文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年10月7日】ある日、一人のお客さんが息子に「あなたのお母さんの胸襟は本当に広いですね」と言いました。息子は「誰が私の母の胸襟の広さにかなうでしょうか？！　普通の人にはできないです」と答えました。これを聞いたとき、私は心の中で「まさに大法が私を変えてくれた。大法のおかげで私は寛大で度量が広く、苦のなかの苦を舐め、耐え難いことにも忍ぶことができる」と思い、私の心は、師父への限りない感謝で満ちあふれました。

　31歳の時に私は法輪大法の修煉を始め、「真・善・忍」の基準に従って自分を律し、よい人になるよう努めてきました。修煉を始めてから、心身ともに恩恵を受け、道徳心も高まり、長年の持病は跡形もなく消え去りました。私は美容師で、仕事では真面目に取り組み、決してごまかさず、より良い技術を追求し、同業者とも争わず戦いもしません。生活に困っている高齢者には適度な割引をし、料金を半分にすることもあり、年末年始や祝日にも値上げをしたことはありません。私はすべてのお客様に善意をもって接し、法輪大法の素晴らしさを広めています。

　この数年来、四方八方からお客様が私の店にやって来ました。中には評判を聞きつけて来られる方もいます。ここに来る人々には、農民、学生、教師、工場や鉱山の企業の指導者、労働者、医療従事者などさまざまな人がおり、彼らは私と縁を結びに来るのです。私は毎日、苦しく疲れることもありますが、心の中はうれしく、またこの仕事を心から愛しています。なぜなら、この店は私にとって衆生を救い済度する絶好の場所だからです。

　一、どこでも他人のことを思いやり、他人のために生きる生命を修める

　私は21歳から美容師を36年間続けてきました。大法を修煉することで心を修めて善に向かい、常に他人のことを思いやるようになり、お客様から信頼を得てきました。

　お客様のなかに60歳前後の女性がいます。病気に悩まされ、夫を亡くしてから長年一人暮らしをして、生活はとても困窮していました。ここ数年、この女性が私の店に来ると、私は彼女を気の毒に思い、一度もお金を受け取ったことがありません。彼女の姉が私の店に来て髪を整えたときに、私のことを「最も善良な良い人だ」と褒めてくださいました。

　あるお客様が「私はどうしてもあなたの店に来たいです。あなたは善良で、普通の人とは違いますから」と言いました。生活の中で解けない心のしこりや悩みを抱えた人たちも、皆、私に打ち明けてくれます。私は大法の師父が説かれた法理を用いて彼女たちを導き、人としての道理を理解してもらい、明るい未来へと歩ませるのです。

　銀行を退職したある男性の父親が病に苦しみ、自分で身の回りのことができなくなっていました。その家族に頼まれ、私はその老人の家を訪ねて散髪をしてあげました。私は見返りを求めず、一銭も受け取りませんでした。この男性とその家族はとても感動し、男性は私に「なぜお金を受け取らないのですか？」と尋ねました。私は彼に「私は法輪大法を修煉しています。善を行い徳を積むことは、人としての美徳なのです」と伝えました。

　私は彼に、自分が大法を修煉して実際に恩恵を受けた不思議な体験、大法の素晴らしさ、そして法輪大法が世界中に広く伝えられている状況、大法が世界各民族の人々から深く敬愛され支持されていることを語りました。さらに、師父の『洪吟』の中からいくつかの詩を暗唱しました。彼はそれを聞いて大きな衝撃を受けたようでした。私は彼に「今は、天が人に自らの立場を選ばせる時です。中共の邪悪な党組織から脱退し、獣の印を消し、邪党と同じ隊列に立たなければ、未来に向かって歩むことができます」と伝えました。

　私は彼に大法の師父がおっしゃった「弾圧の中で態度を表明しない人は、救われないのだ　迫害に加担した者は、すでに淘汰されている　慈悲は神の天性　創世主は、人間にもう一度選択の機会を与えてくれた　衆生が救われるように　私は迫害に屈せず、あなたの命を呼び戻す」（『洪吟四』「もう一度、選択を」）という言葉を伝えました。

　師父の法の一言一言が彼の心を打ち、彼の目には師父への敬意と尊敬の念が現れました。彼は「こんな話は今まで聞いたことがありません。私は党員です。脱党させてくださいませんか」と言いました。この命は救われました。帰るとき、彼は熱心に私に別れを告げ、私は心の中で彼のためにひそかに喜びました。

　日常生活の中でも、このような事例は多くあります。私はただ与えるだけで、見返りを求めません。なぜなら私は大法弟子であり、善を修める者として、常に他人のことを思いやるからです。

　二、家庭のバランスを大切にし、家族に善意をもって接する

　私は現在57歳で、夫、息子、嫁、孫の5人家族です。今生で彼らが大法弟子の家族になれたのも、すべて縁によるものです。

　息子は私と一緒に美容室で髪を整える仕事を10年以上続けています。幼い頃から善良な子でした。しかし、嫁を娶った後、息子の気性は激しくなり、思い通りにならないとすぐに怒るようになりました。嫁は家に入って以来、家事はあまりせず、物質的な利益を非常に重く見ているようでした。私は「息子は私の親族であり、嫁も私の親族ではないか？　みな家族なのだから、金銭のことをいちいち気にする必要はない」と考えました。修煉者として、家庭でのことをうまく処理し、家族に善意をもって接することも、私の修煉の一部なのです。

　師父は「慈悲は天地を和ませ春をもたらす　正念は世中の人を救う可し」（『洪吟二』「法は乾坤を正す」）と言われました。私は師父の法を心に留め、自分を律して精進し、着実に修することを自らに求めました。私は夫と相談し、意見が一致しました。店のすべての経済的な管理や各種ヘアスタイルの料金設定は、息子に任せることにしました。こうすることで私の心も軽くなり、家の雰囲気も晴れやかになり、陽光が差し込むようになりました。息子と嫁は毎日笑顔で迎えてくれ、家の中は和やかです。5歳の孫は賢く、活発でかわいらしく、しばしば師父の法像の前で拝み、「師父、こんにちは。法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と言い、家族全員が大法の中で恩恵を受けています。

　私は苦労を楽とし、家事はすべて自分が担当しています。洗濯、料理、皿洗い、室内外の掃除、朝夕の孫の送迎も行っています。日常生活の中で、私は家族に対して恨みや不満を持たず、私の影響で嫁も怠けなくなり、勤勉になり、外で働いてお金を稼ぐようになりました。息子と嫁は上下二階合わせて170平米の家を購入しました。現在、店の商売も非常に繁盛しています。

　私は厳しい環境の中で修煉を続けていますが、毎日笑顔で過ごしています。歩くときも軽やかで自在であり、仕事をすれば若者のように活力にあふれています。法輪大法は性命双修の功法であり、心性を修めながら命も養うものです。私は自分が年を取ったとはまったく感じません。お客様はしばしば私の器用さを羨み、「手が30歳のように器用だ、顔も非常に若々しく、40歳くらいに見える」と言ってくださいます。

　家族全員が私を通して法輪大法の素晴らしさを目にしています。私はよく明慧ラジオ放送で流れる「師恩を偲ぶ」、「神伝文化」の番組を聞き、息子や嫁にも聞かせ、彼らに人としての道理や古人の善良さを理解させています。時には息子が孫に「お前はおばあちゃんから学びなさい」と言うこともあります。また、店で衆生の三退（中共の党・団・隊組織からの脱退）を行うとき、書き方がわからない名前はピンインで代用します。家に帰ると、一声かけるだけで家族全員が手伝ってくれます。法輪大法は私の家族全員に幸福と素晴らしさをもたらしました。