　【明慧日本2025年10月9日】黒竜江省ハルビン市依蘭県の女性法輪功学習者(以下、学習者)・陳継環さんと李淑芹さんは、今年8月12日に警官に連行され、不当な刑事拘禁を受けている。現在、ハルビン市留置場に拘束されている。

　8月12日正午、陳継環さん、李淑芹さん、そして黄さん、段さんなどの学習者が、李淑芹さんの自宅で依蘭県東城派出所の警官に連行された。警官は李淑芹さんの家を捜索し、彼女を不当に刑事拘禁した。

　段さんは80代で体調も悪かったため、その日の夜に帰宅を許された。しかし、老人が家に帰り着くと、警官がすぐに後を追い、彼女の家を捜索した。

　黄さんは10日あまり不当に拘留された。

　陳継環さんは8月13日に帰宅を許されたが、その後の数日間、誰かに後をつけられた。8月18日、陳さんは再び警官に連行され、家宅捜索を受け、不当に刑事拘禁された。現在、陳さんと李淑芹さんはハルビン市留置場に不当に拘束されている。

　陳継環さんが中国共産党から受けた迫害の概要

　陳さんは現在71歳で、依蘭県道台橋鎮永慶村の出身。12歳の時に両親を亡くし、兄の陳継忠さんに育てられた。かつて心臓病や腰、脚の痛みに苦しみ、左脚の股関節炎の手術後は遠くまで歩くことも重労働もできず、日常生活もままならなかった。1998年春、法輪大法に出会い修煉を始めると、長年の持病がすべて治った。農村の重い仕事も軽い仕事も家事もこなせるようになり、彼女と家族は法輪大法と法輪大法の師に心から感謝した。しかし、これほど素晴らしい功法が迫害されることになった。

　1999年7月20日に中国共産党の江沢民犯罪集団が法輪功への狂ったような迫害を開始して以来、陳さんは真・善・忍の信仰を堅持したことで、何度も中国共産党から迫害を受けてきた。

　2000年5月4日、陳さんは法輪功の冤罪を晴らすために北京の天安門広場へ行った。しかし、北京の警官に連行され、依蘭県駐京弁事処に9日間、不当に拘禁された。

　5月13日には依蘭県第二留置場に送られ、不当に22日間拘束された。依蘭県公安局の警官は、彼女を依蘭に連れ戻すための旅費として2000元(約42,000円)を強請り取り、さらに依蘭県第二留置場も保釈金として2000元、食費として220元を強請り取った後、ようやく陳さんを帰宅させた。

　2002年4月25日午後、依蘭県刑偵科(刑事偵査科。「刑事事件」の捜査を専門に担当する部署。日本では「刑事課」に相当する)と道台橋鎮派出所の警官が陳さんの自宅に押し入り、不当な家宅捜索を行った。そして、陳さんをパトカーに乗せて依蘭県第二留置場に連行し、100日間不当に拘留した。

　その後、不当に労働教養3年の判決を下し、2002年8月8日に彼女を万家労働教養所に送った。万家労働教養所で、陳さんは「転向」（信仰放棄）を拒否したため、「上大掛」という拷問を受けた。手錠をかけた両手に縄を括り付け、それを窓の鉄格子に渡し、姚という名の看守が陳さんの両手を背中側で手錠をかけて縄で引っ張り、両足が地面から30cm以上離れるまで吊り上げた。その状態で、陳さんの首や手にスタンガンで電気を流しながら激しく殴打した。陳さんは頭がくらくらして、顔は青ざめ、激しい痛みに耐えられなかった。手錠は骨に食い込み、今でも両手首には傷跡が残っている。また、他の受刑者が陳さんを見張り、トイレに行くことも睡眠をとることも許さず、30cm角の床のタイルに座ることを強要した。陳さんは左脚の手術の後遺症で座り続けることができず、そのたびに蹴ったり殴ったりといった暴行を受けた。

　2004年末、陳さんは不当な刑期を終えた。依蘭県「610弁公室」の李という人物が万家労働教養所の門前で、陳さんの息子から200元をゆすり取った後、ようやく陳さんを帰宅させた。

　2009年11月30日夜、陳さんと兄の陳継忠さんが道台橋鎮富民村で真相資料を配布していたところ、悪意のある通報を受け、道台橋派出所の所長である王旭東と姜俊らに連行され、依蘭県第二留置場に不当に拘留された。

　2010年3月29日、依蘭県裁判所は陳継忠さん、陳継環さん兄妹に対し不当な裁判を開き、その後、陳継環さんに懲役4年、陳継忠さんに懲役6年の不当な判決を下した。

　2010年6月23日、陳継環さんは黒竜江省女子刑務所第11区に送られた。女子刑務所では、彼女は毎日小さな椅子に座らされ、朝5時半から夜9時半まで、一切動くことを許されなかった。迫害に抵抗するため、陳さんは「法輪大法は素晴らしい」と大声で叫んだ。すると、刑務官に唆された汚職犯の崔湘（七台河勃利県の出身、7000万元の横領で全国的に有名になった人物）が、陳さんを残酷に拷問した。彼女は陳さんの頬を6発も力強く平手打ちし、その後、ガムテープで陳さんの口を塞いだ。さらに、陳さんを思い切り2度蹴り、最後に拘束ベルトで陳さんをベッドに4日4晩縛り付けた。陳さんがハンガーストライキで抗議したため、ようやく解放された。刑務官は陳さんに法輪功を中傷するビデオを強制的に見せ、陳さんが「これは嘘だ」と言うと、受刑者の崔湘は罵詈雑言を浴びせ、口にするのもはばかられる言葉で罵った。

　黒竜江省女子刑務所は、陳継環さんに対する肉体的な迫害に加え、精神的な迫害も加えた。崔湘は陳さんに法輪大法を中傷するビデオを強制的に見せ、陳さんが「これは嘘だ」と言うと、崔湘は罵詈雑言を浴びせ、口にするのもはばかられる言葉で罵った。

　ある時、陳継環さんが「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため、第4区に送られて迫害された。トイレに行くことも、他の学習者と話すことも、食堂で食事をすることも、スーパーで日用品を買うことも許されなかった。このようにして、陳さんは不当な刑期を満了するまで迫害され続けた。

　2001年、陳さんは依蘭県道台橋鎮派出所の所長である王旭東らに連行され、不当に労働教養3年の判決を受け、万家労働教養所で非人道的な拷問を受けた。

　2002年、兄の陳継忠さんは4度目の連行を受け、その後依蘭県裁判所から不当に懲役5年の判決を受け、佳木斯刑務所、蓮江口刑務所に送られて迫害された。

　2009年11月29日、陳継環さんと兄の陳継忠さんは富民村で真相資料を配布している際に、再び道台橋鎮派出所の警官に連行され、拘束された。2010年3月24日、依蘭県裁判所は兄妹に対し不当な裁判を開き、その後、陳継忠さんに懲役6年、陳継環さんに懲役4年の不当判決を下した。

　兄の陳継忠さんもジャムス刑務所で残酷な拷問を受け、少なくとも3回、瀕死の状態にまで追い込まれた。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）