文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年10月23日】（前文に続く）

　三、戸籍担当の警官も三退を手伝う

　派出所の戸籍担当警官・Aさんは私の娘と同い年で、10年前に妻が彼に真相を伝えて三退させ、娘は彼の携帯にネット規制回避ソフトをインストールしてあげました。彼は上からの要求に従い、よく家に来ましたが、そのたびに私たちと一緒にネット規制を越えて見た真相の感想を語り合いました。彼は私に「私はある大法弟子の評論を聞くのが一番好きです」と話してくれました。さらに彼はよく同僚を連れて家に来て「彼らに真相を聞かせ、三退させるためだ」と言い、ときには横で「私はもう退いたんだから、君も退いたらどうだ！」と促すこともありました。

　ある年の「世界法輪大法デー」師父のお誕生日でもある5月13日に、Aさんは助手（その助手は真相を知って三退していた）を連れてやって来て、入るなり「今日は李先生の誕生日なので、お祝いに来ました」と言いました。

　私は「ちょうどよかったです。師父の誕生日ケーキを一緒に食べて、仏の光に恵まれましょう」と答えました。Aさんは「もちろんです」と言い、師父の法像に合掌しました。そして私たちは一緒にケーキを食べました。

　その後、私は2人に最新版の真相入りUSBメモリーを渡しました（以前にもAさんに渡したことがあります）。Aさんはそれを受け取ると助手に向かって「彼らの作ったものは本当に良い。家でしっかり見て、また話を聞きに来なさい。とても得るものが多いから」と言いました。

　帰るとき、私は「供え物の果物をご家族に持ち帰って、仏の光に恵まれてください」と言いました。Aさんはすぐに「もちろんです」と答え、2人は果物を手に、嬉しそうに帰って行きました。

　ある年の「4.25」の前日、地区コミュニティーの副主任から電話がかかり「あなたの家に『光栄の家』のプレートを掛けに行きます」と言われました。私は「プレートを掛けてもご飯にはなりません。今は生活の問題を解決することが大事です」と答えました。すると彼は「家に行ってから話しましょう」と言いました。

　この副主任はこれまでに何度か家に来たことがあり、私は簡単に真相を話しただけで、三退についてはまだ話していませんでした。しかし前回、彼と一緒に来た女性同僚は、ある敏感日、家の近くで私たちを見張っていた際に、すでに退党させていました。

　翌日、この副主任は戸籍警官・Aさんと一緒に家に来ました。私はこの機会に副主任に三退を勧め、「党を脱退して共産党の獣印を消しましょう。天が中共を懲罰するとき、副葬品（ふくそうひん）にならないように」と言いました。横でAさんも「脱退したほうがいいですよ」と口を添えました。副主任は笑っただけで何も答えず、急いでいたため、脱退については最後まで態度をはっきりさせませんでした。

　その年の「5.13」、「世界法輪大法デー」師父のお誕生日のとき、彼らは再び家にやって来ました。ドアを開けると、2人は果物の入った袋を持っており、会うなり「すみません、今日はあなたたちの李先生の誕生日で、上の指示で見に来ました」と言いました。私は「私のことを見に来ただけなら、特に何もありませんからお帰りください。師父のお誕生日をお祝いするためなら歓迎します」と答えました。彼らを客間に案内した後、私は改めて厳しく言いました。「私を見に来るだけなら帰ってください。師父に祝寿（しゅくじゅ：長命を祝うこと、特に60歳・還暦）するためなら、座って話しましょう」

　ちょうどそのとき、私はインターネットで、中共が中米貿易交渉の破綻の責任をアメリカに押し付けていることを知りました。そこで副主任に「中共はまた中国人をだましています。協議を破ったのは中共なのに、アメリカのせいにしています」と言いました。

　副主任は「実は私たち庶民も、中共が協議を破ったことは知っています。中共の悪事はみんなわかっています」と答えました。

　それから私たちは、中共の歴史的な悪行について話し合い、戸籍警官・Aさんも横で同調しました。このやりとりで、実は誰もが中共の崩壊を望んでいることがわかりました。

　私は再び副主任に「先日、三退を勧めたとき、あなたは態度を示しませんでした。それではだめです。きちんと表明しなければなりません」と言いました。すると彼は共産党からの脱退に同意し「ありがとうございます」と言いました。そして私に「私たちも本当はあなたを邪魔したくありません。上からの指示で仕方なくやっているのです」と話しました。

　私は「理解できます。あなたたちも私たちを理解してください。仕事は選べませんが、良心は選べます。善悪は人の一念から生じます」と答えました。すると彼は「その通りです。私たちは法輪功に背くようなことはしていません」と言いました。

　四、国保隊長の突然の訪問に坦然（たんぜん）と向き合う

　同修が家に来ると、しばしば地域コミュニティーの関係者や警察が家にいることがあります。同修に迷惑をかけず、またコミュニティーの人や警察が大法弟子に罪を犯さないように、私たちは正念を保ち、落ち着いて対応しました。

　ある年の正月明けのある朝、6、7人の同修が私の家で学法していたとき、突然、国保隊長が1人の警察官（この轄区で何度も明慧ネットの「悪人名簿」に載った者）を連れてやって来ました。妻がドアを開けると国保隊長であったため、ドア口を塞いで中に入れませんでした。

　私は「何をしに来たのですか？」と尋ねると、国保隊長は「ちょっと様子を見に来た。何をしているのか？」と言いました。私は「学法ですよ」と答えると、彼は「一緒に学んでもいいか？」と尋ねました。私は「それはいい、歓迎します」と答え、客間に入ってもらいました。

　学法を始めようとしたとき、私は「無事に来ることはない。用件は何ですか？」と尋ねました。別の部屋に移動した後、国保隊長は「省からの通知で、あなたたち法輪功が大きな行動を起こし、某某の追悼会を開くと聞きました」と言いました。

　私はすぐに「完全なデマです。中共は祝日や敏感日に必ず法輪功が行動すると言いますが、今までそんなことがありましたか？　法輪功への弾圧は、デマで民衆をだまして始めたものです。今も騙し続けています。共産党には何百万もの軍隊がいるのに、手ぶらの修煉者を恐れています。あなたたちは毎日明慧ネットを見ているでしょう。大法弟子は三つのことしかしません。真相を伝えて人を救い、真・善・忍で良い人になる。それ以外に何ができるでしょうか？　それに、法輪功が追悼会を開くのは普通のことです。法輪功学習者が亡くなれば、職場や親族が追悼会を開き、友人や同修が参加するのは当たり前です。大げさに敵視することではありません。あなたたちは考え直すべきです。修煉者と対立するのは、あなたたちや家族にとって良くありません。天は見ており、善悪には必ず報いがあることを理解すべきです」と言いました。

　国保隊長は「法輪功の人を捕まえるのは上からの命令で、私たち個人は捕まえたことはありません。派出所が行ったもので、多くはすぐに釈放されました」と繰り返し説明しました。

　帰るとき、国保隊長は「あなたの家で学法していることは地域コミュニティーの警察に伝えて、邪魔しないようにします」と言いました。

　その後の追悼会当日、私の住む地域の国保警察は学習者の家に来て妨害することはありませんでしたが、他の区の国保警察は学習者の家に来て阻止し、多くの妨害事件が起きました。

　長年、私はただ修煉者としてやるべきことをしてきましたが、長期間監獄にいたため、正常に学法・修煉することができず、師父の要求から大きく離れ、多くの遺憾を残しました。幸い、法を正すことはまだ終わっていません。この最後の時間にしっかり学法し、内に向かって自分を修め、大法弟子としてやるべき三つのことを実践し、真相を伝えて多くの衆生を救い、この世に来る前に立てた誓約を果たしたいと思います。

　(編集責任者：鄭年)

　（完）