　【明慧日本2025年10月18日】湖北省麻城市白果鎮に住む法輪功学習者・訚愛梅さんは、普段、街角で縫製の屋台を出し、地域の人々の服作りや服の修理などをして生計を立てている。今年9月12日、訚愛梅さんは白果鎮派出所の警官2人に連行され、麻城市新東方ホテルに設置された洗脳班に15日間拘束され、拷問を受けた。その間、重度の血便の症状が現れ、体が異常に痩せ細ったという。

　情報によると、麻城市政法委員会は最近、麻城市新東方ホテルに洗脳班を設置し、各鎮区※に対し強制的に連行人数のノルマを課していた。各鎮区の派出所は、このノルマに従って人を拘束しなければならない。訚愛梅さんの他にも、複数の法輪功学習者がこの洗脳班に連行されたと伝えられている。

　※訳注：「鎮」とは県の下に置かれる行政単位の一つであり、日本の「町」に当たる小規模な集落を指す

　法輪大法（法輪功）を修煉して3日で、全身の病気が跡形もなく消える

　訚愛梅さんは湖北省麻城市白果鎮董家河村易家河坎湾に住んでおり、洋服作りやファスナー交換、破れた箇所の繕いなどで生計を立てている。1990年から眼病を患い、目の痛みと光に対する過敏症で目が開けられず、仕事ができなくなった。武漢協和病院、黄州、羅田などの病院を転々とし、様々な治療法を試みるも効果がなかった。長期間にわたる服薬と注射の副作用で、胃痛や胃の膨満感に苦しみ、3年間も固形物や歯ごたえのある食べ物を口にできず、流動食を食べるしかなかった。夜も不眠に苦しみ、一晩中座ったまま朝を迎えることもあった。治療のために長年貯蓄したお金を使い果たし、生活は困窮した。当時の訚愛梅さんは体重がわずか35キロほどしかなく、両目はほとんど見えない状態だったという。村人たちは皆ひそかに「愛梅さんはもう長くないだろう」と話していたという。

　1997年9月、訚愛梅さんは法輪功の修煉を始めた。彼女は初めて『轉法輪』（法輪功の主要な書籍）を読んだその日に、大きな茶碗一杯のごはんを食べることができた。それから3日の内に、訚愛梅さんの全身の病気は跡形もなく消え去り、ほとんど失明していた目も正常に戻った。彼女は体が軽く感じ、健康になり、それ以来二度と一粒の薬も飲む必要がなくなり、多額の医療費を節約した。夫は安心して妻を置いて広東省に出稼ぎに行けるようになり、訚愛梅さんは故郷で縫い物の仕事をしながら家計を助け、二人の息子を高校を卒業するまで育て上げた。二人の息子は相次いで大学に合格し、長男は大学院にまで進み、村人全員から誇りにされる存在となった。

　中国共産党による迫害、二度にわたる不当な判決

　中国共産党が法輪功への迫害を開始した後、訚愛梅さんは人々に法輪功の無罪と迫害の真相を伝え続けたため、中国共産党から何度も迫害を受け、二度にわたって不当な判決を言い渡された。

　2015年6月1日、訚愛梅さんが麻城市木子店で人々に真相を伝えていたところ、麻城国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行部隊。以下、国保）と木子店派出所の警官に連行され、武漢洪山区馬湖村にある「湖北省法制教育所」に送られて強制的に洗脳を受けた。2015年7月29日午後、訚愛梅さんは黄岡市看守所に送られ拘束された。2015年6月22日、麻城市裁判所による裁判の結果、訚愛梅さんは懲役2年10カ月の判決を受けた。判決後も、訚愛梅さんは一貫して黄岡市刑務所に拘束され続け、2018年5月25日になって帰宅した。

　息子たちが広東省中山市坦州鎮に住んでいたため、訚愛梅さんはそこで息子の家族の子育てを手伝う暮らしを始めた。

　2022年6月13日、訚愛梅さんが近所の人に法輪大法の素晴らしさと迫害の真相を伝えたところ真相を知らない人に通報され、中山市坦州鎮永前派出所の警官が自宅に押し入り、家宅捜索を行った。法輪功書籍1冊を押収した後、警官らは訚愛梅さんに故郷の麻城に戻るよう強要し、戻らなければ毎日警官が家に来ると脅迫した。2023年2月28日夜10時頃、坦州鎮永前派出所の賈という姓の警官が10人以上の人員を連れて、訚愛梅さんの長男の家に押し入った。彼らは、監視カメラに訚愛梅さんがスーパーの駐車場に法輪功の真相資料を2部置いたのが映っていたと告げた。警官は不当な家宅捜索を行った後、次男の家にいた訚愛梅さんを呼び出し、長男と一緒に永前派出所に連行し、丸一日不当に拘束した。その後、母子は二人とも中山市拘置所に送られ、15日間拘束された。

　2023年3月23日、再び賈姓の警官が、警官5人を連れて訚愛梅さんの長男の家を訪れ、訚愛梅さんにすぐに故郷へ帰るよう強要し、中山市での生活を禁じた。訚愛梅さんは故郷の麻城市白果鎮に戻らざるを得なかった。

　2023年8月4日、訚愛梅さんが一人の少女に法輪大法の素晴らしさについて話したという理由で、白果鎮派出所の警官に連行され、黄岡市留置場に不当に拘束された。2023年12月、麻城裁判所は訚愛梅さんに対し裁判を開き、その後、懲役1年4カ月の判決を下した。

　今年9月12日、訚愛梅さんは白果鎮派出所の警官2人に連行され、麻城市新東方ホテル洗脳班に15日間拘束され、迫害を受けた。その間、重度の血便の症状が現れ、異常に痩せ細った。