり、また時々TikTokを遊んでいました。たくさんの時間を無駄にしただけでなく、性的、暴力的な場面が頭の中に流れ込み私の色心を呼び起こし、先生の授業も聞かなくなりました。頭の中は放課後帰ったら何を見るかでいっぱいでした。毎日スマホを遊ぶことしか考えてなく、画面の中のイケメンを見たり、小説を見て中の展開に感情を揺さぶられて泣いたり笑ったりして、正常な人間ではないようで、怒りっぽく、機嫌が不安定でした。

　ある晩、夢を見ました。夢の中で、イケメンな男の子が私と手を繋ぎ、キスしてこようとしていました。起きてから私はそれをどうとも思わず、むしろ内心少し嬉しく得意気に思っていました。今思えば、とても恥ずかしく残念です。でも当時の私はまだ悟っていませんでした。毎日、たくさんの空き時間をスマホに使い、母が使わせてくれないとき、スマホを手に入れるために、あれこれ理由を付けて自分の欲望を満たそうとしていました。

　師父は私がまだ悟っていないのを見て、さらに啓示してくださいました。私は何度も、高いビルから落ちる夢を見て、その度に驚いて目を覚ましました。夢のことを母に話すと、母は「それは師父があなたに気づかせようとしておられるのよ。最近、何か間違ったことをしていないか思い出してごらん」と言いました。その瞬間、私の頭の中にスマホという言葉が浮かびました。私はもうスマホで遊んではいけない、もうスマホに振り回されてはいけない、同時に、自分の中に強い色欲があることにも気づき、それはなくすべきだと理解しました。常人の中でも、勉強せずにスマホで遊んでいる学生はよい学生とは言えません。まして三つのことを怠けてスマホで遊ぶ事は師父の基準に従っているとは言えず、真の修煉者とはいえません。そうして私は、スマホに入っている良くないアプリをすべて消去しました。

　その後の日々でも、時々スマホを使いたくなることがありました。でも私は、それは本当の自分の思いではなく、スマホの背後にある霊体が私に見せようとしているのだと理解していました。だから、スマホを見たいという考えが浮かぶたびに、それを打ち消しました。思いが現れた瞬間に、すぐに消すようにしました。そうしているうちに、そうした欲求はほとんどなくなり、勉強にも集中できるようになりました。毎日がとても充実していて、以前のようにぼんやりと過ごすことはなくなりました。師父の啓示に心から感謝し、自分の過ちに気づかせてくださったことに、深く感謝しています。

　心の試練

　ある晩の自習時間、隣の生徒が席にいませんでした。私の友達はそこに座りたいと話していました。ちょうど休み時間で、教室内がうるさかったため彼女の言葉を良く聞き取れず、彼女が同級生のAさんを隣に座らせたいのだと勘違いしてしまいました。私はAさんのことがあまり好きではなく、Aさんが座らないように椅子を机の中に入れました。友達は私が隣に座って欲しくないと勘違いし、怒ってしまいました。私は彼女に説明しましたが、彼女は聞かずまた喧嘩してしまいました。その時私は納得できず、くやしい思いでした。「説明したのに何で私にこういう態度をとるのか？」と心の中で思っていました。私はその思いを表に出さず、学生同士のよい関係を保つために謝って、私たちは仲直りしました。でもこの件で私は心の奥底では不服な気持ちでいました。自分が修煉者だということを思い出せませんでした。このことから私にとても強い闘争心や負けず嫌いな心、人を見下す心があることが分かりました。これらはみな無くすべき心です。その時私はその試練を乗り越えられませんでした。後になって自分が修煉者であることに気づき、内に向けて探しました。とても恥ずかしいことです、常に自分が修煉者であることを忘れずにいるべきです。

　ある時、私はお菓子を一袋買って、仲の良い友達にあげました。私は、彼女も自分のお菓子を分けてくれるだろうと思っていたのですが、彼女は何もくれず、自分で全部食べてしまいました。その瞬間、私は心の中で不満を感じ、「私はあげたのに、どうしてあなたはくれないの？　礼儀を知らないの？」とずっと思っていました。しかし、少し時間が経ってから、「これは自分の食べ物への欲を取り除くための出来事だったのではないか」と気づきました。私は食べ物への執着がとても強いのです。特に肉が大好きで、ほぼ毎日昼食には肉料理がないと満足できず、なければご飯もあまり食べません。常人からみれば好き嫌いが激しいと見られるかもしれませんが、修煉者としては、これは強い執着心です。私はこの心を取り除こうと決意しました。そして、師父の言葉通りに、「家の料理に肉があれば食べますが、なければ欲しくもなく、食べても美味しいとは思わない」（『轉法輪』）という境地を目指すようになりました。今振り返ると、私にはまだ不公平と思う心が残っています。でも、それは本当の私ではありません。私はそれを拒み、完全に取り除いて、真の修煉者として歩んでいきたいと思っています。

　これは私の初めての投稿です。至らない点がありましたら、同修の慈悲なるご指摘をお願い致します。