　【明慧日本2025年10月5日】（スウェーデン・ヨーテボリ明慧記者の報道）スウェーデン・ヨーテボリ市中心のグスタフ・アドルフ広場はひときわ賑わいを見せ、ヨーロッパ各国から集まった法輪功学習者（以下、学習者）が9月20日に広場に集った。学習者は法輪大法がヨーテボリ、さらにはスウェーデンおよびヨーロッパに伝わってから30周年を祝うとともに、26年間にわたる中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害の実態を明らかにした。

集会で発言するスウェーデン前国会議員ハンス・ロッテンベルグ氏

图2～3：游行前，法轮功学员在古斯塔夫·阿道夫广场集会，让人们知道大法美好的同时也揭露中共对法轮功的迫害

パレードの前、グスタフ・アドルフ広場で、法輪大法の素晴らしさを人々に伝え、中共による法輪功迫害の実態を明らかにする学習者

　スウェーデン前国会議員ハンス・ロッテンベルグ（Hans Rothenberg）氏は集会での発言の中で、中共による学習者への迫害、さらには学習者からの生体臓器収奪の犯罪行為をより多くの人々に知ってもらう必要性を訴えた。長年にわたり、ハンス氏は中共による法輪功迫害、特に生体臓器収奪の犯罪を阻止する活動に尽力している。

　長年にわたり中共による法輪功迫害の阻止に尽力

　2006年、ハンス氏は国会議員に当選し、その直後に学習者からの情報を受け取った。当時、中共による学習者からの生体臓器収奪の犯罪行為が明らかになった時期である。これをきっかけに、同氏は学習者を支持し、中共による迫害や生体臓器収奪の実態を明らかにする活動に尽力するようになった。「私はスウェーデン議会で関連のシンポジウムを組織する手助けをしました。中国に関する問題は非常に敏感ですが、この件は国民に知ってもらわなければなりません。そのため、私は積極的に関わってきました」

　ハンス氏はこれらの努力を通じて次のことを望んでいる。「中共が法輪功に対して行っている迫害を人々に知ってもらいたい。また、スウェーデン、特に欧州連合が中共に対して行動を起こすことを望んでいます」

　法輪功は平和的な反迫害の模範である

　ハンス氏はこれまで、さまざまな場面でさまざまな方法を通じて学習者を支持してきた。長年の接触の中で、同氏ははっきりと理解している。「学習者はとても奉仕の精神にあふれ、粘り強く、忍耐強く、平和的に迫害に抗議しています。迫害を受ける組織や運動は暴力に訴えがちだが、法輪功は平和の道を貫いており、これは世界の他の運動にとっても模範であると思います」

　法輪功が教える「真・善・忍」の理念についてハンス氏はこう述べた。「もしすべての国がこれらの理念を政府の宣言に取り入れることができれば、世界はもっと素晴らしい場所になるでしょう」

　中共による法輪功迫害は残虐非道である

　ハンス氏は中共による法輪功迫害を理解できないという。「これは遠回しに言っても、第一に、まったく根拠がないこと、第二に、正気の沙汰ではないこと、第三に、惨酷で非道なことです。この件については言い尽くせないほどの表現があるが、平和を愛する人々がこのような扱いを受けるべきではありません」と同氏は話した。

　特に中共による学習者からの生体臓器収奪の罪について、ハンス氏はこう述べている。「私たちはこれが第二次世界大戦後のナチス時代に終わったと思っていました。しかし、地球の別の場所で今も行われているのです。これは反人類的犯罪であり、文明社会のあらゆる原則に対する犯罪です」

　ハンス氏はまた、中共が迫害を海外にまで拡大していることも十分に理解している。中共による国境を越えた弾圧について、同氏はこう述べる。「これは、中共と中国政府がはるかに国境を超えての野望を抱いていることを示しています。彼らは世界の政治、文化、経済、軍事の主導権を掌握しようとしています。歴史上のすべての全体主義政権と同じ方法で脅威を与えていますが、全体主義政権は最終的に終焉を迎えるのです」

　もっと多くの人に迫害の事実を知ってもらい、ともに迫害に反対する

　中共の迫害を終わらせるためには、ハンス氏の見解では「スウェーデンの人々やヨーロッパの人々が行動を起こす前に、この迫害が確かに存在していることを認識しなければなりません。現在、このことを知っている人はあまりにも少なく、多くの人はあまりに荒唐無稽だと思ってその真実性を信じていません。我々はまず、それが現実に存在することを語り始めなければならず、そうしてこそ、人々を参加させることができるのです」

　ハンス氏は人々が学習者への迫害を知るべきだと考えている。「なぜなら、これは現在進行中の恐ろしい出来事であり、ほとんど知られていないからです。多くの人々が影響を受けています。彼らはただ中国の公共の場で集団で功法を行っただけで、自分の臓器を奪われてしまいます。これは歴史上まれに見る暴行です」

　これも、ハンス氏がこの十数年来、議会でのシンポジウムの開催を支援し、さまざまな場で中共の迫害に人々の関心を集めるために努力してきた理由である。同氏はこう述べている。「私たちはこれらの問題について議論を始めなければなりません。私はスウェーデン議会がこの件を引き続き推進してくれることを望んでいます」。そしてハンス氏は学習者を支援し続ける決意を示した。「この不公不義の迫害が消え去らない限り、私は力を尽くし続けます」

　このような活動を行うのはとても重要である

ヨーテボリ市中心部および繁華街で行われたパレード

　ブラジル出身のエンジニアのリサさんと弁護士のダニエルさんは、3週間前にスウェーデンで新しい生活を始めたばかりで、この日、学習者の集会をヨーテボリ市中心部および繁華街でのパレードにも出会った。

法輪大法の情報を、得られたことをとても喜んでいるリサさんとダニエルさん

　特にリサさんの心に触れたのは、「学習者たちが亡くなった人々の写真を掲げて行進しているのを見たとき、私は涙を抑えることができませんでした」。リサさんは頬を伝った涙をそっと拭いながら続けた。「なぜなら、私はある程度その苦しみを感じ取ることができたからです。しかし、これほどの痛みを抱えながらも、彼らはただ前に進み、とても厳粛で平和な方法で自らの悲しみを表現しています。それが人々の心を深く揺さぶるのです」

　リサさんは学習者の活動に大いに共感した。「私はこの方法がとても好きです。彼らはただ前に進み、とても平和的に、そして平和なやり方でこれほど深い感情を表現しています。それは本当に胸をえぐられるような感覚です」

　ダニエルさんはこう考えている。「人々に学習者がここにいることを知らせるのはとても重要です。彼らはただ成り行きに任せているのではなく、迫害を止めようと努力しているのです」

　リサさんも続けて語った。「多くの人はこの迫害を知りません。知られなければ何の変化も起こりません。だから、社会の人々に何が起きているのかを知らせることがとても重要なのです」

　2人は口をそろえてこう話している。「もしこのパレードを見なかったら、私たちはあなたたちの体験を永遠に知ることはなかったでしょう。だからこそ、これはとても重要なのです」

　「私たちが今まで耳にしたことがなかったとしても不思議ではありません」と話すダニエルさんは、中共が外へ出ていくあらゆる情報を完全にコントロールしていることを私たちはよく理解しています。それは非常にばかげたことですが、驚くことではありません」と語った。

　2人は学習者を支持する署名に応じた。リサさんは快く賛同し、こう述べた。「自分の意志に従って生きようとして、それも良い生き方であるにもかかわらず、こんなにも多くの人が迫害されているのです。私は傍観することはできません。本当に力になりたいと思っています」。彼女は署名を通して、「世界と中共政府に、多くの人が学習者を支持していることを伝え、迫害をやめるべきだと知らせたいのです。実際、『真・善・忍』の理念は国をも豊かにできるものです」と強調した。

　ダニエルさんも署名を通じて願いを表した。「世界に、学習者たちが存在していることを知らせたいです。そして彼らが憎しみや迫害を受けることなく、自らの信仰を自由に実践できるようにしたいです。私は彼らがその権利を持つにふさわしいと思います」

　学習者たちが心を一つにして取り組む姿は、人々を感動させる

　集会やパレードの沿道では、学習者が法輪功迫害の実態を伝えるチラシを配り、通行人に法輪大法の情報をより多く伝えていた。

图11～15：在集会及游行时讲述<span class='voca' kid='62'>真相</span>，征集签名

集会やパレードで迫害の実態を伝え、署名活動を行う

　助産師のリス・ムンクさんはデンマーク出身で、娘に会うためにヨーテボリを訪れていた。ムンクさんは「パレードは素晴らしく、本当に美しく、印象的でしたが、同時に力を与えてくれるものでした」「人々が共通の目標のために集まっているのを見ると、いつも感動します。本当に感動的です」と述べた。娘たちが自分の感想を語る中、ムンクさんは娘たちたちは、多くの中国人が参加しているのを見て興味を持ち、受け取った資料を読み始めたという。彼女たちは法輪大法を初めて知り、学習者と話すことで、中共が「真・善・忍」の教えを信仰する善良な人々を迫害し、さらには彼らの生体臓器収奪されていることを知った。「本当に恐ろしいのは、政府が司法制度を利用して臓器収奪で利益を得ていることです。本当にぞっとします！」とムンクさんは驚きを表した。彼女はこう感じている。「このパレードは、北欧諸国に対して、すべての中国人が中共の一員ではないことを示すと同時に、中共の臓器問題も明らかにしています」

　「パレードは色とりどりで、さまざまな国から来た人々がこのテーマのために一堂に会しているのを見て、本当に嬉しくなりました」と話すデザイナーのマルセラさんは母親と一緒に駅でパレードを見かけた。マルセラさんは「真・善・忍はとても良い価値観であり、このような理念を広めることは素晴らしい」と考えている。しかし、なぜ中共が学習者を迫害するのか理解できず、より多くのことを知るために学習者に多くの質問をした。