　【明慧日本2025年10月17日】（豪州明慧記者の報道）2025年「オーストラリア法輪大法修煉体験交流会」（以下、法会）が10月12日、シドニーのハーストヴィル・エンターテインメント・センター・オーディトリアムで開催された。オーストラリア各地から1,000人以上の法輪功学習者（以下、学習者）が参加した。

10月12日、シドニーで開催された2025年オーストラリア法会

　法会では20人の学習者が修煉体験を発表し、法を正す時期の法輪大法の弟子として、宇宙大法の最高基準である「真・善・忍」に従い、日常生活や仕事の中で着実に修め、常人の執着を取り除き、心性を高め、機会を逃さず世人に法輪功迫害の実態を伝え、師に手伝い法を正し、衆生を救うという修煉の過程を共有した。

法会で修煉体験を発表する学習者

　神韻公演の協調の中で修煉を成熟させる

　法会で数人の学習者が神韻公演される期間中、いかに一思一念を正し、人心を放下し、全体と協調して神韻公演の成功に貢献したかを交流した。

　田さんは、2025年地元での神韻公演が始まって2日目の朝、突然協調人から電話があり、今後数日の現場全体の協調を担当するように言われたことについて交流した。これまで大きな協調業務を担当したことがなかった田さんは、「師父はすでにすべてを按排してくださっているので、私はただ法の中にいる状態を保ち、師父が按排してくださった道をしっかり歩めばよいのです」と述べた。

　公演期間中、田さんは毎日各チーム間や劇場と公演団体との連携を迅速に調整し疏通する役割を担当した。「突発的な出来事や課題に直面しても、冷静さを保ち、それらを貴重な修煉の機会と捉えました。その数日間は毎日たくさんの電話をかけ、多くのメッセージやメールで連絡を取り合いましたが、幸い大きな問題なく乗り切ることができました。この現場全体の協調を経験して、協調人が毎年背負う重圧を身をもって理解することができました」と田さんは語った。

　最終日の午後の公演が終了した後、田さんはすべての業務を終えた時点で既に夜の10時だった。その時、劇場の夜勤マネージャーから、「ピアノを深夜11時59分までに移動させ、翌日新しい顧客が入る前に舞台をきれいにしておくように」とのメッセージが届いた。

　田さんは「メッセージの硬い口調を見た瞬間、怒りが『ぐっと』湧き上がりました。数日間連続で戦ってきたチームは極度に疲れており、彼らの要求はまさに追い打ちでした。こんな夜中に、どうやって人を探してピアノを運ばせるのですか？　仮に人が見つかっても、1時間ちょっとで劇場に到着するなんて不可能です。500キログラムもあるピアノを運び出したとしても、どこに設置するのでしょう？」と語った。

　田さんは法輪大法の基準をもって量り、「私は、自分の好みによって物事を判断しがちで、法を基準にするのではなく、いつの間にかそれが当たり前になっていることに気付きました」と述べた。

　「この出来事を契機に、私は自分の中にある利己心、闘争心、お世辞を聞きたがる心、嫉妬心、怨恨の心、求める心が、まるで絡み合う蔓のように複雑に絡みつき、気付かぬうちに成長していることに気付きました。そして、これらの心の根源は自我にあり、その根本的な私心こそが旧宇宙生命の基点です。法輪大法修煉者の基点は『利他的』であり、物事が起きた際の第一の念は、正念であるべきなのです」

　「そして、私は誠意をもってこのマネージャーに謝罪し、失礼にならないように、このコミュニケーション上の誤解は双方に責任があることを指摘し、最後に問題の解決方法を添えました」。こうして突如起きた衝突は解消された。

　自治体に迫害の実態を伝える過程で、修煉を向上させる

　オーストラリアの西洋人学習者スーザンさんは、自治体に法輪功迫害を伝える際、恐怖心を克服した体験を交流した。初めて市議会の傍聴に参加した後、彼女はどのようにして市議らに迫害を伝えられるかを考え始めた。自分の発言には現地の視点を盛り込み、この問題を心に留める必要があると感じ、必ず良い理由を見つけて議員と話せると信じた。

　「第五式の功法を煉功しているとき、突然ひらめきました。彼らがすでに行なったこと、つまり中国との友好都市関係を解消したことに感謝できます。私はこのひらめきが師父からの啓示だと分かりました」とスーザンさんは語った。

　「私は、発言時間がわずか4分しかない中での感謝のスピーチを書きましたが、重要な内容をすべて盛り込むことができました。私たちは簡単に法輪功とは何か、そして中共による中傷や迫害について紹介しました。私は、法輪功がどのように私の生活を変えたかという個人的な体験を話しました。また、中国で友人が拘禁され、拷問を受け、2年間クリスマス用イルミネーション制作を強いられた話も紹介しました。彼は幸運にも生体臓器収奪されずに済んだことにも触れました。さらに、中共の越境弾圧についても触れ、議員らが昨年、中国との姉妹都市協定を解消したことに感謝し、励ましの言葉も伝えました」

　スーザンさんが発言した際、会場は満席だったという。「すべての市議が出席していました。これは師父の計らいだと分かりました。その晩、対立する二つのグループも出席していました」と彼女は語った。

　「私の発言が終わり、後ろにいた人たちがとても熱心に拍手してくれました」。駐車場では、ある女性がスーザンさんに向かって「素晴らしいスピーチでした。本当に素晴らしい」と声をかけた。車に戻って携帯を開くと、拍手してくれた市議から「素晴らしい発言でした」とのメッセージが届き、「市議会でこれほど重要なことを共有してくれておめでとう」と祝福されていた。「これは師父からの励ましだと分かりました」とスーザンさんは語った。

　孫さんは、ここ数年どのように困難を突破し、地域社会に法輪功迫害の実態をよりよく伝えてきたかという修煉体験を交流した。彼は、法輪功セミナーを企画する中で、学習者との協力を通して自分をどのように修めたかを具体的に語った。

　議員との面会や迫害の実態を伝える手紙の作成などを経て、最終的に法輪功セミナーの情報が市役所の公式サイトに掲載されたという。「私はすぐにこの喜ばしい知らせを共に関わった学習者に伝え、青年学法グループでも紹介しました。皆が興奮して話し合うと思っていたのですが、反応は意外にも淡々としていました。関係を保つために言葉を飲み込みましたが、心の中では数週間も穏やかではなかったのです。この間、私はよくこう思っていました。このセミナーは自分が一から手掛けてきたのに、こんなに素晴らしい法を広めるの機会を前にして、学習者たちは受け身で、どう進めるかも聞かず、積極的に協力もしないのはなぜだろう？」

　「そのころ、頭の中に時折、師父の法の一節が浮かび、自分を正当化しようとしていました。しかし後になって悟ったのです。それは法の一部を都合よく切り取って、自分に言い訳をしていただけであり、実は自我と驕りの心が作用していたのです」「私は自分に『名声を立てたい』という執着があることに気付きました」

　孫さんが心を修め、自分を高めた後、法輪功セミナーが予定通り開かれる直前に、6～7人の市議から祝辞と挨拶のメッセージが届いた。当日、2人の市議が実際に会場を訪れ、功法を学んだ。そのうちの1人は冗談交じりにこう言った。「あなたたちはついにセミナーを市政庁で開催したのです。これには中共も本当に恐れおののくでしょう」

　心を込めて中国本土の人々に迫害の実態を伝え、「三退」を勧める

　数人の学習者が、法会で自身がどのように心を込めて中国本土の人々に迫害の実態を伝え、「三退」（中国共産党・共青団・少年先鋒隊からの脱退）を勧めてきた修煉体験を交流した。

　その中の1人、若い学習者の周さんは、新型コロナのパンデミックが発生以来、フルタイムで働く傍ら、衆生を思いやり、どのようにすれば迫害の実態を正しく伝え、中国の人々に受け入れてもらえるかを常に考えているという。

　周さんは中国本土の人々に電話で迫害の実態を伝え始める前に、RTCプラットフォームで学習者から学ぶだけでなく、個人の修煉にも力を入れていた。困難に直面したときには、自分の内に向かって人心を探すようにしていた。

　「私は、いきなり『三退』の話をするのではなく、まず中国の人々に法輪功迫害の実態を伝えるところから始めたほうがいいかもしれないと思いました。そうすれば『三退』の人数に執着しなくてすみますし、相手が迫害の実態を知っていれば、きっと『三退』を選ぶはずです。たとえ電話で一部の人が盗聴を心配して態度を示さなくても、迫害を知っていれば、中国国内の法輪大法学習者に出会ったときに『三退』を選ぶでしょう。私たち世界中の法輪大法学習者は一体なのです」

　周さんは、中国の人々に迫害の実態を伝える電話をかけることはとても意義のある過程だと述べた。「たとえ毎回話す内容はほぼ同じでも、衆生の反応は千差万別であり、私たちは衆生の答えからすぐに彼らの心のわだかまりがどこにあるかを判断し、それぞれの心のわだかまりに応じて異なる迫害の内容を調整して話すようにしています」

　周さんは、電話をかける過程で、中国本土の衆生に対して寛容と理解が必要であり、善意と愛心をもって接するべきだと理解している。「本土の衆生は、嘘と恐怖に満ちた環境で生活しています。初めて迫害の実態を伝えるの電話を受けると、聞くことを怖がったり、怒鳴ったり、話を聞いても『三退』をしないこともありますが、私たちは彼らを理解しなければなりません。彼らは嘘に惑わされ、恐怖に縛られ、理性的に考えることができいのです。それはごく自然なことでです」

　そこで周さんは、こうした衆生に対しては、一般的に異なる時間に三度電話をかけることにしている。彼女は、電話で伝える迫害の情報は、多くの中国の同胞にとって、消化し吸収するためにある程度の時間が必要だと考えている。

　周さんが努力し、心を込めて中国の人々に迫害の実態を伝えた結果、多くの人々が「三退」を行い、中には法輪大法の素晴らしさを知った後、修煉の道に入る者もいる。そして周さんと同じように、周囲の親戚や友人に迫害の実態を伝え、「三退」を勧めるようになっている。すると、その親戚や友人も迫害の実態を知り、法輪大法の修煉を始めている人もいる。こうして雪だるま式に広がっていき、その雪だるまはますます大きくなっている。

　中国南京市に住む年配女性は、法輪功迫害の実態を知り「三退」を行った後、法輪大法の修煉を始めたいと希望した。その女性は、70歳近くになって学習者からの電話を受け、法輪大法の救いを得られた師父の按排に感謝している。

　この女性は、自身の顧客グループにも法輪大法の迫害実態を伝え、そのうち数人の気の合う顧客も、法輪大法の修煉を始めたという。

　法を得て修煉を始めた新しい学習者、努力して法を正す進展に追いつく

　最近法を得て修煉を始めた数人の新しい学習者も、自身の修煉体験を共有した。

　そのうちの1人、雅博士は修煉歴わずか2年余りの若い学習者である。彼女は交流の中で師父のご加持と按排に感謝した。「多くの隣人や友人、家族が迫害の実態を知り、『轉法輪』を読み、功法も学び始めています。私は、自分のことばかり考え、より多くの人に迫害の実態を聞いてほしい、資料を受け取ってほしいと思って迫害の実態を伝えるとき、効果はあまり良くありませんでした。なぜなら、そのとき私は自分を実証しているのであって、法を実証しているわけではなかったからです。しかし、心から衆生が救われることを願い、師父にご縁のある衆生を導いてくださるよう祈ったとき、環境はすぐに変わり、多くの人々が来て、真剣に、心を込めて私の話を聞いてくれました。そのとき、私は師父の限りない慈悲なる加持を感じました」

　雅博士は仕事の中でも迫害の実態を伝えている。彼女は「対中貿易自由化がオーストラリアの社会と経済に与える影響」という研究プロジェクトを始めた。これは、先進国に対する中共の影響を対象とした初めての学術研究であり、中共がオーストラリア社会にもたらす負の影響や損害を裏付ける証拠を提供するものである。

　雅博士はこの過程で法輪大法をもって自己を正している。「物事が順調に始まったとき、私はとても喜びました。しかし、自分が誤った方法を用いており、それを正すのに多くの時間がかかると気づいたとき、私は恐れや焦りを感じました。同僚や学習者を失望させるのではないかと心配したのです。これは、私が名に執着していたからです」

　この過程を通じて雅博士は心性を高め、その結果、研究を完成させ、いくつかのシンポジウムに参加して専門家たちに初期の成果を発表した。そのうちの一つのシンポジウムでは、雅博士は「力、知識、認知、グローバルな構造と現実の再構築」という賞も受賞した。多くの学者が彼女の発表に深い印象を受けた。

　常人の仕事の中で心を修め、技能を高める

　張さんの仕事は、点心作りを学ぶ学生の指導である。学生たちは出自がさまざまで、なかには行動習慣が非常に悪い者もいる。彼女は、より厳しい規則で彼らを制しようとしたり、声を荒げて叱ろうとしたりしたが、全く効果がなかった。一連の経験を経て、張さんは、修煉者の心構えで臨むことこそが問題を解決する道だと悟った。

　「もし私がこれらすべてを単に『不運』や『他人の過ち』として見てしまったなら、常人と何ら変わらず、修煉向上の機会を捉えることもできません。私は次第に、目の前の混乱した状況は偶然のトラブルではないと理解するようになりました。心を落ち着け、外に責任を押し付けるのではなく、内に向かって自分を探し始めました。すると、多くの執着心が見えてきました。例えば、名を求める心や虚栄心です。私は研修を完璧に成功させたいと思っていました。その背後には確かに責任感もありますが、同時に学生から認められたい、褒められたいという欲求も混じっていました。学生に『この先生はすごい』『よく指導できる』と思われたいという期待、つまり拍手を望む気持ちは、それ自体が虚栄心なのです」

　張さんが常人の心を放下し、ただ目の前で自分をどのように修めるべきかに専念したとき、奇跡はその心の転換の中でひそかに起こった。「その後の二回の研修では、教室の雰囲気がこれまでにないほど和やかになり、学生たちの交流も積極的になった。最も『手ごわい』学生でさえ、以前よりも集中して取り組むようになったのです」

　心性を高めた張さんは、シドニーで開催された全オーストラリアのシェフコンテストで、飲茶（ヤムチャ）部門の2位を獲得した。また、世界調理連盟認定シェフ資格試験に参加し、飲茶部門で最高のメダルを受賞した。

　普段、張さんに対して最も態度の悪かったシェフでさえ、職場で彼女が示した法輪大法の素晴らしさに心を動かされ、法輪功迫害の実態を知って「三退」を行った後、「私も法輪功の五式の功法を学びたいです」と言ったという。