　【明慧日本2025年10月15日】（遼寧省／明慧記者）遼寧省瀋陽市の法輪功学習者・王淑華さん（68）が8月23日、瀋河区の警官により連行された。王さんは高血圧の症状が現れ、身体検査の結果が入所の基準に達していないにもかかわらず、翌日未明に瀋陽市第一拘置所に不当に拘禁された。

　同拘置所で、王さんは強制的な投薬、灌食、さらには集団による暴行を受けた。王さんの家族は拘置所関係者に何度も連絡して訴えたが、何の結果も得られなかったため、法律に基づいて関係責任者を告訴し、刑事責任を追及することにした。

　瀋陽市渾南区に在住の王さんは、1979年より教職に就き、かつては鉄嶺市昌図県大興郷中学校に、教師として勤務し、政教主任※、副校長などの職務を歴任し、多くの栄誉と表彰を受けた。王さんの仕事ぶりと人間性は、学校の管理職や同僚からも高く評価され、信頼を得ていた。

　※訳注：政教主任とは、日本の学校における「教頭」または「生徒指導主事」に近い役割を持つ役職。生徒の思想教育、道徳教育、および学校全体の運営を監督する。

　王さんは急性B型肝炎にかかり、長年患っていたが、1998年5月に法輪功を学び始めたことにより、病状は自然と回復し、完治した。修煉を始めて以降は、法輪功の基本理念である「真・善・忍」の原則に従い、道徳意識の向上に努め、常に他人を思いやるよう心掛けてきた。しかし、法輪功に対する信念を堅持したという理由だけで、2002年には3年間の労働教養を科され、遼寧省馬三家労働教養所で数々の拷問と残酷な迫害を受けた。

王淑華さん

　王さんは8月23日午前11時頃、瀋陽市瀋河区泉園住宅地南門付近で、ある高齢の男性（後に劉玉清と判明）に出会った。王さんは善意から「『法輪大法は素晴らしい』という言葉を覚えてください」と伝えたところ、劉玉清は突如として王さんの服を強く掴み、手を放さず、警察に通報した。その結果、王さんは瀋河区万蓮派出所の警官に連行され、同日午後、家宅捜索を受けた。

　不当な尋問の後、王さんは病院に連行され身体検査を受け、血圧は229mmHgに達しており拘禁に耐えられない状態にもかかわらず、翌日の24日午前4時、瀋陽市第一拘置所に拘束された。

　第一拘置所で、王さんは毎日強制的に薬を飲まされたせいで、意識が朦朧とし、身体のふらつきや記憶力の低下、不眠、情緒不安定な状態が続いた。こうした状態にもかかわらず、看守らは受刑者に、王さんへのさらなる強制投薬、および殴打を唆し、集団で暴行をさせた。王さんの頭部には数カ所の大きな瘤ができた。

拷問のイメージ図：薬を注がれる

　このような非人道的な虐待に対し、王さんは9月6日より断食をして迫害に抗議した。これに対し、拘置所側は王さんを縛り上げ、押さえつけて強制灌食および投薬を行い、日々厳重な監視下に置いている。現在、王さんは極めて困難な状況にあり、その生命は深刻な危機に晒されている。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照