　【明慧日本2025年10月9日】韓国の有名な観光地である済州島で、4億5千万人の中国人が中国共産党（以下、中共）及びその関連組織からの脱退を声援するパレードが9月21日と22日の2日にわたって間開催された。韓国の済州島は中国人観光客に最も人気のある観光地の一つであり、ビザなしで入国できるため、毎年多くの中国人観光客が訪れている。

　今回の活動は、社団法人「韓国法輪大法仏学会」が主催したもので、韓国の学習者のみならず、日本、台湾、ベトナムなどからの学習者も参加し、盛大なものとなった。学習者はまず済州市の三多公園で集団煉功を行い、その後、ステージイベントを実施し、続いて近くの約3キロにわたる主要道路でパレードを行った。

韓国・済州島で行われたパレード

　韓国法輪大法仏学会による声明：「三退を支持し、中共による人権迫害を非難」

　韓国法輪大法仏学会は声明を発表し、4億5千万人の中国人が中共の関連組織から脱退したことを祝うとともに、法輪功への迫害を直ちに停止するよう強く要求した。声明は、法輪功が真・善・忍を基準とする心身修養法であり、中国社会に積極的な影響をもたらしたにもかかわらず、前中共総書記・江沢民の嫉妬により、1999年から中共による残酷な弾圧を受けていると指摘した。国際社会はこれに対し複数の決議と法案で強く非難している。声明はさらに、韓国における中共の浸透と宣伝活動が懸念されると強調した。

　声明はまた、最近メディアで法輪功を攻撃する発言を流布したソウル大学のある教授と通話を行ったところ、当該教授は「法輪功は邪教ではない」と認めたことを挙げ、韓国放送公社（KBS TV）に対し関連する虚偽報道を速やかに訂正するよう求めている。

　中国人観光客、パレードを見て三退を決意

　済州島を訪れた多くの中国人観光客は、パレード隊の迫力ある演奏やさまざまな横断幕に大きく衝撃を受けたという。パレード隊が市中心部を通過する際、多くの中国人観光客は次々とスマートフォンを取り出し、動画や写真を撮ったりした。2人の若い中国人女性はパレード隊を見るなりすぐに動画を撮り始め、そのうちの1人が「すごすぎる！」と驚嘆の声を上げた。

　街角で静かに見守っていた中国人男性は、学習者から法輪功への迫害や生体臓器収奪などの中共による犯罪についての説明を受け、頷いた。ある若い中国人観光客はその場で資料を受け取り、「三退」に同意した。

　韓国在住のある中国人女性は、かつて中国で法輪功を修煉していたが、迫害を恐れて修煉を中断したと言い、今回のパレードを目にして大変喜び、再び修煉を始めたいと言った。

　観光客同士が語り合う場面も見られた。ある40代の中国人男性はパレードを見ながら、「中共の邪悪さはよくわかっている。法輪功が良いものであることも知っている。多くの中国人は中共が良くないことも知ってはいるが、反対する力がない」と感慨深げに語り、中共が一日も早く崩壊することを願い、学習者から手渡された資料を必ず読んでみると話した。

　韓国市民、パレードが伝えるメッセージを称賛

　済州島に住む一部の韓国人市民も足を止めてパレードの様子を見入っていた。市民の金学一さんは「パレードの秩序は素晴らしく、『中共を解体しよう』というスローガンもとても良い。『三退』については今まで知らなかったが、今日のパレードで初めて知った。まだよく理解できていないが、資料を読むつもりだ」と言った。

　好奇心を抱いてパレードを見守っていた別の韓国人は、「こんなに多くの人が中共を脱退していたとは思わなかった。済州ではあまり見られない光景で、とても良いと思う。この情報が広く伝わり、中国に変化が起きることを願っている」と話した。

　今回の大規模なパレードは、済州島において初めての開催であった。大勢の中国人観光客が訪れている中、突発的な事態への備えと秩序維持のため、済州警察は多くの警官を動員した。警官の中には、こうした活動を初めて目にする者もおり、パレードの様子を撮影したり、他人とビデオ通話しながらパレードの様子を紹介したりする姿も見られた。当日、パレードの先頭を行く天国楽団は三多公園から出発し、約2時間後、最後尾の腰鼓隊が再び三多公園に到着し、イベントは無事終了した。

　韓国通信社Newsis済州支社の記者も現場で取材を行い、計18枚の写真を載せながらニュースとして報道し、活動の情報は全国に伝わった。