　【明慧日本2025年10月11日】

　山東省の史国興さんが不当拘束

　山東省莱西市公安当局は10月1日午前8時、莱西市沽河弁刁家埠村に住む法輪功学習者（以下、学習者）・史国興さんの自宅に押し入り、法輪功の書籍やプリンター等の私有物を押収し、史さんと妻（共に80歳代）を孫受派出所まで連行した。

　その後、家族が何度も解放を求め、同日午後7時頃、史さんの妻は帰宅を許されたが、史さん本人は現在も莱西市拘置所にて不当に拘束されている。

　済南市天橋区の数人の学習者が連行された状況

　9月29日、山東省済南市天橋区の学習者およそ20人が一斉に公安当局により連行された。李桂芝さんは小緯北路派出所の警官により連行され、現在は仲宮拘置所に拘束されている。

　また、王暁芳さん、李亮さん（既に帰宅）、滕さん（帰宅）、小秀さん（帰宅）、および徐さんと趙さんも不当に連行された。

　黒竜江省双鴨山市で3人の高齢学習者が拘束

　黒竜江省双鴨山市の高齢学習者・秦憲珍さん（70代）と宋さん（80代）は9月20日、南市区にて法輪功のステッカーを貼っていたところを、尖山区富安派出所の警官により連行され、家宅捜索された。

　また、9月28日には瀋艶さん（80代）も同様の理由で富安派出所により拘束され、家宅捜索を受けた。

　3人ともに、1万元を要求された後に釈放されたが、拘束中には法輪功の放棄、法輪功創始者への誹謗中傷、「三書」を書くことなどが強要され、精神的圧力が加えられたため、本人および家族に深刻な精神的苦痛を与えた。

　安徽省合肥市における法輪功学習者への嫌がらせ

　9月頃から、合肥市内の複数の街道弁事所と警察当局は、何度も学習者の自宅に行き、「思想が転向していない」として、洗脳班への参加を強制している。彼らは、学習者の外出を「組織活動」とみなし、日常的に尾行・監視を行い、行動の自由を著しく制限している。これにより、学習者の通常の生活は深刻な妨害を受けた。

　山東省慶雲県の喬方和さん夫婦が連行

　山東省慶雲県の学習者・喬方和さんと妻の崔書琴さんは9月6日夜、法輪功資料の配布中に公安当局により拘束された。

　崔さんは拘束直後に脳血栓を発症し、生活自立が困難となり、現在も入院中である。一方、喬さんは今なお拘束されている。

　遼寧省瀋陽市の学習者2人が帰宅

　遼寧省瀋陽市の学習者・周艶春さん、蔡少傑さんは、9月30日午後8時に帰宅した。

　福建省福州市の張晶さんへの嫌がらせ

　9月29日午後、数人が「福州鰲峰街道弁事所の職員」と名乗り、学習者・張晶さんの自宅に行き、嫌がらせ行為を行った。一部職員は張さんに向けて無断に撮影した。

　今年5月30日にも同様のメンバーが張さんの自宅に来て、嫌がらせ行為を行っていた。

　瀋陽市の学習者3人が不当に拘束された事件の補足情報

　瀋陽市東陵区に居住する学習者・張麗芹さん（70代）は9月16日、同じく法輪功を学んでいる夫婦の自宅を訪問したところ、3人全員が警官により連行された。学習者夫婦も70代～80代の高齢者である。現在、張さんは瀋陽市第一拘置所に拘束されている。他の2人についての詳細は不明である。

　遼寧省康平県の薛金華さん　家宅捜索を受ける

　9月25日正午頃、遼寧省康平県東関郷派出所の警官4人が、学習者・薛金華さん（60歳前後）の自宅に行ったが、薛さんは不在であった。

　同日午後4時30分頃、7～8人が再び薛さん宅付近に現れ、帰宅を待ち伏せていた。しばらくして薛さんが帰宅し玄関を開けたところ、一団は強引に室内へ侵入しようとした。薛さんは素早く部屋に入り、扉の鍵をかけた。そして一団は網戸を破壊し、窓から侵入した。

　薛さんは脱出を試みたが、一団に取り囲まれた。警官らは救急車を手配し、薛さんを車内へ運び込み、連行した。

　この過程において、薛さん宅からは法輪功創始者の写真、法輪功の書籍等の私有物が押収され、薛さんは1時間後に解放され、帰宅した。

　河北省の李少春さんへの嫌がらせ

　河北省保定市阜平県の学習者・李少春さんは7月25日、自身の居住する団地の入口付近で法輪功のステッカーを貼り付けた。

　その数日後、李さんの勤務先の同僚から電話があり、「あなたがステッカーを貼った映像が監視カメラに記録されており、公安局の人員がその映像のスクリーンショットを持って職場に来て、あなたの電話番号を控えていった」との連絡を受けた。

　8月6日、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官・張志傑および劉斌の2人が李さんに連絡を取り、面会の際に映像のスクリーンショットを提示し、「この人物はお前か」と質問した。李さんは自身であることを認めた。そして2人は李さんの自宅に行き、各部屋を確認したが、特段の発見はなかった。

　派出所で、警官はステッカーの出所などについて質問したが、李さんは回答しなかった。一方、一緒について来た李さんの妻は、「あなたが言わなくても私が知っている。〇〇さんや△△さんが関わっている」と発言した。

　その後、警官は李さんを帰宅させ、妻も程なくして帰宅した。李さんは、妻が警官に金銭を支払った可能性があると疑っているが、具体的な金額等の詳細は不明である。

　瀋陽市における学習者への「居住監視」措置

　8月27日に拘束された遼寧省瀋陽市瀋北新区の周艶春さんと蔡邵傑さんは、9月30日午後8時過ぎに釈放された。

　しかし、釈放に際し、2人に対しては半年間の「居住監視」措置が実施された。

（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）