　【明慧日本2025年10月15日】（四川省明慧記者報道）四川省遂寧市の法輪功学習者・趙燕さん（79歳）は、法輪功迫害の真相を伝える紙幣（法輪功の真相が書かれた紙幣）を所持していたことにより、2024年6月に不当に懲役6カ月を言い渡された。服役を終えた趙燕さんは、最近になって経済的迫害も受けている。

　趙燕さんが中国共産党に迫害された経緯の概要

　趙燕さんは、遂寧市第三人民医院（遂寧市第三病院）を退職した元職員である。2023年11月17日、成都から遂寧に戻る途中、成都駅での手荷物検査の際に、真相紙幣を持っていたことを理由に鉄道警察に身柄を拘束された。その後、警察は遂寧市の介福路派出所を通じて趙さんの自宅を家宅捜索した。

　趙燕さんはその後、保釈されたが、成都鉄道公安局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行部隊）と成都鉄道運輸検察庁が結託して、趙燕さんを成都鉄道運輸第一裁判所に起訴した。この期間中も警官や地域の担当者が何度も趙燕さんの自宅を訪れ、嫌がらせを行った。

　2024年5月6日、成都鉄道運輸第一裁判所は趙燕さんを呼び出し「罪を認めるように」と強要したが、趙燕さんは毅然として拒否した。するとその場で彼女は拘束され、成都市の留置場に拘束された。

　2024年6月21日、成都鉄道運輸第一裁判所は趙燕さんに懲役6カ月と罰金2000元（約 4 万円）を言い渡した。2024年7月25日、趙燕さんは成都龍泉女子刑務所の第三監獄区に移送され、そこでさらに迫害を受けた。

　趙燕さんは、2024年12月頃に刑期を終え出所したが、その後も経済的迫害を受けている。

　2025年7月22日、趙燕さんは以前勤務していた病院（遂寧市第三人民医院）の人事科から電話を受けた。その内容は、遂寧市船山区の機関・事業単位社会保険局が病院に対し「趙燕さんは昨年、成都鉄道運輸裁判所で刑を受けたため、服役期間中は年金を支給できない。出所後も年金は40％しか支払えず、過払い分は返還しなければならない」と通告してきたというものだった。また、判決文のコピーを提出するように求められたが、趙燕さんは「自分は判決文を持っていない、刑務所に取られた」と答えた。

　7月28日、人事科は再び趙燕さんに連絡し、再度判決文を提出するよう求めたが、彼女は前回と同様「手元にない」と答えた。同日、遂寧市船山区の社会保険局からも電話があり、直接来局するように求められたが、趙燕さんは行きませんでした。8月4日、再び三医院の退職者担当者・李勇から電話があり「すぐに社会保険局へ行くように」と促されたが、趙燕さんは「今は家にいない」と答えた。

　そして、2025年8月に社会保険局は趙燕さんの年金支給を停止した。

　9月16日午前9時過ぎ、1人の男性と女性が趙燕さんの自宅を訪れ、嫌がらせをした。男性は彭（ほう）姓で、弁事処（地域事務所）の主任、女性は呉（ご）姓で、地域コミュニティの職員とのことだった。彼らは趙燕さんに対し「三書（法輪功の修煉を放棄させるために、強制的に書かされる誓約書）」に署名して法輪大法（法輪功のこと）への信仰を捨てるように強要したが、趙燕さんはこれをきっぱりと拒否した。

　彭主任は「あなたの息子が低所得支援を申請しても、通らないかもしれないぞ」と脅したが、趙燕さんは「それは彼自身のこと。私には関係ない。そんなことで私を脅さないでください。仏を修め道を修める者を迫害するのは、あなたたちや、あなたたちの子孫にとっても良くないことです」。と毅然と答えた。

　呉は「そんな話を、私たちにしないで。私は信じません」と言い残し、立ち去った。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）