文／山東省の大法弟子

　【明慧日本2025年10月1日】私は法の暗唱を長年続けてきました。これまでに『轉法輪』を20回暗唱し終え、現在は21回目の第六講まで進んでいます。暗唱を続けることで、心性が法の中で高められていくのを実感しています。なぜなら、暗唱によって静かな状態で法を学ぶことができ、主元神が真に法を学ぶようになるからです。そうすることで、「ただ学ぶために学ぶ」という状態に陥ることなく、「法を得るために学ぶ」という本来の目的に立ち返ることができるのです。たち換える

　一、法の暗唱を始めた初期の頃

　私は2011年から法の暗唱を始めました。最初は、一段落ずつ暗唱していき、全部覚えるのに７カ月以上かかりました。しかし、暗唱した後の収穫は、ただ読むだけの時よりもはるかに大きく感じられました。とはいえ、時間がかかりすぎるという感覚もありました。その後、私は句点ごとに区切って暗唱する方法に変えました。そうすると、１カ月で一通り暗唱できるようになりました。句点ごとの暗唱でも、読むだけとはやはり違い、心を静めて集中しなければ覚えられません。さらに後には、再び一段落ずつの暗唱に戻しましたが、最初の時よりはずっと早く進められるようになりました。ただ、法に慣れてくると、時々意識が散ってしまうことがありました。その後は、小見出しごとに暗唱する方法に挑戦しましたが、難易度はぐっと上がりました。何度か暗唱を重ねた結果、法に慣れていても、暗唱中に意識が逸れてしまうことがあると改めて気づきました。

　二、自らの修煉と結びつけた法の暗唱

　2023年に法を暗唱していたとき、私は一段落を暗唱した後に本を閉じて、師父が説かれた法について、自分がどれだけ実践できているかを振り返るようにしました。できていない部分があれば、それを記録しておきました。こうして毎日、自分の過ちを探すことを続け、2024年4月に『轉法輪』の暗唱を20回終えた時点で、できていなかったことや不十分だった点が百数十項目にのぼりました。日常生活では、法に沿っていない言動をできる限り正すよう努めました。その結果、心性の向上が比較的早く進みました。また、言動を正す過程で師父の法の内容を改めて深く理解し、定着させることができ、とても良い効果が得られました。

　三、書き写しによる暗唱方法

　2024年5月、私は新しい方法で法の暗唱を始めました。それは「書き写しによる暗唱」という形式です。まず『洪吟』、『洪吟二』、『洪吟三』（詩の部分）を一通り書き写しました。その過程で、多くの人心を取り除くことができ、数々の法理を理解することができました。たとえば、師父が説かれた以下の詩句の「天の大なること、天上に天有り　同じく日月有りて、層々として蒼宇に満つ　地の広きこと、天有りて地有り　共生する万物、芸々として乾坤に遍す」（『洪吟』「天地を主宰す」）ですが、以前は、表面的な意味しか理解できませんでしたが、今では「もし私たちが一つの石の中に入り込んだら、それも『天に昇る』ことではないか？」と考えられるようになりました。——そうです。もし自分の微細な身体の中に縮こまったら、それも「天に昇る」ことでは？——そうです。師父とともに小さな酒壺の中に飛び込んだあの人も、やはり「天に昇った」のです。つまり、私たちがどんな微細な粒子の中に入っていこうとも、それは「天に昇る」ことなのです。私の現在の理解では、これは「異なる層次の天」を指しているのだと思います。宇宙の複雑さとは、同じ層次に存在する生命が、それぞれ異なる空間にいて、天に対する認識もまた異なるということなのです。

　甘い味を知ってしまい、この方法で『轉法輪』を暗記しながら書き写すことにしました。書き始めると、邪魔がとても多く、一段落書くのにすごく時間がかかりました。もともとよく覚えていたのに、書くとなると文字を抜かしたり、間違えたり、句読点も正確に書けませんでした。短い部分ならまだしも、特に長い段落を完全に正確に書き写すのは本当に難しかったのです。例えば、第一講の最後の段落を書き写すときは、覚えている限りでは11回も書き直しました。最後は、自分で自分を許すことでようやく終えることができました（句読点が二つ間違っていた）。その心を修める過程は、まさに極限まで強烈でした。その中で、長年修めきれなかった「焦りの心」と「物事に対する不真面目な心」の二つの人心を取り除くことができました。心の中で何度も師父に感謝して「私は必ず大法の学びの中で、自分自身を真の金に鍛え上げます」と師父に誓いました。

　さまざまな方法で法を学び続けるうちに、私は長年見過ごしてきたある問題に気づきました。それは、「大法弟子は法を学んでも、法を得られなければならない」ということです。このことから私は「修煉は絶対に二つの法門を同時に修めてはならない。大法を修めるには、主意識を強く持つことが必要であり、功を煉るには苦しみに耐える覚悟が必要で、偽の佛に惑わされてはならず、いついかなる時も、大法を第一に置かなければならない」と理解しました。開功して修煉している同修は、顕示心を持ってはならず、修煉者は、歓喜心を持ってはならず、これらができなければ、法を学んでも法を得ることができず、長期的にその状態が続けば、修煉は無駄になり、最終的には自分の修煉のすべてを台無しにしてしまうことになります。

　結び

　長年にわたって法を暗唱してきたことで、自分が徐々に成熟してきたのを強く感じています。神の一面が目覚めてきたのをはっきりと感じ、暗唱の過程で心性の向上が非常に速く進んでいることにも気づきました。修煉の道がますます安定してきており、これこそが私にとって成熟への最良の学法の方法であり、最も多くの成果を得られた方法でもあります。私は師父にしっかりとついて行き、法を正す進捗にしっかりとついて行き、最後には師父にしたがって天国の家へ帰ります。

　法の学びに関する個人的な体験です。もし法に沿っていない部分があれば、どうか同修の皆さん、慈悲をもってご指摘ください。