　【明慧日本2025年10月5日】陝西省漢中市の法輪功学習者の余暁慧さん（50代）は2025年9月上旬、地元派出所の警察により不当に家宅捜索を受けた。警察は余さんの法輪功の書籍や再生機器などの私有財産を押収していった。

　余暁慧さんは、かつて先天性心臓病（ファロー四徴症）を患っており、顔色は常に悪く、唇は紫色を帯び、指先は丸く膨らみ、一年中むくみがあった。歩行も困難で、2歩歩けば一度休むといった有様であった。発作を起こすと、全身から汗が噴き出し、心拍数が上昇し、胸の痛みと呼吸困難、さらには嘔吐や下痢に襲われた。幼少期、両親は余さんを連れて各地の医師を訪ね、多くの薬を処方してもらったが、まったく効き目はなかった。発作が起きるたび、耐え難い苦しみに襲われ、点滴や入院が不可欠で、常に死と隣り合わせの日々であった。そのため、生きることは死よりも辛いと感じ、涙に暮れる日々を送っていた。

　1997年、余さんは法輪功の修煉を始めた。学法と煉功を通じて、すべての症状がなくなり、身体は軽やかで、足取りも力強く、疲れを感じなくなり、心も明るくなった。常に他人を思いやり、かつての悲嘆に沈むこともなくなり、家事もこなせるようになった。単に病が癒えただけでなく、性格まで明るくなった。家族は余さんの変化を目の当たりにしてとても喜んだ。法輪大法は余さんにとって、まさに絶望の淵から命を救う存在となったのである。

　しかし、1999年7月20日以降、中国共産党（以下、中共）による迫害が始まると、余さんは度重なる地元警察の嫌がらせを受け続けた。

　2025年9月初旬、警察は「ある場所で法輪功の内容を伝える貼り紙が見つかった」との口実で監視カメラの映像を調べて、余さんがその場を訪れたと特定し、さらにそこに住む余さんの同級生を見つけ出して事情聴取を行った。警察は余さん宅を家宅捜索し、同級生に「誰が余さん宅で学法をしているのか」と明かすように強要した。

　その後、2025年9月上旬のある日、余さんは再び地元派出所の警察により不当に家宅捜索を受け、法輪功書籍や再生機器などの私物を押収された。

　母親が亡くなる前までは、余さんは母親と同居しており、地元派出所の警察やコミュニティの職員が度々家に押しかけて嫌がらせを行なったため、高齢の母親には大きな精神的負担となった。兄夫婦もまた、妹の安全と健康を常に案じ、心を痛めていた。

　2008年3月のある晩、余さんは2人の警察官によって連行され、国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の課長・馬平安および李有志警察らが不当に家宅捜索を行い、法輪功書籍などの私物を押収した。彼らは余さんに収入がないことを知りつつ、なお家族から1,000元（約2万円）を強要し、その後でようやく余さんを自宅に帰した。

　母親の死後、余さんは兄夫婦の助けを受けて生活している。しかし、このように身心の健康を切に願う善良な人が、度重なる信念の放棄を強要され、一時は余さんの身体状況も著しく悪化し、兄夫婦の不安と心配は増すばかりであった。

　法輪功によって大きな恩恵を受けている余さんが、警察によって再び家宅捜索を受け、法輪功書籍と私有財産を奪われるという事態に至っている。