文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年9月30日】私が再び修煉に戻った後、以前の職業の影響で修煉に深刻な妨害を受け、学法中の眠気がずっと付きまとっていました。座禅も後半になるとよく意識がぼんやりし、しかたなく足をほどいてやめてしまうことも多く、非常につらいものでした。最近になって、ようやく少しずつその状態から抜け出すことができました。

　一、立掌が倒れる状態を発見し、修正する

　『明慧週刊』第1195期の「発正念を重視する小さい体験」に啓発され、200元あまりで旧型の中古スマホを購入しました。何度も初期化し、WiFiにもつながず、SIMカードも入れず、スマホの付加機能は一切起動せず、発正念や煉功の動作を録画するためだけに使い、時には交流文章を聞くためにも使いました。

　初めて自分の発正念を録画した映像を再生して見たとき、本当に驚愕しました。私は毎回、発正念のときに立掌が下がってしまう深刻な現象があったのです。自分では確かに立掌して力が入っていると思っていたのに、映像では手が時々下がってしまい、ときには胸の前に平らに置いたまましばらく動かず、やっと立ててもすぐにまた下がる、まるで扇をあおぐようで、人もぼんやりしている様子でした。真夜中の正念では、身体が左右に傾きながら眠ってしまうこともありました。戦場の主将である私が寝てしまっていたのです！　何回か連続で録画してからは、自分の状態に居ても立ってもいられないほど落ち着かず、この事実をどうしても信じたくありませんでした。

　数年来、ある同修が何度も私に「発正念の時、掌が下がっている」と指摘してくれていましたが、自分の目で見たことがなかったため、まさか手がここまで（下向きに）なるとは思いませんでした。こうなると、発正念でどれほどの邪悪を取り除けていたのでしょうか、想像に難くありません。どうりで私の家庭環境がこれほど大きな妨害を受けていたわけです。

　少し前、私は新しい学習者と一緒に師父の講法映像を、毎晩一講ずつ視聴していました。二十数分ほど見ると、頭部がだんだんと眠気のベールに覆われるような感じ、立ち上がって見ると多少は和らぎます。しかし、一時間近く見ると頭部に何か隔てるものがあるようになり、本当に眠くて師父が何を説かれているのか分からなくなり、とても苦しい思いをしました。

　ある日、私は師父の説法の録画を立って見ていました。箪笥にもたれかかっても、倒れそうになり、よろめいて別の部屋へ歩いて行きました。そのとき「今は短時間で、正念を発しても上手くいかないだろう。じゃあ常人のことをしよう」と思いました。ちょうど買うものがあったので、頭が朦朧としているから、今、買い物をしようと考えました。普段めったに携帯を使わないので、夫の携帯を開いてネットで買い物を始めたのですが、目的の商品をまだ探している途中で、頭が瞬時にすっきりし、目も大きく見開きました。私はあっと驚きましたーー邪悪は私に携帯を見させようとしていたのだ！　それにしても、今これほど意識がはっきりしているのに、なぜ法を見ていないのか？　私はすぐに携帯を投げ出して走って、説法の録画を見に行き、頭がまた朦朧としてきたところで、その説法を見終わりました。

　私は考えました。本を読んで学法する時はここまで眠くならないのに、なぜ録画を見ると邪悪に妨げられてこうなるのか？　邪悪は私が録画を見るのが怖がっているのだと分かり、それなら私はどうしてもその録画をきちんと見なければならない。そこでその日、正念を発するときに「創世主は私に学法をして三つのことをちゃんとさせた。お前（邪悪）は私がその三つのことをするのを妨げた。ならばお前を『正法を妨げた罪』として取り除く」と言いました。そして大きな「滅」を念じて、「私の正念は必ずお前を取り除くだろう」と心に決めました。ちょうどその晩から、録画を見ていてあまり眠くなく、後半の説法も順調に見終えることができました。数日間続けてそのように正念を発しているうちに、その後は録画を見るときに眠くなることは二度となくなりました。

　私はさらに明慧ネットにある「正念を発する時の要領（更新2）」を繰り返し学び、正念を発する回数を増やしました。１日にだいたい九〜十回、１回あたりは30分以上、時には2時間ほど発します。正念を発するたびに、毎回撮影して再生し、実際の様子を確認します。

　正念を発しているときは、腰を真っすぐにし、胸を張り、頭を上げ、首をまっすぐにして、体を正す。手のひらの付け根で体を支えて、指をまっすぐにし、倒れないようにして、頭を絶対はっきりさせています。いつでも目を開けて携帯の画面をちらりと見て、自分の手や表情に注意を払いますが、それでも手が時々倒れてしまうことがありました。

　これは自分の主意識が妨害されているのだと分かっていましたが、他の空間で何が起きているかは見えません。そこで正念を発するときに直接一念を追加し、「私の主元神を抑制している生命と要因を取り除く、私の頭をぼーっとさせる邪悪な生命と要因を取り除く、私の学法・煉功・正念を発することを妨げる邪悪な要因を根こそぎ取り除く」と念じました。これらの要因は大法弟子が師父の教えどおりに為すべきことを妨げているので、私たちは決して容赦してはならず、頭をはっきりさせて、それらを取り除くべきだと考えました。

　眠気があるときは目を開けたまま正念を発し、立ち上がって発します。頭の中にあの「滅」を守れないときは、段ボールに大きく「滅」と書いて目を凝らして見つめ、必ず邪悪に勝てると確信します。こうするとしばらくして、頭の朦朧とした感じは引いていきました。

　以前、頭がぼーっとしたり、眠くてどうしようもない時、睡眠不足だと思って、眠ることで解決しようとしていました。実際、寝起きの時は、頭の重さが取れたように感じましたが、すぐにまた頭がぼんやりし、眠くなったりします。これは背後にいる邪悪なものが、まだ私の空間場に存在していて、学法や正しいことをするのを妨害しているからでした。この時に惰性を克服し、正念を発し、繰り返し正念を多く発します。また、内に向けて探せば、こうした干渉はだんだん減っていき、学法や煉功の効果も良くなり、良性の循環が形成されます。

　今では少し時間があれば、まず正念を発し、他の空間の邪悪が積み重ならないようにします。さらに主意識を強めて掌が倒れることを避け、それから学法や法を暗記することを始めるようにしています。2か月ほど続けた結果、ようやく立掌が倒れる現象を正すことができ、基本的に手のひらは直立するようになりました。ただ、時折眠気があると立掌が倒れることもあるので、今も自撮りをして自分の状態を確認しています。

　実際、正念を発しているときに頻繁に「扇子をあおぐ」ような立掌が倒れることがある人は、座禅していても眠気を防ぎにくく、病業の状態も突破しにくいのです。ですから、自撮りで掌が下がっていないかを確認するのは、修煉状態を改善する良い道となります。私自身も、何年も前に立掌が倒れていると指摘されたことがありましたが、掌がこんなにもはっきり倒れているとは思いもしませんでした。もしもっと早く自撮りをして修正していれば、今のように修煉が深刻に妨害される痛ましい教訓を味わうことはなかったでしょう。

　ですから、同修にアドバイスをします。少し大きめの容量がある中古の携帯を一つ用意して（個人のSIMカード付きの携帯はお勧めしません）、正念を発している時や座禅をしている時の様子を確認してください。もし、立掌が倒れれば、必ず突破してください。それがもしかすると、魔難から抜け出す助けになるかもしれません。

　二、繰り返し「正念を発する時の要領と全世界同時に正念を発する時間について（更新2）」を学ぶことが、正念をしっかり発する助けとなる

　長年、法を深く学ぶにつれて、発正念の効果も向上しましたが、最も直接的に正念をしっかり発する助けとなったのは、「正念を発する時の要領と全世界同時に正念を発する時間について（更新2）」を学ぶことでした。普段は、この「正念を発する時の要領」の内容は、もう分かっているつもりでしたが、毎回読み返すたびに新しい導き、新しい気づきが得られました。そして、それに従って実行すると、その期間の正念の効果はとても良いのです。これは例外なく毎回そうで、法は異なる層の次元で異なる導きをくださるからです。ですから、同修一人ひとりがこの「正念を発する時の要領」を心掛け、常に学んでみることをお勧めします。そうすれば必ず思いがけない収穫があるでしょう。

　実は、多くの同修が正念を上手く発せないのは、人間の考えで物事を考えているからです。つまり「自分」という人間が邪悪を取り除いていると思い込み、強大な力で正念を発しているのです。
　
　師父は『轉法輪』の中で、こうおっしゃっています。
　・「煉功者の場合は、意念が功能を支配して働かせます」(第九講「意念」)
　・「この高エネルギー物質は霊的なものであり、力を持っています」(第二講「五行に居ず、三界を出る」)
　・「あの高エネルギー物質は別の空間にあり、この空間を通らないので、こちらの時間よりも速いのです。人を攻撃しようとする時は、気を運ばなくても、考えなくても、功がすでにそこに届いているのです。人から殴りかかられ、それを受けとめようとする時は、功がすでにそこに届いています。手の動きがいくら速くても、功の速さには及びません」(第6講　「武術気功」)

　私の理解では、「滅」の字をひとたび出せば、その功とさまざまな神通は、瞬時に九霄(きゅうしょう。最も高くて広大な果てしない天界)の雲外へと飛び、邪悪を追って取り除きに行くということです。私たちはただ、この「滅」をしっかりと守ればよく、守り切れない時は頭の中に「滅」の字を書けばいいのです。時には最後の一画を書き終えた瞬間に、邪悪がすでに滅されたのを感じることもあります。邪悪の妨害で字が歪んでしまうこともありますが、それでも効き目があります。　　　

　師父は、おっしゃいました。「思えば、その途端に本の中から憑き物が飛び出して、あなたの身体に取り付いてきます」（『轉法輪』第四講「玄関設位」）。修煉者の念頭が一度ひらめけば、必ず別の空間に変化をもたらします。ましてや、私たちが発しているのは正法の口訣なのですから、どれほど天地を揺るがす邪悪を全滅する光景でしょうか。「あなたが正念を発すると、邪悪が千軍万馬であっても、全部土となり、すべて消滅され、何者でもありません」（『二十年説法』）

　ですから私たちは観念を改め、もっと大きな視点を持ち、自分の正念が必ず邪悪を取り除くことができると信じなければなりません。「正念を発する時の要領」を繰り返し学び、繰り返し体得し、繰り返し訓練することで、次第に妖魔を断ち切り、邪悪を滅する威力が顕現していきます。

　三、すべての後天的な観念は自分ではない、と本当に認識する

　私は、師父の経文「佛性」を繰り返し読み、暗記しました。そこから、すべての観念や執着は確かに自分ではなく、思考に現れるさまざまな悪い考えや概念は、すべて旧勢力が操っているものであり、徹底的に否定すべきだと、はっきり認識することができました。先天的に純真な私には、本来そのような考えは一切ありません。これを本当に見分けられたとき、私は断固として、それを排斥できるようになりました。あらゆる観念や執着が顔を出したらすぐにつかみ、取り除きます。「私はお前たちを必要としない、お前たちは死ぬしかない。私の身体は私が主宰するのだ」

　このようにしてしばらく経った後、外に出て真相を伝える時も坦々とできるようになりました。監視カメラであろうと、迫害であろうと、それはすべて後天的観念が映し出したものであり、先天の自分とはまったく関係ありません。それらは師父のご按排ではなく、旧勢力の按排であり、私には効き目がありません。師父はこうおっしゃいました。「その心を捨てることができさえすれば、その物質自体は作用をなさないもので、真に人を妨げるのはほかでもないその心なのです」（『転法輪』第七講「肉食の問題」）

　今では頭がすっきりし、以前のように、しばしば混沌とした状態に陥ることはなくなりました。学法や法の暗記も、座って暗記できるようになりました（以前はよく立ってやったり、ひざまずいてやったりしていました）。最も喜ばしいのは、座禅しても眠くならず、ときには暫く入定することもあります。

　以上は、あくまで私個人の浅い見解です。もし、法に沿っていない点があれば、同修の皆さんの慈悲なる指摘を心よりお願いいたします。ありがとうございました。

　（編集責任者：任嘉）