文／ドイツの大法弟子

　【明慧日本2025年10月14日】世界法輪大法デーは、師父が法輪大法を広く世に知らしめ、真・善・忍の精神を実践し、真の家へ帰るという新たな人生の旅路を歩む機会をすべての人に与えてくださった日です。私はこの素晴らしい贈り物を感謝の気持ちで受け取りました。

　2016年か17年に、私は中国共産党による法輪功学習者への迫害について語るインタビューを聞きました。私は興味をそそられ、法輪大法のウェブサイトを訪れてさらに詳しく知りました。師父の経文を読み、法輪大法の主な書籍である『轉法輪』をダウンロードして印刷しました。私はこの本を読んだ時、宝物を手に入れたと実感しました。この本は、私の最も切実な疑問に答えてくださいました。その後、私は師父の説法ビデオを見て功法を学びました。それまで「修煉」という言葉を聞いたことがなく、その深い意味も理解していませんでした。

　しかし、ある日、修煉を始めようと決心してから、私の心はいつの間にか変化し始めたようです。つまり、法の基準に従って生きようと決心したのです。その日は2021年3月1日でした。

　これから、私が修煉の中で心性をどのように向上させたかをお話しします。

　夫は2年前、引退を控え、事業を息子に譲りました。長年の重労働で身体に障害と痛みを抱え、増え続ける仕事量にうまく対応できなくなっていました。しかし、夫は息子から頻繁に手伝いに呼ばれ、夫もそこへ通っていました。辛そうな夫を見て、私はとても心配でした。

　父と息子のやり取りは、彼らにとって因果応報の機会となるかもしれないので、口出しすべきではないと分かっていましたが、心は怒りでいっぱいでした。その結果、私は腰を痛めてしまい、ほとんど動けなくなってしまい、動くだけでも激痛が走り混乱しました。

　このジレンマを克服するために、私は自分の内に向かって探し、自分がどんな役割を果たしてきたのか、どんな執着心を持っているのかを見つけ出そうとしました。

　私は自分の思考力は強力で、結果に直接影響を与えると感じています。だからこそ、私は自分の思考と行動がいかに重要かを実感しました。

　私は悪い考えが浮かんで、それが大きくなると、自分を傷つけたり、切ったり、つまずいたり、転んだり、頭をぶつけたり、あるいは何かが壊れたり、落ちたり、粉々に砕け散ったりするかもしれないという悪い報いが私に降りかかりました。

　悪い思いとそれに続く悪い報いとの繋がりはあまりにも明白だったので、私はすぐに慎重に行動することを学びました。怒りの思いや感情が湧き上がってきた時は、すぐにそれを止め、法の観点から状況を見るようにしました。

　師父は私たちに教えてくださいました。「もし、わたしたち個人の執着と間違いで現れた問題でなければ、それは必ず邪悪が妨害して悪事を働いているのです」（『精進要旨二』「法を正すことと修煉」）

　私の苦難の原因は執着心だったのか、過ちだったのか、それとも邪悪だったのか？　それとも修煉の抜け穴が邪悪の扉を開いてしまったのか？　何かが不公平だと感じた時、私は確かに腹を立て、介入する権利があると思い込み、人々の運命の進行を不当に妨害していたという結論に一時的に至りました。腰痛は、そのような状況に人道的に対処することに抵抗を感じたために生じたものです。しかし、闘争は修煉者にとって紛争に対処する適切な方法ではありません。

　痛みを感じ、動きが制限されていたにもかかわらず、私は三つのことをしっかり行いました。私は痛みに集中するのではなく、思考をコントロールしようと努めました。邪悪な思考が静かに現れ、拡大しようとした時は、「止めろ！」と叫びました。

　ある日、私は師父の法の一節を学びました。

　「自分の業力は自分で返す、誰もその理を壊してはなりません」（『轉法輪』第二講）

　つまり、自分が不公平だと思うことに介入することはできないということです。感情に支配されてしまうと、それは無意味になり、修煉の妨げになります。

　私はすべての人の人生は運命づけられていることに気づきました。これは、師父を認め、大法を実証することを意味します。自分の思考と行動に注意を払うことで、新たな業を犯すことを防ぐことができます。私は抑制されていないネガティブな思考がどれほど強力になるかを目の当たりにしたことで、正念を強化する必要性を信じるようになりました。

　私はこれらの問題と心性の修煉との繋がりに気づき、認めるまでに数日かかりました。ある朝、私は正念を発した後、楽に立ち上がることができました。とても爽快で軽やかに感じました。まるで体全体が完全に変わったかのようでした。

　「そんなに早く喜ぶな」と自分に言い聞かせました。師父への感謝の気持ちは言葉では言い表せません。法輪大法というこれほど効果的な修煉の道を私たちに与えてくださったことに感謝しています。道のりは困難に満ちていますが、師父の教えを心に留めています。

　「精進の決意は変わらず」（『洪吟』「堅定」）