　【明慧日本2025年9月29日】今年9月19日、四川省成都市の法輪功学習者・明月さん（以下、学習者）、徐述堯さん、敬桂花さん、張瑞芳さん、聶中永さんの5人が、成都市青羊区の裁判所から不当な裁判を受け、それぞれ懲役1年8カ月と罰金1万元（約21万円）、懲役2年6カ月と罰金2万元（約42万円）、懲役3年2カ月と罰金2万元（約42万円）、懲役3年8カ月と罰金3万元（約63万円）、懲役2年2カ月と罰金1万元（約21万円）の判決を言い渡された。

　5人の学習者はいずれも60代～から70代である。そのうち、明月さん（62歳女性）、徐述堯さん（62歳女性）、敬桂花さん（60歳女性）、張瑞芳さん（69歳女性）は成都市に住んでおり、2024年7月8日に黄瓦街派出所の警官に連行された。聶中永さん（78歳男性）は、貴州省貴陽市の出身だが、迫害を避けて家を離れ、成都に滞在していたところ、2024年8月16日に成都市公安局青羊支局の警官に連行された。

　裁判官の違法な操作、不当判決

　今年9月19日午前11時、不当に1年以上拘束されていた明月さん、徐述堯さん、敬桂花さん、張瑞芳さん、聶中永さんが、成都市青羊区の裁判所から不当な裁判を受けた。その過程で、成都市青羊区裁判所の法廷は、違法な操作を行い、やりたい放題だった。

　第一に、開廷時間の遅延。午前10時半に開廷すると通知されていたにもかかわらず、実際に開廷したのは11時だった。

　第二に、明月さんの母親は本来、親族の弁護人として出廷するはずだったが、裁判所の職員からあれこれと難癖をつけられ、弁護人としての権利を奪われ、傍聴することしか許されなかった。

　第三に、敬桂花さんの夫は親族の弁護人として無罪を主張する弁護を行ったが、開廷するやいなや裁判官・李波に対し回避を申請したが、しかし、李波は形式的に5分間だけおり、退席した後また法廷に戻り開廷を続行した。

　第四に、明月さん、徐述堯さん、敬桂花さん、張瑞芳さんの4人の学習者の家からは、多くの親族や友人が傍聴に参加するために来ていた。ところが、開廷直前になって、裁判官は各学習者の親族のうち近親者2人のみに傍聴を許可した。友人2人が入った後、すぐに追い出された。敬桂花さんの夫は妻のために弁護しており、法廷で尊重されるべき立場だ。しかし、法廷で彼が弁護意見や証拠に対する意見を述べ始めた途端「真・善・忍」という言葉を口にしただけで、裁判官は彼に向かって大声で怒鳴りつけ、それ以上意見を述べることを禁止した。裁判官は「これ以上聞かないなら、あなたの弁護資格を取り消す」と何度も脅した。裁判官・李波は、開廷のわずか2日前になって、敬桂花さんの夫にやっと書類の閲覧を許可した。しかも、裁判官が彼に与えたのは半日だけで、閲覧と筆写のみを許可し、コピーは禁じた。これは、家族弁護人が十分に書類を閲覧するのを妨害しようとするものだった。

　審理が終わり、学習者には文頭で挙げた不当な判決が下された。

　学習者が迫害を受けた経緯の概要

　2024年7月8日午後、学習者・明月さん、徐述堯さん、敬桂花さん、張瑞芳さんの4人は、人民公園を出た後、それぞれ黄瓦街派出所の警官10数人によって順次連行された。その後、彼女たちの自宅は不当に家宅捜索され、私物と合法的な財産が押収された。続いて、4人の学習者は秘密裏に指定された場所で監視居住下に置かれた。1カ月後、彼女たちは成都市看守所に移され、不当に拘束された。

　明月さんは、連行される以前から監視され、数カ月にわたって尾行されていた。彼女の母親の住居にも、監視設備を専門に設置され、明月さんの行動は監視されていた。明月さんが路上で行う通常の活動も、複数箇所で不当に写真を撮られていた。明月さんが連行された後、妹もしばらく中国共産党の人員に尾行されていた。

　張瑞芳さんは、1996年5月に法輪功を学び始めた。それ以来、彼女は真・善・忍の教えに従って常に自分自身を律し、善人になるように努め、人に対して優しく接し、トラブルがあればまず自分自身の問題を探し、他人の立場になって考えるようになり、より善良で寛容になった。彼女の心は明るくなり、体は健康になり、家族は円満になった。

　聶中永さんは貴州省貴陽3117工場病院の退職医師で、迫害を避けて家を離れ、成都に滞在していた。2024年8月16日、彼は成都市太升路の交差点にあるバス停で、成都市公安局青羊支局の警官に連行され、その後、成都市看守所に不当に拘束され、でっち上げの罪を着せられた。

　聶中永さんは法輪功を修煉する前は体が弱かったが、1995年9月に法輪功を学び始めてから、特に主要な著作である『轉法輪』を読んでから、人として「真・善・忍」に従って振る舞うようになった。半年も経たないうちに、彼の体の病気は跡形もなく消え、多くの悪い生活習慣も取り除かれ、精力に満ち溢れ、これまでに感じたことのない病のない軽やかな体を実感した。

　2001年1月10日、聶中永さんと家族は法輪功の素晴らしさと迫害の真相を伝えたという理由で連行された。警官は彼の自宅の鍵を奪い、3回にわたって不当な家宅捜索を行った。聶中永さんは貴陽市白雲区公安局と地元の派出所の警官に連行され、白雲区八坡派出所で拷問を受け「法輪功を修煉しないという保証書」を書くよう強要された。当時は真冬で、聶中永さんは手錠で廊下に拘束され、手足は凍えて麻痺した。さらに48時間、睡眠と食事を許されなかった。

　当時、聶中永さんと妻は、2人とも白雲区拘留所に送られ、不当に半月間拘留された上に、それぞれ300元（約6000円）を支払わされた。修煉していない彼らの息子も連行され、48時間拘束された。警官は息子に両親を「転向」させるよう脅迫した。当時、家全体が捜索され荒れ果てており、この光景を見た親戚や友人は悲しみの涙を流すしかなかった。聶中永さんと妻は帰宅後も人々に追跡・監視され続けたため、彼らは長年にわたり住む家を転々とせざるを得ず、故郷に帰れない状態が続いた。

　現在、60代～70代の学習者、明月さん、徐述堯さん、敬桂花さん、張瑞芳さん、聶中永さんの5人は、単に法輪大法を信仰しているという理由だけで、成都市青羊区の公安、検察、裁判所によって、懲役1年2カ月～3年8カ月の不当判決を宣告された。

　（注：学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）