　【明慧日本2025年9月18日】イタリアの法輪功学習者（以下、学習者）は9月3日と11日の2日間、首都ローマの国会議事堂の近くにあるカプラニカ広場で集会を開催し、中国共産党（以下、中共）による法輪功（ファールンゴン）への26年に及ぶ残酷な迫害、学習者からの生体臓器収奪という犯罪行為を明らかにした。集会にはイタリア国会議員と市議会議員が声援に駆け付け、学習者の反迫害への支持を表明した。

　ローマで抗議集会を開催、中国での法輪功迫害の停止を呼びかける

　イタリア国会議事堂の近くのカプラニカ広場では、「中国での生体臓器収奪を停止せよ」と書かれた横断幕がひときわ目を引いた。学習者が開催した2回の集会は、この深刻な問題に対する世論の関心を喚起することを目的としている。最近、習近平とプーチンが「長寿」について語り合う中で、この話題が再び注目を集めた。両者は「新生物技術」によって「絶え間ない」臓器移植を実現し、寿命を「150歳」まで延ばす方法について議論した。

　しかし、彼らの言う「次々と供給される」臓器は一体どこから来ているのか。中共が1999年に法輪功への迫害を始めて以来、中国国内の臓器移植市場は爆発的に拡大し、これまでに多数の公的に確認された情報、独立法廷（中国法廷）の判決、目撃者の証言、弁護士や専門家の調査結果を含む、中共政権がこの衝撃的な行為を実際に行っていること、特に良心犯、そして法輪功（法輪大法ともいう）学習者を対象とした生体臓器収奪が行われていることを明らかにしている。

集会の現場では、学習者が横断幕を手にし、人々に迫害の実態を伝える

　イタリアの議員が集会に駆けつけ、法輪功への支持を表明

　2日間で行われた2回の集会に、前イタリア外相で現在イタリア兄弟党上院議員のジュリオ・テルツィ氏、その顧問マッテオ・アンジョリ氏、同じくイタリア兄弟党の上院議員セルジョ・ラストレッリ氏、さらにローマ市議会副議長のピエトランジェロ・マッサロ氏が出席し、学習者の反迫害活動を支持するスピーチを行った。

集会で学習者と記念撮影するイタリア兄弟党上院議員ジュリオ・テルツィ氏、その顧問マッテオ・アンジョリ氏、イタリア兄弟党上院議員セルジョ・ラストレッリ氏、ローマ市議会副議長ピエトランジェロ・マッサロ氏

图3：二零二五年九月三日，罗马市议会副主席皮特兰杰罗·马萨罗（右三）参加了法轮功学员的和平抗议活动

9月3日の集会に参加したローマ市議会副議長ピエトランジェロ・マッサロ氏（右から3人目）

　中共による生体臓器収奪に反対する集会で、イタリア兄弟党上院議員で上院司法委員会秘書のセルジオ・ラストレッリ氏は、「中共は犯罪政権であり、これは文明の戦いです」と強く訴えた。

　生体臓器収奪の犯罪行為に直面して、セルジオ氏はこう語った。「私たちはすでに、中共がこの20年間に犯してきたこのような犯罪行為を知っています。これは極めて不安を覚える兆候であり、疑いなく中国で起きていることを想起させます。これは犯罪政権が管轄し運営しているのです。彼らは系統的に法輪功学習者を迫害しています」

　「まさにそのために、私たちはさらに揺るぎない明確な立場を取らなければなりません。なぜなら、このような体系的迫害、このような言語道断の人権侵害に断固として反対することによってのみ、私たちは世界的規模で自由を守ることができるからです。すでに人々は理解しています、これは国境のない文明の戦いであるということです。中国や他の場所で起きる一つ一つの出来事は、最終的には我々西側社会の根本的自由に、そして我々イタリア自身の自由にさえ影響を及ぼすのです」

　今回の集会について、「これは文明の戦いだ」と話すセルジオ氏は、「議会の一員として、私はこの文明の戦いに対する全面的な支持を表明するだけでなく、正式に約束します。すなわち、自由を守り、正義を追求するあらゆる闘いにおいて、私は常に法輪功学習者の側に立ち続けます。彼らがイタリア国内のどこで抗争を始めようとも、私は揺るぎなく共に戦います」と語った。

　上院議員が自身のソーシャルメディアで中共の犯罪行為を非難

9月11日、イタリア兄弟党上院議員ジュリオ・テルツィ氏は、自身のソーシャルメディアで中共の犯罪行為を非難した（写真はソーシャルメディアのスクリーンショット）

　9月11日、前イタリア外相で現イタリア兄弟党上院議員のジュリオ・テルツィ氏は、自身のソーシャルメディアにこう書いた。「今日、私は同僚のセルジョ・ラストレッリ上院議員と共にローマへ赴き、抗議している法輪功修煉者に私たちの支持を表明した。彼らは宗教信仰の自由を呼びかけています」

　「1999年以来、中国において精神的な修煉法である法輪功を学ぶことが禁止されている。これは文明と人間の尊厳をめぐる闘いであり、基本的人権の不可侵と普遍性を改めて確認することを目的としています。同時に、中共が拘束された法輪功修煉者に対して行っている臓器強制摘出という恐るべき暴行を非難します」

　「このような権力の濫用は、国連から名指しで非難された違法な臓器市場の取引を著しく助長しており、極めて許しがたい犯罪現象です」

　「注目すべきことに、中国の伝統文化芸術団体である神韻（シェンユン）も、その舞台作品の中でこの迫害を暴露し、非難しています。神韻はダンスと音楽を通じて、中国共産党建政前の五千年の文明の輝かしい歴史を表現しているため、この団体も中国では全面的に封殺されています」

　「この迫害は中国本土にとどまらず、海外の華人コミュニティへの脅迫や、イタリアの劇場関係者への圧力、神韻公演の中傷といった手段を通じて、国際的にも拡大し続けています」

　「表現の自由や文化の自由に対するこのような干渉や抑圧は、我が国では決して容認できません」