　【明慧日本2025年9月19日】（ベルギー＝明慧記者・唐容）ベルギーのゲント市中心部で9月13日、第31回ゲント文化フェアが開催された。文化教育をテーマとしたさまざまなイベントが市民に向けて行われた。ベルギー・ゲントの一部の法輪功学習者（以下、学習者）もこのイベントに参加した。市民は法輪功について理解を深めると同時に、中共による26年間にわたる法輪功迫害に反対する署名にも次々と協力した。

9月13日、ベルギー・ゲント市の文化フェアで法輪功を紹介し、迫害に反対する署名を行う市民

　主催者「人々は信仰の自由を持つべき」

　イベント主催者ショッカールト氏はインタビューで、これまで法輪功についてあまり知らなかったものの、その提唱する「真・善・忍」の価値観に共感していると述べた。また「人々には慈悲が必要であり、社会はそれによってより良くなる」と強調した。

イベント主催者ショッカールト氏

　ショッカールト氏はゲント文化フェアの創設者の1人であり、イベント創設以来31年連続で主催を務めている。同氏は、文化フェアの当初の目的は、さまざまな文化団体が自らの理念と実践を披露し、交流と理解を促進する機会を持つことにあると述べた。

　「私たちはすでに31年間開催してきましたが、依然として成功しています」と話すショッカールト氏は「現在は多くのものがデジタル化に移行していますが、人々はやはり直接参加し、紙の資料を手に取り、リアルな文化の雰囲気を味わいたいのです」と話した。

　法輪功について話が及ぶと、ショッカールト氏はゲントの市民サービスセンターで関連の活動を見かけたことがあり、公園で煉功している人々がいることも知っているという。「彼らの理念は心の修養に関するもので、人をリラックスさせ、また他者とうまく付き合うことを学ばせてくれると思います」と話した。

　中共による法輪功迫害、さらには生体臓器収奪の告発について問われたとき、ショッカールト氏はしばらく考え込んだ後にこう語った。「それは本当に恐ろしいことです。人々は思想を表現する自由を持つべきであり、また信仰の自由もあるべきです。もし一つの政権が異なる意見を許さないのであれば、それは専制なのです」

　政府職員「信仰を貫くことは弾圧されるべきではない」

　イランカさんは友人と共に政府機関で働いている。中共による法輪功迫害の実態を知った後、ためらうことなく生体臓器収奪に反対する署名をした。彼女は、これまで関連情報についてあまり知らなかったものの、生体臓器収奪の告発を耳にして「非常に恐ろしい」と感じたという。

　「数年前に、法輪功を修煉している人たちが弾圧され、自由に修煉できないと聞いたことがあります」と話すイランカさんは「詳しいことはあまり分かりませんが、これは不公正な迫害だということは分かります」と述べた。

　中共による学習者からの生体臓器収奪について知っているかと問われた際、イランカさんはこう述べた。「少しは聞いたことがありますが、あまり深くは知りません。でももし本当なら、非常に恐ろしいことです」

　社会福祉従事者として、イランカさんは「私は、より多くの人々がこれらの出来事が起きていることを知り、どのようにしてこの迫害を止められるかを考えてほしいと思います。善良な人々がこのような苦しみを受けるべきではありません」と強調した。

　イランカさんは、自らの立場を署名で示す意向を示した。「私は迫害に反対するために署名します。誰もが信仰の自由を持つべきであり、修煉していることで弾圧されるべきではありません」と述べた。

　イランカさんは、法輪功が提唱する「真・善・忍」の価値観は真実で有益であると考えている。「これらの理念は人の心身にとても良く、本当の正の価値です。その良さを否定することはできません」と話した。

　市民「（法輪功は）尊重に値する精神的な実践である」

　アンナさんは、初めて中共による学習者への迫害、特に生体臓器収奪について聞き、強く衝撃を受け、その場で請願書に署名して学習者の反迫害活動への支持を表明した。

　「これは私が初めて、中国でこのようなことが起きていると聞きました」と話すアンナさんは「臓器の輸送や提供に関する資料を見ました。普段もいくつかの情報は耳にしますが、情報は厳しく検閲されています。それでも、あそこ（中国）で何かおかしなことが起きていると私たちは知っています」と話した。

　アンナさんは、学習者が「真・善・忍」を通じて自身の行いを正すことは、尊重に値する精神的な実践であるという。「私は完全に彼らを支持します。なぜなら私自身も、より良い人間になろうと努めているからです」と述べた。

　活動現場で、アンナさんは学習者と楽しく交流し、帰宅後に法輪功の功法や理念についてさらに学ぶ意向を示した。彼女は「都市は文化に適していますが、私は自然の方が好きです。私はゲントに住んでいるわけではなく、ルーヴェン近くの森に住んでいます。この（法輪功）修煉拠点を探してみます。本当にこの生活スタイルに共感しています」と語った。

　通行人の市民が、短い交流の後に法輪功への理解と支持を示した。最初はこの活動を政治的なものと誤解していたが、法輪功の背景を知ると態度は明らかに変わった。そして「あなたたちは有益なことをしているのですね」と語った。市民は、法輪功が「真・善・忍」を核心とする修煉法であり、心身の健康と道徳の向上を重視し、世界中で広く受け入れられていることを理解した。

　ある市民は、以前は法輪功についてよく知らなかったが、現場の平和な雰囲気と学習者の振る舞いを見て、学習者が本当に善と平和を追求している人々であることを感じたと述べた。この市民は「あなたたちがしていることは正しいことであり、迫害されるべきではありません」と言った。