文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年10月11日】十数年前、40代半ばだった私は大法修煉に入り、それをきっかけに光に満ちた新しい人生を歩み始めました。

　私は子どものころからよくお腹をこわしていて、体はあまり強くありませんでしたが、そこまでひどいわけでもありませんでした。ところが、体の調子が本格的に悪くなり始めたのは、学校を卒業する前、病院で夜勤の実習をしていた頃のことです。ちょうど真夏の暑さが厳しい時期で、眠れず、食べられず、下痢や吐き気が続き、ひと月あまりの夜勤で体重が十数キロも減ってしまい、顔色は黄色く、骨ばって、風に吹かれたら倒れそうなほど弱ってしまいました。夜勤中に意識を失って倒れたことも何度もあり、仕事を始めてからも浴場で倒れることがしょっちゅうで、同僚や患者さんからはいつしか「林黛玉」というあだ名までつけられていました。

　それ以来、不眠や頭痛、下痢が日常になり、私は自分なりの健康法を模索するようになりました。西洋薬も漢方薬も試し、栄養補助やツボ押し、鍼灸までやってみましたが、20年以上たっても何一つ改善されませんでした。長年の不眠が原因で、私は常に頭痛やめまい、視界のかすみを感じ、頭がはっきりしているのは午前中の数時間だけ。午後になると意識がぼんやりしてしまい、1日1日を乗り越えるのが本当に大変でした。40を過ぎたあたりからは、さらに心臓の動悸や不整脈、ひどい時には全身が脱力して動けなくなることもあり、そのうえ更年期のほてりや発汗、動悸にも悩まされました。不眠がひどいときは睡眠薬を、頭痛のときは鎮痛薬を、更年期の症状には定期的にホルモン剤を飲んで、なんとかその場をしのぐ毎日でした。しかし、翌日にはまた同じ苦しみが始まり、体の調子は一向によくならず、むしろゆっくりと悪くなっていく一方でした。

　それが今、私は62歳になりましたが、体の調子は40代のころよりもずっと良く、体重も標準に戻りました。この十数年、薬は1粒も飲んでいません。もう頭痛も不眠も下痢も心臓の不調も、更年期のつらさも、どんな感覚だったか思い出せないほどです。こうして生まれ変わったように元気になれたのは、法輪大法のことを知ったことがきっかけでした。

　それはおそらく2005年か2006年ごろのこと。大法の福音が私の家にも届いたのです。家の前で法輪功の真相DVDや冊子を受け取り、私は一つひとつ丁寧に見て、大切に保管しました。真相を知るうちに、法輪大法は正しいものであり、師父は特別な方だと感じました。そして、あれほどの悪意ある誹謗や弾圧の中でも平和的に信念を貫く大法弟子たちの姿に、私は深い敬意を抱きました。

　その頃、私のメールには『九評』や「三退」の案内が届き、夫と2人でインターネットを通して実名で三退を行いました。私たち夫婦がこんなにも心を一つにしたのは、もしかすると初めてだったかもしれません。やがて、家の廊下の壁に大きく「法輪大法は素晴らしい」と刻まれた印を見つけたとき、私は立ち止まり、胸の中に自然と敬意が湧きました。携帯電話に「法輪大法は素晴らしい」というメッセージが届いたときには嬉しくて、すぐに親戚や友人たちにも転送したのを覚えています。

　2008年の年末、ある日、同僚からふと「明慧ネット」という言葉を耳にしました。その夜、私はさっそくそのサイトを開いて目にしたのは、数多くの大法の書籍でした。その瞬間、胸がぱっと明るくなり、「こんなにも多くの経文があったのか」と心から驚きました。私は夢中で読み始め、そのまま夜を徹して読み続け、気がつけば翌朝になっていました。ページをめくるたびに、これまで人生で抱えていた疑問や、宇宙の真理が次々と明らかになっていき、まるで一つひとつ扉が開いていくようでした。その時から、私の心の中は光で満たされ、煉功と読書、学法の時間が何よりの楽しみになったのです。

　修煉を始めて間もない頃、私は息子と一緒に新年を迎えるために帰省し、親戚や友人に大法を伝えようと決めました。列車で東北から南方まで、ほぼ中国を縦断する長旅です。途中、真夜中になって乗客がずいぶん減り、車内が静まり返ったころ、30代くらいの青年がまっすぐ私の隣に座りました。私は軽く微笑み話しかけてきました。「お姉さん、向かいの席で寝てるのはあなたのご家族ですか？」、「ええ、息子ですよ」と答えると、彼は驚いたように「こんな大きな息子さんがいるなんて、すごく若く見えますね！」と言いました。私は笑って、「ほんの数か月前まではこんなじゃなかったの。顔色も悪くて、体も弱く、元気もなかったけど、法輪大法を修煉してからは眠れるようになって、胃腸も元気になって、心も体もすっかり軽くなったのよ」と話しました。彼の目が輝き、「実は僕と父もずっと法輪大法について知りたかったんです。前はテレビで毎日批判していて、ずっと不思議に思ってました。父は学校の校長で、『テレビの話を全部信じるな、共産党の宣伝には嘘が多い』って言ってたんですよ」と言いました。そこで私は「天安門焼身自殺事件」の作り話や「1400件」の捏造について、そして法輪大法が佛家の上乗修煉法であることを伝えました。彼は深くうなずき、「お姉さん、電話番号を交換しましょう」と言いました。私は荷物から『轉法輪』を取り出して彼に手渡すと、彼はとても嬉しそうにそれを胸ポケットにしまい、すぐに立ち去りました。どの車両に行ったのか分かりませんが、まるで風のように去っていきました。

　ある日、私は美容の仕事で来られたお客さんに大法の真相を伝えました。彼女は「共青団」や「少先隊」を退き、私は神韻のDVDを1枚プレゼントしました。彼女は20代で、定期的に美容院に通ってきていました。しばらくしてまた来店し、こんな話をしてくれました。「あの日家に帰って、母とおばあちゃんと3人でDVDを見たんです。見ているうちに私と母は眠ってしまったけど、80を超えるおばあちゃんはどんどん元気になって、3時間近く最後まで見てから寝たんです。そしたら次の朝、『40年も苦しんだ不眠が治った』って。本当に毎日ぐっすり眠れるようになったんですよ！」と。その後、彼女は母親を連れてきて、2人とも「三退」をしました。彼女は笑いながら、「おばあちゃんは神韻に夢中で、時間があればいつも見てるんです。前は団地の仲良しグループと外でおしゃべりしてばかりだったのに、今ではみんなを家に呼んで神韻を見せて、一緒に座って坐禅までしています」と嬉しそうに話してくれました。

　また別の日のこと、道路脇に停まっていた車の中に1人の青年が座っていました。私は彼に『共産主義の最終目的』を手渡して、そのまま歩き出しました。すると少しして、その車が追いかけてきて、「少し話したい」と言われました。少し警戒しながらも、真相を知りたいという気持ちを逃したくなくて、車に乗り込みました。真相を伝え終えると、彼はとても喜んで「共青団」や「少先隊」を退き、「お姉さん、僕もあなたたちに加わりたいです！」と言いました。私がネット封鎖を突破するためのQRコードカードを渡すと、彼はすぐにスキャンしてアクセスし、満面の笑みを浮かべました。その姿を見て、私は心から嬉しくなりました。

　師父は、今の世の人々は皆、法のために来たとおっしゃいました。私は大法の尊さを深く感じています。季節が巡り、寒さも暑さも越えながら、大法弟子たちは日々、大法の真相を伝え続けています。それこそが、生命がこの世に存在する意味なのだと思います。