　【明慧日本2025年10月20日】吉林省延吉市に在住の法輪功学習者・盛桂蘭さん（72歳）が、2024年1月9日、警官による不当な家宅捜索と連行を受け、洗脳班に監禁した。一晩拘束された後、いわゆる「保釈」とされ、保証金3000元（約6万円）を恐喝された。

　今年1月初旬、盛さんは検察院に不当に送致された。同年5月、裁判所から5月16日にいわゆる「開廷」するとの通知があった。

　伝えられるところによると、盛さんはすでに懲役4年9カ月の判決を言い渡されたという。

　盛さんは今年10月2日に再び連行された。計6回の身体検査を受け、血圧は常に200以上であったにもかかわらず、吉林省延吉市看守所に強制的に送られて拘束されている。

　2024年1月9日、延吉市で突然、大規模な不当捜索と連行が発生。当時、30人近い法輪功学習者（以下、学習者）が家宅捜索され連行された。彼らは洗脳班に拘禁され、修煉をしないという保証書への署名を強要され、法輪功迫害の真相資料の入手先について尋問された。また、全員が押収品目録への署名を強要された。

　連行されたのは大半が60代～70代の高齢者であったが、病院へ連行され身体検査を受けさせられた。警官が彼らを帰宅させたのは、2024年1月11日であった。この時、盛さんも洗脳班に1晩拘束された後、「保釈」名目で保証金3000元を脅し取られた。

　今年1月6日、警官は学習者・徐春英氏と盛さんに対し、検察院へ行き「保釈」の署名を求め、検察院へ送致した。

　1月10日、地元派出所の警官が、2024年初頭に洗脳班へ連行された学習者の自宅を嫌がらせ訪問し、写真撮影を行った。

　1月20日、検察院から盛さんへ電話があり、裁判所への送致を企て、検察院へ来て署名するよう求めた。

　今年5月、裁判所は盛さんとその家族に対し、5月16日に裁判所へ行きいわゆる「開廷」するとの通知を行った。

　今年10月2日、盛さんは連行された。体調不良（血圧200以上）にもかかわらず、吉林省延吉市看守所へ強制的に収容された。裁判所は、すでに盛さんに懲役4年9カ月を下したと伝えた。

　盛さんは、1953年11月生まれ。1996年9月3日に法輪大法（ファールンダーファー）の修煉を始めた。修煉を始める前、彼女はリウマチ、骨増殖症、多発性腫瘍など多くの病気を抱えていた。法輪大法を修煉し始めてからは「真・善・忍」の基準に従って自らを律し、物事を行う際はまず他者を思いやり、対立に遭遇すれば自らを省みるように努めた。気がつけば全身の病気は全てなくなり、体は健康になり、心は穏やかになった。

　1999年7.20、中国共産党の江沢民一派が法輪功への狂気の迫害を開始して以来、全ての学習者が程度の差こそあれ迫害に苦しめられてきた。

　2003年3月、延吉市の河南派出所所属の警官5、6人が、ドアをこじ開けて盛さんの自宅に侵入した。家の中は隅々までひっくり返されたが、大法書籍や資料は見つからなかった。最終的に彼らは、彼女の高齢の父親が持っていた京劇のカセットテープを一つ持ち去り、盛さんを河南派出所へ連行した。その後、延吉市公安局国保大隊へ移送された。

　国保大隊では、盛さんは手錠と足枷を強制的に着用させられ、24時間睡眠を許されず、絶え間ない拷問と尋問を受けた。この間、1人の朝鮮族の警官が彼女の髪を掴んで壁に打ち付け、さらに平手打ちをしたため、彼女の顔は腫れ上がり、口元からは血が出た。深夜になって交代でやってきた孟という姓の別の警官は、革靴を履いたまま盛さんの足を踏みつけた。

　警官らは彼女に、誰に「経文」を渡したのか白状させようとしたが、盛さんは断固として協力を拒否したため、彼らは何も得られなかった。しかし、最終的には彼女の家族のもとを訪れ、詐欺まがいの手口で5000元（約10万円）をいわゆる「保釈金」として騙し取り、ようやく彼女を帰宅させた。帰宅後も、市国保、610弁公室、および地域のコミュニティ職員による電話や訪問による嫌がらせは絶えなかった。

　明慧ネットに暴露された迫害事例に基づく一部の統計によると、今年上半期、吉林省の9つの地域に在住の学習者は、程度の差はあれ迫害を受け続けていた。迫害された人数は369人に上る。内訳は以下の通りである。

　迫害による死亡、または冤罪による死去：8人

　不当判決（実刑）：67人

　連行：101人

　嫌がらせ（人次）：109人

　不当な家宅捜索：63人

　強制的な洗脳：3人

　流浪（住居を追われる）：2人

　行方不明：2人

　各種経済的迫害：14人、被害総額129000元

　中国共産党による法輪功学習者への迫害情報の隠蔽が原因で、公にされた迫害の事実はほんの一部に過ぎない。