文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年10月14日】ここ数年、自分に多くの人心があることに気づきました。例えば、強い顕示心、嫉妬心、闘争心など、一つ見つけると次々と出てきて、本当に辛くなります。物事への不満や愚痴、納得いかない気持ちの根底には、いつもこれらの人心が働いています。どうしてもこれらの人心が取り除かれず、焦りながらどうしようもなく、泣きそうになり、消極的になってしまいます。

　私は19年間修煉を続けてきたのに、夫は修煉を始めてまだ2年しか経っていません。それなのに夫は自分が悟った理を私に押し付け、私の修煉まで決めつけ、同修たちと一緒に法を学ぶこと、交流することを許しません。

　ある日の午前、私と夫が一緒に法を学ぶ前に、夫に「君は向上したね。これで我々二人揃って前進できるよ」と「褒め言葉」を言われました。これは私の修煉が彼に及んでいないことの皮肉を言っているとわかっていました。私は「彼は私を修め、自分自身を修めていない。これは魔道に陥っているのでは」と思ったので、何度も夫に話したのです。しかし、聞き入れませんので、私はため息をつきました。すると夫は「家でため息ついていろ。俺は出かける。そんな態度じゃ誰が一緒に法を学びたいと思う？　もう耐えられない。良い話をしたのに、君が聞くと悪い話に変わってしまう。ため息ばかりで、君の空間場にいると本当に辛い」と言いました。大法の本を並べ、一緒に法を勉強しようとしたのに、夫は出て行ってしまったのです。

　私は悲しくなりました。師父と大法に不敬ではないかと恐れました。「自分の修煉はどうなっている？」と、内に向けて探し始めました。夫に見下されるのがとても嫌だという心があると気づきました。夫は自分をまるで先生のような立場に置き、高みに立って私を見下しています。しかも私に発言を許さず、私が口を開いて反論すると、彼は連発して批判と説教で応じ、硬軟兼用の車輪のように繰り返し小言を言うのです。ですから、私は声を上げる勇気もなく、口を開けば彼が爆発し、飛び上がって、私と一緒に法を学ばず、ドアをバタンと閉めて出て行くのではないかと恐れていました。しかし、私はため息をつくだけで、結局、同じ結果に終わってしまいました。

　私は内に向けて探し続け、「夫が私を見下し、嘲笑うと、私は嫉妬したのだ。夫がいつも私を批判し、私の修煉の不足を指摘すると、褒め言葉を聞けない私は、褒め言葉を聞きたい心が恨みに変わる。夫がいつも私を修め、自分を修めないのを感じると、私は納得いかず、やはり嫉妬心が湧く。こう考えると、やはり私は人に言われるのが嫌で、自分のいわゆる高見を表現したいのに発言権が与えられず、自己表現の機会を得られないと苦しみ、やはり表現欲や顕示心があるのではないか。夫の言動で自分を照らしてみると、私にも人に教えたいという気持ちや、高みに立つ自満の心があるのではないか？」と探し、「修煉を重ねても、私の人心はまだこんなに多いのか？」と悩み、ため息をつきました。

　情から飛び出してみると、私の修煉には依然として自己中心的な表現があることに気づきました。私は常に自己を顕示したがっています。経済的優位を誇示するのは顕示心です。学識の高さを誇示するのは虚栄心です。さわやかでユーモアがあることを示すのは人目を引く心です。得た利益を誇るのは顕示心と歓喜心です。修煉が順調でよくできていることを誇るのは名声を求める心で、善良で教養があることを示すのも顕示心です。なぜこんなに見せびらかしたい心が強いのでしょう！　すべては自分の能力と優秀さを示し、自己を実証したいからだと思います。

　法から悟ったのは、執着心は全て情から生じているということです。情は利己的で、私心です。全ての執着心は自己中心的で、自己の感覚や感情を強調し、旧宇宙の私利私欲です。師父は「何をしても人のことをまず考えるようにします」（『轉法輪』）と説かれました。私は無私で他人のために考えるという考え方が欠けています。どうやら私の修煉には、まだ多くの私利私欲の観念が「他者のため」へと転換されておらず、多くの執着心を引き起こすものがそこに動かないまま残っているため、常に私の修煉を妨げ、次元突破に影響しているようです。

　私は、「観念を変えよう、無私で他人のための基点に立って修煉する」と決心しました。他人のためにという思惟で、顕示心、嫉妬心、闘争心といった執着を取り除きたいのです。これから、もし夫が私の安全を心配して口うるさく言うなら、私は「心配しないで、必ず安全に気をつけるから」と答え、もし、夫が私の不注意や単純すぎることを批判するなら、「私のためを思ってくれて、ありがとう」と言い返すことにします。もし、夫が延々と小言を言う時、私は「いつも心配をかけてごめんね」と言い、人に言われるのが嫌だという人心を取り除くことにします。もし、夫が脅しに来た時、私は「これは私の恐怖心を取り除くため」と考えるようにします。夫が私を見下したり妬んだりする時、「私の嫉妬心がまだきれいに取り除かれておらず、顕示心もある」と思うようにします。自分の修煉ができていると思い込む自慢の心を捨てなければなりません。

　もし、夫が私の実家への情深さを非難し、実家へ金や物を送る私の行動を批判するならば、私は「これからはあなたの言う通りにする。何を買うか決めてね。私は全て任せる。過去は私の間違いだった、これから改める」と答えることにしたいのです。夫が私の実家の人を罵るなら、私は、彼の背後で操る邪霊を正念で取り除き、「人を罵るのは徳を失う行為で、あなたのためにならない。彼らは衆生だから。師父は我々に衆生の過ちを責めるなと教えておられる」と言うつもりです。夫が私を不当に扱う時、「これはまさに師父が私の業を消し、功を積ませ、次元を高め、円満へ至るための梯子ではないか？　喜ばずにはいられない」と心の中で夫に感謝します。私が法を学び、正念を発し、人を救う仕事をしている時に、夫が私を呼びつけ、世話をさせようとした時、私は「怒ってはいけない。不満を抱いてはいけない。彼はわざと私を邪魔しようとしているわけではない」と考えるようにし、穏やかに「私が正しい事をしている時は邪魔しないでほしい。何か用事があれば後でやる」と言います。

　昼休みに夫が部屋で仮眠している間に、私はこの感想を書き留めました。夫が目覚め、私は声をかけました。夫はベッドから起き上がり「君の話は今なら喜んで聞くよ。聞いていて心地良い」と言いました。午前中の態度とは全く違っていました。私はまだ何も言わず、何もしていないのに、どうやら私の功が、私の言葉を彼の微細な物質にまで届けたようです。

　その後、夫は静功を煉り始め、入定から解けた時、「50分も坐禅できた。足もあまり痛まなかった。君の向上に感謝すべきだ。エネルギー場が良くて、きれいに浄化したから。苦労せずに50分も煉ることができた。1時間坐禅が続けられる気がする」と、微笑み、声も穏やかで喜びに満ちていました。真の修煉は本当に玄妙だと感じました。私は突然、腹痛に襲われ、下痢をして悪い老廃物を排出しました。これは嫉妬心の老廃物が浄化されたのだと理解しました。そして自分の顔色が白くて赤みをさし、美しくなりました。嫉妬心や顕示心といった人心を捨て去ることが、人を美しくするのだと気づいたのです。

　その夜、試練が訪れました。夫がある同修宅に法輪大法の資料を届けに行きました。家に帰って、夫は「その同修が言うには、君は安全面に対して、鈍くて軽率だ。同修はもう大法の真実を伝えに君と一緒にいきたくないから、同修の家に来ないでほしいって。去年、ある同修が君の修煉が不十分だと言った。その妻の同修は君が浮いていると言った。君にはまだ党文化が多く残っている。君の話し方や行動は未熟だ。もう同修と会って交流するのをやめなさい。まず、自分をしっかり修めなさい」と話しました。

　以前は、私は不服で夫に言い返したり、同修が背後で口を慎まないことを批判したり、自分の無実や修煉が上手くいっていることを主張したりしていました。しかし今日はとても冷静で、「きっと私が修めるべきところがあるのだ。ちょうどこの嫉妬心、人に言われなくない心、自己満足の心、顕示心など、あらゆる人心を掘り起こす良い機会だ。同修は私の鏡だ。私も口を慎まないのを注意しよう。そして、同修にこんな悪い印象を与えてしまったことは申し訳なく、恥ずかしいことだ」と考えました。

　すぐに、私は誠実に夫と穏やかな態度で自分の執着心を分析しました。この関門を乗り越え、慈悲深く偉大な師父が私の嫉妬心という汚れたものを取り除いてくださいました。

　他人のために考える心へと転換し、自らの修煉を導くことで、私の自信は大きく増しました。以前は人心を断ち切るのが遅く、どうしようもなかったのですが、今ではどう修めるべきか理解しています。人心の綱を断ち切り、自らを清め、三つのことをしっかり行い、衆生を導いて師父と共に天国の家へ帰還しましょう！

　個人の次元での浅い悟りです。不適切な点がありましたらご指摘ください。合掌！