　【明慧日本2025年9月30日】（明慧台湾記者報道）李佩蓉さんは、幼い頃から両親に連れられてお寺へお参りに行くのが好きで、心の中では常に神の存在を信じていて、目に見えないところで神に守られていると感じていました。そんな彼女が法輪大法に出会い、修煉の本当の意味を理解したとき、それまで信じてきたことはすべて現実に存在するのだと深く気づかされたのです。そして、大法を修めることの神聖さと素晴らしさに心から感動しました。

　李さんの父親は運送の仕事をしており、子どもの頃は休日になると、父がトラックで荷物を運ぶのに同行し、一緒に過ごすのが楽しみでした。ある日、工場を訪れた際、彼女は誤って貨物用エレベーターに乗ってしまいました。そのとき、突然「早く出なさい」と誰かに呼ばれたように感じ、慌てて外に出たところ、その直後にエレベーターが急降下したのです。もし少しでも遅れていたら、頭を打って命に関わる大事故になっていたかもしれません。こうした不思議な体験が何度か続いたことで、李さんは「自分はきっと神に守られている」と強く信じるようになったといいます。

　大法の本を読み、言葉にできないほどの喜びを感じた

　李さんが法輪大法を学び始めてから、すでに23年が経ちました。大法との出会いは、ごく自然な流れの中で訪れました。

　当時、彼女は毎朝、学校の運動場でリズムダンスをしていました。ある日、一緒に踊っていた友人から「法輪功は健康にとても良いらしいよ」と聞き、まもなく開催される「九日間のセミナー」に誘われ、すぐに参加を決めました。

　それは2002年3月のことでした。セミナーはとても和やかな雰囲気で、参加者たちはみな師父の説法ビデオに真剣に見入り、煉功の指導をしてくれる法輪功修煉者たちも親切で、粘り強く教えてくれました。セミナー終了後、法輪功の主要著作である『轉法輪』を勧められた彼女は、金色に輝くその表紙を見た瞬間、直感的に「これはすごい本だ」と感じたと語っています。

李佩蓉さんが大法の書を読んでいる様子

　どんなに忙しくても、彼女は週に一度は夜の時間を作って、他の修煉者とともに学法と交流を続けました。そして、「大法を修煉できることがどれほど貴重なことか」を実感し、修煉に対してより真剣に取り組むようになっていったのです。

　慈悲の心で家族の試練を乗り越える

　修煉を始めて間もない頃、李さんは大きな試練に直面しました。幼い子どもの世話に加え、夫の会社が設立されたばかりで、彼女の助けが必要だったのです。夫は、家庭と仕事に集中してほしいという思いから、李さんが学法や煉功、交流に出かけようとするたびに何度も止めようとしました。最初は夫婦間で口論になることも多く、「たとえ結婚していても、個人には思想や信仰の自由があるべき」と、李さんは主張していました。

　しかし、学法を重ねるうちに彼女の心性も次第に向上し、「真・善・忍」の教えに従って、夫に罵られてもまずは黙って耐え、感情的にならずに静かに対応するよう努めました。落ち着いてから優しく説明し、家族にも常に慈悲の心で接するようにしたのです。そうした長年の努力が実を結び、家庭の状況は大きく改善されていきました。

　中国では、多くの修煉者が迫害を受け、命を落としています。彼らの子どもたちは孤児となり、国外に逃れるケースも少なくありません。台湾では、そうした状況を世界に発信し、救援活動を行うグループが結成され、李さんも語学力を活かしてその協調役の一人として活動するようになりました。

　電話を通じて法輪大法の素晴らしさや、中国での迫害の実態を伝え、人々を救う活動を続ける中で、李さんは「大法弟子の子どもたちを救うことこそ慈悲であり、最も縁の深い家族にも同じように慈悲の心で真相を伝えるべきだ」と思うようになりました。

　真相を理解した夫は、彼女の活動に反対しなくなったばかりか、今では時々一緒に学法や煉功を行い、法輪功の支持者となったのです。

　李さんは義理の両親にも非常に孝行で、親身になって世話をし、日々の体調や生活にも気を配っていました。病気のときには病院に付き添い、手厚く看病するその姿に、当初は修煉に反対していた義父母も、次第に心を開いていきました。今では、「うちの嫁は本当に親孝行だ。法輪功を修める人は、やはり普通の人とは違う」と、よく周囲の人に話しているそうです。

　「真・善・忍」に基づき、他者を思いやる心で事業を営む

　李さんは夫とともに国際貿易会社を設立し、輸出業務に携わっています。会社の主な業務は、国内で製造された商品を海外市場に販売し、輸出手続き全般を代行することです。国際輸送の手配や販売関連の書類管理、さらには為替リスクへの対応まで含まれ、国内メーカーと海外バイヤーをつなぐ「橋渡し役」として重要な役割を担っています。

　李さんの会社と長年取引のあるあるメーカーに、Aさんという工場長がいます。Aさんは社長からの信頼も厚く、技術から製品の見積もりまで幅広く担当しており、李さんとも長年にわたって協力関係を築いてきました。

　ある日、Aさんが「見積もりに少しコミッションを上乗せして顧客に提出してほしい」と李さんに持ちかけてきました。その突然の提案に驚いた李さんが、「会社からすでに給料やボーナスをもらっているのでは？　どうしてさらに手数料が必要なのですか？」と尋ねると、Aさんは「自分は技術もあり、すべての業務を一手に担っているのに報酬が見合っていない」と不満を口にしました。

　この話を聞いた李さんは、修煉者として「真・善・忍」の原則に反する行為はできないと感じました。裏で私的な利益を得ることは誠実さに欠ける行為だと判断し、やんわりとその申し出を断りました。そして代わりに、「正当な方法で会社に報酬の改善を求めるべきだ」と助言したのです。

　また、ある海外の顧客が商品を発注する際、価格交渉を経て注文書を送ってきたのですが、李さんが確認すると、記載された金額が実際の10倍になっていました（桁が一つ多かった）。このまま処理すれば、顧客に大きな損失が生じ、担当者が処分される可能性もあります。

　李さんはすぐにその担当者に連絡を取り、金額の誤りを丁寧に伝えて訂正を依頼しました。冷静かつ誠実に対応したことで、担当者は深く感謝し、信頼関係も一層強まりました。この出来事は、他者の立場に立って誠実に行動する法輪大法の修煉者としての姿勢を示すものとなりました。

　李さんは、「どんな商売であっても、心を正しく保ち、公平で良心的な取引を心がければ、何の問題もない」という師父の教えを深く理解しています。師父の導きとご加護に感謝しながら経営を続けており、そのおかげで会社の業績も安定しています。特に、2018年の世界的な金融危機の際、多くの企業が業績不振に陥り、無給休暇を導入する中で、李さんの会社は影響を受けることなく、むしろ新たな市場を開拓し、大きな為替変動も無事に乗り越えることができました。

　修煉によって心身とも健康に

　法輪大法を修煉することで、李さんは心の面だけでなく、身体の不調も大きく改善されました。かつて彼女は片頭痛に悩まされており、発作が起きると机に突っ伏して動けなくなり、鎮痛薬が手放せませんでした。しかし、修煉を始めてわずか3カ月で頭痛が消え、それ以来20年以上、一度も再発していないといいます。

　また、生理不順と大量出血にも苦しんでおり、顔色は悪く、3階の自宅に上がるだけでも足が重くて大変でした。病院で検査を受けたところ、6センチの子宮筋腫が見つかり、手術が予定されていました。しかし彼女は、学法と煉功を真剣に続けた結果、再検査では筋腫が縮小しており、手術は不要と医師から告げられました。医師もその変化に驚いたそうです。

　縁ある人々が済度されることを願う

　李さんには、すでに社会人となった二人の子どもがいます。娘が幼い頃、大法の活動に参加した夜、天に続く階段が空から降りてくる夢を見たことがありました。また、あるとき息子が高熱で寝込んでいた際、李さんが枕元で『轉法輪』を読み聞かせると、息子は熱が下がって目を覚ましました。そして夢の中で、多くの大法弟子と一緒に教室で授業を受けていて、大人も子どももおり、彼とお母さんもその中にいたというのです。そして驚くべきことに、講壇に立って授業をしていた先生は、李洪志師父だったのです！

　こうした不思議な体験を子どもたちから聞いたとき、李さんはとても嬉しく感じました。現在、彼らは学業や仕事に忙しく、修煉はしていませんが、「すべては縁によるもの」として、自然の流れに任せています。

　李さんは最後に「この人生で最も幸運だったのは、法輪大法に出会い修煉できたことです。20年以上、喜びも試練もありましたが、何よりも師父への感謝の気持ちは尽きません。もっと多くの人が、この万古に一度の機縁を逃さず、大法が広まるこの時代に、宇宙大法の偉大さと神聖さを理解し、ともに歩んでいけることを心から願っています」と語りました。