　【明慧日本2025年10月17日】インドの法輪功学習者（以下、学習者）は9月16日、「強制臓器収奪に反対する医師会（DAFOH）」インド支部と協力し、インド・バンガロール市にあるIFIM法科大学院で受賞ドキュメンタリー映画『信じがたい（Hard to Believe）』を上映した。このドキュメンタリーは、中国共産党（以下、中共）が臓器移植によって数十億ドルの利益を得ている殺人産業を明らかにしている。

　副学長のシャグフタ・アンジュム博士は、法学部の教職員や学生と共にこの映画を鑑賞した。鑑賞者たちは、中共によって拘禁された信仰者から大規模に生体臓器収奪されていることを知り、深い衝撃を受け、強い関心を示した。鑑賞者らはこの犯罪行為を「この犯罪はジェノサイドに等しい」と述べた。インドの隣国でこのような恐るべき残虐行為が起きていることを、鑑賞者は初めて知った。

　すべての鑑賞者が請願書に署名した。この請願書は、G7+7諸国（注：G7はアメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、＋7はアルゼンチン、オーストラリア、インド、イスラエル、メキシコ、韓国、台湾）に対し、中共による国家ぐるみの信仰者への生体臓器収奪という犯罪行為を阻止するよう呼びかけるものである。

前列右から左へ順に：DAFOHメンバーのギリダール（Dr. Giridhar）博士、ホセ・ジョニー（Jose Johny）氏、ヴィピン・ムドガオンカル（Dr. Vipin Mudgaonkar）博士、学習者チトラ・デヴナニ（Chitra Devnani）氏、IFIM法科大学院副学長シャグフタ・アンジュム博士（右から5番目）とその教員チーム

中共の迫害の実態を伝える学習者、『明慧』特別号と『悪魔が世界を統治している』という書籍を手に取って読んでいる学生たち

　DAFOH代表「私たちは歴史の正義の側に立たなければならない」

　DAFOHインド支部代表であり、肺疾患の専門医でもある学習者ヴィピン・ムデゴウダー博士は、「社会の認識を高めることは、責任を果たすための第一歩です」と述べた。同博士はさらにこう語った。「私たちは、医師、弁護士、そして卒業生が道義的にも専門的にも立場を明確にし、このような行動を通じて歴史の正義の側に立つ責任があると信じています」

　法学部の教職員たちは、DAFOHインド支部がこの緊急の人道問題への関心を喚起し、この問題についての議論を促したことに感謝の意を表した。また、学生たちに対しても、善良さと勇気をもって正義を追求するよう励ました。

IFIM法科大学院の講堂でドキュメンタリー映画『信じがたい』を鑑賞している学生と教職員

映画の上映会終了後、質疑応答するヴィピン・ムデゴウダー博士

ギリダール博士とIFIM法科大学院の副学長シャグフタ・アンジュム博士

　助教授「これは人々に深く考えさせるドキュメンタリーである」

　シャル・アンナ・ジョン助教授は、このイベントはとても影響力があり、このドキュメンタリーは特に知識や見識を広めていると述べた。

　ジョン助教授はこう述べている。「このイベントは人々に深く考えさせるものであり、私たちの学生に生体臓器収奪という深刻な人権侵害の現実を認識させるものです。このドキュメンタリーは、道徳・倫理・法のあらゆる面からこの世界的問題を明らかにするだけでなく、学生たちに責任、公正、国際法の役割などについて深く考えることを促します」

　ジョン助教授は、可能な解決策をめぐる双方向の議論が特に価値あるものであり、学生たちに「表面的な認識を超えて、法と政策の枠組みの下で予防や是正の方法を考える」よう促すことができると考えている。

　ジョン助教授はさらに付け加えた。「この経験は彼らの視野を広げ、法律とアドボカシーを結びつけて人間の尊厳を守る方法を理解させるものでした」

　もう1人のプージャ・オガレ助教授も、このイベントは情報が豊富で注目に値すると述べた。彼女は、これにより参加者全員が「倫理、法律、人権の観点からこの恐るべき行為について深く考えることができます」と語った。

　オガレ助教授はまた、「このイベントは、情報提供と深い考察の両方を平和的に行い、すべての人に強い認識と責任感を生み出しています」と述べた。

　オガレ助教授はさらに、このイベントが特に意義深いものとなったのは、「学生も教員もとても高い関心を示し、多くの人が今後も関わり、DAFOHと協力してこの重要な問題への関心を喚起したいと心から表明したことです」

　「私たちは彼らの尽力に深く感謝しており、今後もこうしたイベントで協力できることをとても喜ばしく思います。このようなイベントは、思いやり、社会的責任感、そしてグローバルな視野を育む上で極めて重要な役割を果たします」と語った。

　法科大学院の学生、連携して中共による生体臓器収奪の暴行に抗議する

　法科大学院の学生たちは、このドキュメンタリーの内容が深刻であり、中共が自国民に対して行っている生体臓器収奪という残虐な行為に衝撃を受けたと述べた。

　４年生ムリナリニさんは国際人道法に特に関心を持っている。彼女は、このイベントが「中国で行われている生体臓器収奪の残酷な現実と、これらの行為がどのように世界規模で行われているか」を明らかにしたと述べた。

法輪大法が受けている迫害や中共による生体臓器収奪に関する報告書や書籍を閲覧するムリナリニさんと友人

　ムリナリニさんは、このドキュメンタリーを鑑賞した後、すべてが明らかになったと話す。「中国がいかに秘密裏にこれらの非人道的行為を行っているか、そして世界の大多数の人々がこれらの暴行の深刻さや影響についてほとんど知らないのです」と彼女は述べた。　ムリナリニさんは、関連する議論がとても影響力を持ち、資料も詳細であることから、真実を広め、これらの暴行に対してより強力な国際的行動を促すという深い責任感を抱くようになったと考えている。

　「私は、DAFOHがこのようなイベントを開催し、主流メディアでしばしば覆い隠される残酷な現実を明らかにしてくれたことにとても感謝しています。これは単なる情報提供にとどまらず、感情的な衝撃ももたらしました。このような取り組みは、皆が連携して行動し、このような暴行に抵抗するために極めて重要だと考えます」とムリナリニさんは述べた。

　2年生ハーシ・パテルさんは、この生体臓器収奪に関するドキュメンタリーを「非常に衝撃的だ」と述べた。彼女は、これまで生体臓器収奪について断片的にしか聞いたことがなく、その深刻さを真に理解したことはなかったという。

「このドキュメンタリーは実際の事例、専門家の見解、データを組み合わせており、この問題を非常に明確かつ衝撃的に示しています」とパテルさんは語った。

　「ドキュメンタリーで示された実際のストーリーに深く感動しました。これは不安をもたらすものですが、私たちが直面しなければならない現実です。それは、生体臓器収奪がどのように個人の尊厳や権利を奪うかを明らかにしています。映像は単に情報を伝えるだけでなく、社会や政府、さらには個人がこれらの暴行に対して果たすべき道徳的・倫理的責任について考えさせられます」とパテルさんは付け加えた。

　1年生タンヴィさんは、「あの実際のストーリーは胸が重くなるものでした」と述べ、深く心を動かされたと語った。また、このような問題は「規模が大きいにもかかわらず、しばしば見過ごされている」ことに気づかされたという。

　「このドキュメンタリーは、私たちの関心を喚起するだけでなく、臓器取引の背後にある倫理、法律、人道的問題について考えさせられます。法律を学ぶ学生として、授業で学んだ法律や倫理、公正と結びつけて考えることができます。これにより、こうした犯罪を取り締まるためには、国際的な協力とより厳格な法的措置が重要であることに気づかされました」とタンヴィさんは語った。

　同じく1年生サミール・ナダフさんは、今回のイベントについて「とても示唆に富んだ学習体験でした」と述べ、DAFOHの代表との交流を通じて、このような大規模な人権侵害が世界規模でいかに深い影響を及ぼしているかを理解したという。

　法学院の学生は、DAFOHによる映画上映会の運営を支援

　今回のイベントが成功裏に開催できたのは、IFIM法科大学院の学生らの積極的な働きかけによるものである。2年生タルシ・グプタさんは、友人数人とともに2025年のバンガロール・ラール・バーグ花展で初めて生体臓器収奪の事実を知った。その際、学生らは学習者と出会い、法輪大法について紹介を受け、中国で現在も続く迫害に人々の関心を呼びかけられた。グプタさんは、この20年以上にわたる深刻な人権迫害の事実に衝撃を受けた。

G7＋7各国に対して中共の生体臓器収奪を阻止するよう求める請願書への署名を呼びかける法科大学院の学生

　グプタさんは学習者と、キャンパス内で法輪功迫害の実態を伝えるイベントを開催する可能性について話し合った。そして、彼女はDAFOHインド支部と学習者がシャル助教授と連絡を取るのを手助けし、今回のドキュメンタリー上映会の実現に尽力した。

　グプタさんは、今回の映画上映会を企画し、生体臓器収奪に関する書籍を提供してくれたDAFOHに心から感謝の意を示した。彼女は、この交流は内容がとても充実しており、生体臓器収奪の深刻さや、世界中に迫害の事実を広めることの重要性を皆が真に理解する助けになったと語った。。