　【明慧日本2025年10月3日】武漢市東西湖区に住む62歳の女性法輪功学習者・胡亜萍さんは、今年6月11日に武漢市江漢区公安支局の職員に連行され、翌日には不当な刑事拘禁を受けて武漢市第一留置場に監禁された。今年8月20日頃には武漢市江漢区検察院に送致され、9月2日頃にはさらに武漢市漢陽区検察院に移された。

　法輪功の修煉で心身が健康に

　胡亜萍さんは元東西湖区人民病院の院内感染制御科の責任者だった。1996年に法輪功を修煉し始めてから、心臓不整脈、頸椎症、貧血、卵巣嚢腫、絶え間ないめまいや倦怠感、自律神経失調症などの病気が完治し、心身ともに恩恵を受けた。彼女は「真・善・忍」の基準に従って心を修め、善に向かうことで、仕事でも非常に優れた成果を上げた。担当部署は様々な賞を受賞し、各レベルの検査で常に1位を獲得した。武漢市衛生局が2級病院に「視察」を推奨する部署となり、病院の名誉に貢献した。中間管理職を対象とした匿名評価では、常に上位に選ばれ、高い評価を得ていた。また、院内の優秀勤労者や良き嫁としても何度も表彰された。毎年行われる冬季マラソン大会では、青年組で何度も1位や2位を獲得した。

　 洗脳施設で受けた迫害

　1999年7月20日に中国共産党が法輪功への迫害を開始し、メディアが法輪大法を中傷するプロパガンダを大規模に流した後、胡亜萍さんは「真・善・忍」の信仰を堅持したため、勤務先から職務停止処分を受けた。当時の党書記である王徳楚は、「公的機関の職員は法輪功を修煉してはならない。さもなければ、勤務先、夫、子どもが巻き添えを食う」と告げた。胡亜萍さんが「それなら、私が法輪功の素晴らしさを逐次上に報告してください」と言うと、王は「無駄だ。これは中央が決めたことだ」と返した。胡亜萍さんは「中央が決めたことに間違いはないのですか」と反論した。その後、胡亜萍さんは不当に軟禁され、10日間の行政拘留を受け、給与を差し押さえられた。東西湖気象局洗脳施設、三店洗脳施設、額頭湾洗脳施設に送られ、迫害を受けた。

　洗脳施設では、彼女は2階の部屋に一人で閉じ込められた。窓は新聞紙で覆われ、部屋には迫害する者たちが座るための椅子が一つあるだけだった。胡亜萍さんは、チョークで描かれた小さな円の中に立つことだけを許された。その円の外には、法輪功の草思社の名前がびっしりと書かれており、一歩踏み出せばその名前を踏んでしまうことになっていた。彼女はさらに、法輪功の師を罵るよう強要された。「610弁公室」の職員は3つの班に分かれ、24時間体制で途切れることなく彼女に話しかけ、尋問と脅迫、懐柔を繰り返した。信仰を放棄しなければ、労働教養に3年送るか、大西北に送るか、そこで死んでも誰も遺体を収容しないなどと脅した。3日3晩、睡眠も許されず、座ることも、しゃがむことも、動くことも禁じられ、肉体的にも精神的にも拷問された。洗脳施設の職員は、「信仰を放棄しない限り、立ち続けろ」と豪語した。彼女の両脚は腫れ上がり、茶碗ほどの大きさになり、足の甲は青紫に腫れ上がった。その後、足が腫れて靴が履けなくなったため、胡亜萍さんはスリッパを求めたが、「転向」しなければ渡せないと拒否された。仕方なく、彼女は裸足でコンクリートの床に立ち続けた。最終的に、彼女は倒れて意識を失った。後に洗脳施設の職員は、「当時、血圧も測れなかった」と口を滑らせたという。

　2009年10月15日正午1時頃、胡亜萍さんは東西湖のスーパーで人々に法輪功の真相を伝えていたところ、真相を知らない警備員に悪意のある通報をされた。その後、呉家山新村派出所に連行され、午後10時20分頃には悪名高き額頭湾洗脳施設に送られた。当時の政法委員会の「610弁公室」のトップは曹斌だった。

　 真相を伝えたことで悪意のあるでっち上げと迫害を受ける

　2021年10月12日正午、胡亜萍さんは武漢市江漢区の万松園にある飲食店で食事をしていた。雑談中に、向かいに座っていた若者に「心の中で『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と唱えれば、疫病から身を守れる」と伝えた。そして、小さな紙切れを渡し、「もし覚えられなくても、これに疫病を避ける具体的な方法や、他の人がこの心からの9文字を唱えて病気が治った事例が載っている」と話した。若者は快く受け入れ、知っていると言って食事を終えて去っていった。

　胡亜萍さんが食事を終えて店を出ようとすると、店の入り口で2人の警官に呼び止められ、先ほどの紙切れを見せられて「通報された」と言われた。胡さんは自分が合法的な市民だと主張したが、警官は聞き入れず、無理やりパトカーに押し込み、江漢区万松園街派出所に連行した。派出所の尋問室で、警察は彼女に鉄の椅子に座るよう命じた。胡さんは「私は合法的な市民なので、鉄の椅子には座らない」と答え、警察は木製の椅子に座ることを許可した。彼女のバッグと携帯電話は無理やり押収された。警察は調書を取ろうとしたため、胡さんは「私はどんな罪を犯したのですか」と尋ねた。警察は「法輪功は邪教だ」と言い、胡さんの身元や若者に紙切れを渡した理由などを尋ねた。胡さんは「法輪功は邪教ではありません。公安部や中央弁公庁、国務院弁公庁が公布した14種類の邪教の中に法輪功は含まれていません。信じられないなら、携帯電話で『政府が公布した14種類の邪教』と検索すればすぐに出てきます。その中に本当に法輪功があるか見てください」と話した。しかし、警察は聞く耳を持たず、「国はずっと前に法輪功を邪教と定めた」と言い張った。胡さんは「それは江沢民と周永康の一味が人を弾圧するために始めた運動であり、人民代表大会の審議を経ていない個人の発言であって、法律ではありません。憲法には信仰の自由が規定されています」と反論した。さらに、「私は、人々に疫病から身を守る方法を教え、危害を避けてもらいたかったのです。それは良い行いではないですか。彼はそれを受け入れてもいいし、受け入れなくてもいい。もし受け入れないなら、紙切れを返せばよかったのです。彼はこの紙切れで何の損害も受けていないのに、どうしてでっち上げるのですか。警官なら、彼を連れてきて私と対質させてください」と訴えた。

　その後、私服警察官がもう一人現れ、再び胡亜萍さんの調書を取ろうとした。胡さんは「もし私を邪教として扱うなら、それは冤罪をでっち上げることになります」と述べた。さらに、「法律に明文規定がなければ罪にはならない。法輪功を信仰する罪、法輪功が良いと宣伝する罪、法輪功の資料を所持する罪、これらが存在するかどうかを教えてください」と問い詰めた。さらに、「2011年3月1日に公布された『新聞出版総署第50号令』の99条と100条では、江沢民と周永康の時代に法輪功の出版物や映像作品、出版物に対する禁止措置や制限が廃止されました。これは、法輪功のこれらのものが合法であることを示しています」と付け加えた。

　国保の副隊長の一人は、胡さんのバッグを無理やりひっくり返し、自宅の鍵を奪った。同日午後2時過ぎ、彼は5、6人の警察官（うち制服を着た女性警官は1人だけ）と、すでに自宅の前に待機していた2人の住民委員会の女性を連れて、家族や親戚に通知することなく、また捜索令状もなしに胡さんの自宅を不法に家宅捜索した。その際、胡さんの法輪功関連の書籍、視聴用のDVD、デスクトップPCの本体、さらには『封神演義』や子ども向けのおとぎ話のDVD、期限切れの年賀状まで奪っていった。不法な家宅捜索の後、この国保の副隊長は胡さんを無理やり万松園派出所に連れ戻した。

　10月13日、胡亜萍さんは指紋採取と写真撮影を要求され、手錠をかけられて無理やり赤十字病院や肺科病院などに連行され、強制的な採血やレントゲン撮影などが行われた。同日午後8時過ぎ、胡さんは武漢市第一看守所（東西湖区二支溝）に強制的に送られたが、健康診断に不備があったため収容を拒否された。10月14日、胡さんは再び強制的な採血などが行われ、午後6時過ぎに再び拘置所に連行された。しかし、身体的な理由から再び収容を拒否され、万松園派出所に戻された。同日午後8時過ぎ、武漢市公安局江漢分局万松園派出所の警官は胡さんの家族に電話をかけ、家族はやむなく保釈（裁判待ち）の手続きを行い、1000元の保証金を支払うよう求められた。

　胡さんが帰宅後、彼女は「刑事拘留解除、事件撤回申請書」を書き、2021年11月に担当警官と関連の責任者に提出した。2022年10月、1年間の不当な保釈期間が終了したが、江漢分局万松派出所は胡さんに対する保釈解除手続きを行わず、1000元の保証金も返還しなかった。

　再び不当な行政拘留と不当な監視を受ける

　2023年12月26日、胡亜萍さんは東西湖区の住宅地で真相資料「あなたが平安でありますように」を配布していたところ、警察に連行された。その後、武漢市呉家山街派出所に送られた。同日、警察は不法に家宅捜索も行った。翌日、胡さんは武漢市第一拘留所に送られ、不当に10日間の行政拘留を受けた。

　2024年1月6日、胡さんが拘留所を出た際も、警察は洗脳施設に入れると言った。彼女が拘留所を出たその日、呉家山街派出所の警察官と文家湾コミュニティの主任は、再び胡さんを連れて洗脳施設に入れようとした。その後、町内会とコミュニティの職員は、胡さんの家の階段の踊り場に監視カメラを設置し、彼女を監視した。

　警察と政府職員の一連の違法行為に対し、胡さんは東西湖区政府に行政不服審査を申し立てた。行政不服審査の要求は以下の通りである。1）武漢公安局東西湖分局が胡亜萍に対して行った「行政処分決定書」の行為が違法であることを法に基づいて確認すること。2）武漢公安局東西湖分局に「行政処分決定書」を法に基づいて撤回するよう命じること。3）胡亜萍の合法的な私有財産を法に基づいて返還すること。また、東西湖区公安分局には情報公開申請を郵送した。

　2024年4月上旬、胡さんの自宅の階下に、不当に彼女を監視する人々が現れた。彼らはほとんどが私服を着た若い男性で、2人1組で、朝晩7時半に交代し、24時間絶え間なく監視した。普段、監視者たちは胡さんの家の集合住宅の近くをうろつき、時々折りたたみ椅子に座っていた。胡さんが用事で外出すると、彼らもついてきた。彼女が歩けば彼らも歩き、電動自転車に乗れば彼らも電動自転車に乗った。胡さんがライトレールに乗れば、監視者たちもライトレールに乗った。これ以前に、呉家山街派出所の警察は胡さんを洗脳施設に入れると公言していた。胡さんが監視者たちに誰の指示でやっているのか尋ねても、彼らは答えなかった。胡さんが「あなたたちのしていることは違法です」と言うと、監視者は「訴えればいいだろう」と言い返した。

　自身の身体の権利を守り、不当な張り込みや尾行、そしてその指示者の法的責任を法に基づいて追及し、さらに呉家山街派出所の警察官の職務怠慢の法的責任を追及するため、胡さんは先日、東西湖区呉家山街派出所に「公民の身体の権利保護を求める申請書」を郵送し、関連法規や政策、そして一部の尾行者や張り込み者の写真も添付した。同時に、彼女は東西湖区政府、区委員会、区政治協商会議、区人民代表大会、区政法委員会、区公安分局、区監察委員会、区検察院、区街事務所、文家湾コミュニティ警務室、文家湾コミュニティ住民委員会などの関連部門にも同申請書を郵送し、各レベルの指導者に対し監督と調査を求めた。2024年5月18日、尾行者たちは撤収した。しかし、関連部門は違法行為者に対する処分について、いまだに意見を出していない。

　 引き続きでっち上げられ、不当に拘束される

　今年6月11日、胡亜萍さんは再び武漢市江漢区公安分局の職員に連行された。2025年6月12日、武漢市江漢区公安分局から不当な刑事拘禁処分を受け、武漢市第一拘置所に不当に収容された。

　今年8月20日頃、胡さんは武漢市江漢区検察院に送致された。9月2日頃には、さらに武漢市漢陽区検察院に移送された。

　法輪功学習者は真・善・忍を実践し、心を修めて善に向かう。法輪功の資料は、人々を善に向かわせ、良い人になるよう教えるもので、完全に合法である。1998年8月11日付の『北京日報』は、北京での朝の体操を紹介する記事を掲載し、法輪功に特に言及し、学習者が功法を練習する写真がトップに掲載された。1998年10月20日、中国国家体育総局が長春とハルビンに派遣した調査チームのリーダーは、法輪功の調査後、その健康効果と社会の安定および精神文明の促進効果を肯定した。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）