文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2025年10月21日】「あなたも投稿してみたら？」とある同修が私に言いました。私はびっくりしました！　頭の中に一瞬、「私にできるの？」、「何を書けるだろう？」という思いがよぎりました。落ち着いて考えてみると、これはいわゆる「恐れる心」があったのだと気づきました。そこで、私は次のような心得を書いてみました。

　私は中国本土出身の1980年代生まれで、法輪大法の修煉を始めて間もない者です。かつて、邪党による法輪功弾圧の宣伝を信じ、その毒害を受けて、大法弟子に対して誤解を持っていました。しかし、私の親しい友人（会社の共同経営者）が、その見方を変えてくれたのです。

　この友人は法輪功の修煉者で、私と同い年です。彼はとても誠実で善良な人で、仕事の中でも常に相手のことを思いやって行動していました。その姿を見ているうちに、私は次第に邪党の宣伝に疑問を抱くようになり、法輪功に興味を持ち始めました。

　私は起業して7年になります。その間、順風満帆とはいかず、さまざまな困難を経験してきました。もともとは国際メディア企業の幹部でしたが、現在は、青少年ビジネススクールのメディアアドバイザーへ転身し、もうすぐ8年になります。起業当初、私が思い描いていたのは、国内の子どもたちが人としての本来の心を取り戻せるようにしたいという願いでした。その思いから、必ず成功させて、より多くの子どもたちに良い影響を与えようと決意していました。子どもが自ら命を絶ったり、うつ状態になったりという話を目にし、耳にしたりするたびに、私はこの思いにますます執着するようになりました。しかし現実の中では、中国の多くの親たちが、まるで抜け出せない呪縛の中にいるかのように、同じ悲劇を何度も繰り返しています。これこそが、理想と現実との大きな隔たりなのかもしれません。そんな中で、私自身も心の中で揺れ動き、迷い続けていました。次第に自信を失い、自分の状態もあまり良くない時期が続いていたのです。

　この法輪功の友人と一緒にいると、毎日、午前12時と午後6時になるたびに、彼女は十数分ほど目を閉じて、口の中で何かを唱えていました。しかし、その内容は聞き取れませんでした。後になって知ったのですが、彼女はそのとき「正念を発していた」のです。彼女の仕事の中での普段の言動が、少しずつ私の法輪功に対する見方を変えていき、次第に好感を抱くようになりました。私は彼女が発している「正念」の内容にとても興味を持ちました。すると彼女は、法輪大法の公式サイトに掲載されているさまざまな内容を話してくれました。それらの話は、どれも私に強い衝撃を与えました。

　時々、法輪功はあまりにも不思議で、少し信じがたいと感じることがあります。信じられないと思うときに、彼女と一緒にそのことについて話し合いました。彼女は自分が体験した多くの出来事を話してくれ、その中のいくつかは私も目の当たりにしました。次第に、私は法の威力を感じるようになりました。修煉を始めたいという思いも芽生えましたが、仕事がこんなに忙しいのに、修煉の時間はあるのかと疑問に思いました。それに、当時の私は、これらは現実味がないと感じていました。しかし、それでも仕事の中では「真・善・忍」の基準で自分を律するようにしていました。

　私たちは青少年向けのコースを担当しており、仕事の中では人とのコミュニケーションが絶えずあります。たとえば、学校で学んでいることが現実ではあまり役に立たない、しかも子どもたちは学ぶ楽しさをまったく感じられず、学ぶ意欲を失っています。毎日なんとなく過ごしているなどの悩みを、保護者の方々が私たちに打ち明けてくれます。保護者がそのように訴える表情を見るたびに、私の心も痛みます。以前の私は、保護者の方に私たちの授業がどのようにお子さんの助けになるか、どのようにして学ぶ意欲を取り戻せたか、子どもたちもその授業をとても気に入り、その魅力を感じてくれたことを一生懸命説明しました。そして、保護者がすんなりと授業のプログラムを受け入れてくれるたびに、私はとても嬉しくなりました。けれども、それは「歓喜心」、つまり浮かれた心が働いていたのだと分かりました。

　私の友人は時々、私とさまざまなことを語り合っていました。ある日、私はふと気づいたのです。彼女は「道理」の次元で問題を解いているのに対し、私はずっと「術」のレベルに執着していたことに気づきました。私は法の持つ神聖で偉大な力に深く心を震わせました。

　私は思いました。何事も、今からでも決して遅くはない。これからは大法の基準で自分を律し、「真・善・忍」を実践していこうと思いました。もちろん今でも、時には常人の基準で人を見てしまうことがありますが、すぐに「法」すなわち「真・善・忍」を思い出すことで、心がとても落ち着くのです。これから先、より良い修煉ができることを心から楽しみにしています。