　【明慧2025年10月23日】（オランダ＝明慧記者・唐容）オランダ・ベルギー「法輪大法修煉体験交流会」は2025年10月18日、オランダとベルギー国境に位置するオランダ南ユトレヒト会議センターで開催され、オランダとベルギーの法輪功学習者（以下、学習者）がこの法会に参加した。

　両国の佛学会代表は、法輪大法がベネルクス地域（オランダ、ベルギー、ルクセンブルクの3カ国から成る地域）に伝えられてからの30周年を振り返った。開会の辞では次のように述べている。「2003年、第1回ベネルクス法会がブリュッセルで開催されました。当時、邪悪な勢力による大法弟子への迫害は黒雲が街を覆い、暴風が吹き荒れるようなものでした。あの時の私たちは、世界中の人々が中国共産党（以下、中共）による法輪大法への迫害を知ってくれることをどれほど切に願っていたことでしょう。それから今日に至るまで、世界中の大法弟子の30年近い努力によって、中共による法輪功迫害の事実は各国の注目を集め、法輪大法の素晴らしさは世界の隅々にまで広がっています。法輪大法の恩恵が四方に及ぶこの時に、オランダとベルギーの大法弟子はこの神聖な法会を大切にし、お互いの修煉体験に耳を傾け、比して学び、比して修め、法を正す最後の段階で共に向上していきましょう」

オランダ・ベルギー法会会場の様子

　法会では、中国人と西洋人を含む11人の学習者が、法輪大法の修煉を通してどのように魔難に向き合い、それぞれの環境の中で心性を高めているか、そして全体として協調しながら三つのこと（学法する・正念を発する・迫害の実態を伝える）を行い衆生を救う体験を交流した。

　発表した学習者の中には、重大な交通事故という「警鐘」を経て目を覚まし、過剰なユーチューブチャンネルの登録を取り消し、スマートフォンから複数のSNSアプリを削除し、法輪大法のプロジェクトに関係するものだけを残したという人もいた。

　また、法を広めることや迫害の実態を伝える活動の中で、中共による国際的弾圧による工作員の脅しや妨害に直面しながらも、正念をもって中共の悪行を勇敢に明らかにした学習者もいる。さらに、神韻公演の広報に参加するために長距離の移動を克服し、全体の協調のもとで円満に任務を果たした学習者もいた。

　内に向かって探して心の状態を改め、怨恨の心を取り除く

　オランダの学習者フェリックスさんは、法輪大法を修煉して20年以上になる。彼は、突発的にいわゆる「バランスの問題」が起き、身体に不調をきたして立っていられなくなった際に、大量に学法し、正念を発し、内に向かって深く怨恨の心を探し出したことで、数週間後に身体が回復した体験を交流した。

　この「バランスの問題」の出来事を通して、フェリックスさんは自らの修煉上の問題を内に向かって探すようになったという。幼少期からの互いに張り合う悪い習慣が原因で怨恨の心が芽生え、それが修煉の過程で完全に取り除かれていないと感じていた。長年修煉を続ける中で、まだ触れられていない、あるいは修め切れていない部分があると感じており、それらが彼の現状を突破し、より高い次元へ向かうことを妨げていると悟った。

法会で修煉体験を発表するオランダの学習者フェリックスさん

　フェリックスさんはこう語った。「例えば、困難やトラブルに直面したとき、私は人に対して怒りをぶつけてしまい、慈悲をもって対処することができませんでした。さらに、法輪功迫害の実態を伝えようと一歩踏み出す時には、しばしば恐れる心に妨げられてしまいました」。彼は心を改める決意を固めた。「身体の『バランスの問題』という警告を経て、私はより強い願いを抱きました。それは、自分の心の持ち方を変え、怨恨の心やよくない考えを取り除くことです」

　この願いを抱いてから、フェリックスさんは怨恨の感情やよくない心の状態は本当の自分ではなく、自分の本性でもないことに気づいたという。彼は「それに気づいたことで、内心がとても強くなりました。法があるのだから、私は正念でそれを排除しなければなりません」と語った。それ以来、誰かに対して、あるいは何かの出来事に対してよくない念が生じたとき、フェリックスさんはすぐにそれを自覚し、自分に言い聞かせ、強い正念でその念を取り除くようにした。そして、正念を主導できるようになったという。

　人心を克服し、真に天国楽団の一員となる

法会で修煉体験を発表するオランダの学習者ギョカン・トゥンチさん

　ギョカン・トゥンチさんは、オランダ在住のトルコ系学習者であり、彼は怠惰や思想業力を克服し、真に天国楽団の一員となるまでの過程を交流した。トゥンチさんは「人心の執着が、私を一年以上も見えない刑務所の中に閉じ込めていました。演奏しているときも、思想業力の妨害をよく受け、音符を間違えたり、吹く内容を完全に忘れてしまうこともありました」と話した。

　自分の修煉を振り返ると、安逸を求め、苦しむことを恐れていたことに気づいたという。そこでトゥンチさんは学法を継続し、少しずつ心の奥底にある利己的な執着を放下するよう努めた。次第に、修煉者としての基準に従って自分を律するようになり、妻もまた彼を支え、子どもの世話や多くの家事を引き受けてくれるようになった。

　トゥンチさんは「トランペットの練習にはこれまで以上に心を込め、隔週で対面レッスンを受け続け、できる限りすべての楽団の練習や合宿にも参加するようにしています」と述べた。2023年から、トゥンチさんは正式にヨーロッパ天国楽団の一員として積極的に活動を始めた。彼の願いは、この神聖なプロジェクトの中で自分の力を尽くし、法輪大法を実証し、衆生を救い、私たちが訪れる場所すべてに栄光と喜び、そして慈悲をもたらすことだという。

　「誤解」を前にして　法理を悟り心性を高める

　ベルギーの学習者ニコ・ビネンスさんは、法輪大法を修煉してから約20年になる。彼は交流の中で、日常の仕事において法理をもって「誤解」を解いた体験を交流した。技術サービス担当として、ビネンスさんは日頃から車で外勤業務を行っている。ある日、人事部長は彼が勤務時間中に私用で1時間半外出していると誤解し、その話は同僚の間で広まってしまった。調査の結果、全くの誤解であることが判明した。

法会で修煉体験を発表するベルギーの学習者ニコ・ビネンスさん

　ビネンスさんは「誤解されたと言う思いで、長い間眠れませんでした。あの出来事が頭の中で何度も何度も繰り返えされました」と語った。しかし、この出来事は法理の観点から捉えるべきだと気づいた。ここには業力の転化が関係しており、苦しみによって業力を消滅することができると理解した。そこで彼は自分の運転記録簿を持って上司のもとへ行き、何が起こったかを丁寧に説明した。

　ビネンスさんは「こうして事は解決し、私の心は平静を取り戻しました」と語った。さらにビネンスさんには、人事部長に対して、ブリュッセル・ニュースクラブ主催の生体臓器収奪に関する映像を紹介する機会もあった。部長は法輪功迫害の残酷さに衝撃を受けたという。

　学法は病業を打ち勝つ法の宝

　ベルギーの学習者ウィルフリード・デュシャンプスさんは、学法を通じて家族の業を取り除く体験を交流した。彼は20年間法輪大法を修煉しており、どのような困難に直面しても、法輪大法への信念は一度も揺らいだことがないという。

法会で修煉体験を発表するベルギーの学習者ウィルフリード・デュシャンプスさん

　デュシャンプスさんの家族は、母親と兄が腕の痛みに悩まされていた。彼自身も左腕の痛みがしばらく続き、修煉の信心に影響を及ぼした。というのも、彼は煉功点で功法を教えたり、法輪大法の素晴らしさを伝えたりする際、自分の腕の痛みを恥ずかしく思い、声を出すことができなかったという。

　特に、神聖な神韻公演の舞台設営を手伝った際、デュシャンプスさんは「あれは私の人生で最も落ち込んだ時期でした。オランダの神韻公演の舞台で手伝っていたとき、照明を設置する作業は非常に大変でした。頭上にライトを吊るさなければならなかったのですが、腕が上がらなくなってしまったのです。必死に頑張りましたが、自分はもう役に立たない、まるで障害者になったかのように感じました。公演が終わり家に帰ったとき、これまで以上に落ち込み、自信を完全に失っていました」と述べた。さらに彼は夢の中でも、業力の魔に追いかけられ殺されそうになった。どうすればいいのでしょうか？

　　デュシャンプスさんは「ある日、私はとても気分が落ち込んでいました。そのとき、どこからともなく学法を促す声が聞こえてきました。心の状態は最悪で、動く気力さえありませんでした。しかしその声は繰り返し『学法しなさい』と言い続けました。心の中で葛藤した末、私はついに『轉法輪』を手に取り、読み始めました。その瞬間の選択が、私の修煉の転機となったのです。その時から状況はどんどん良くなり、まるで修煉の道で大きな試験を乗り越えたかのように感じました」と語った。デュシャンプスさんが正念を発したとき、自分が光り輝いている姿を見たという。それは師父が修煉によって出来ている自分を現して励ましてくださっていると悟った。

　その後、　デュシャンプスさんは以前のように煉功できるようになった。彼は「心の底から師父に感謝します。あの時、正直言ってほとんど自分に対する信心を失いかけていました。しかし、師父はずっと私のそばに立ち、導いてくださり、業の根を取り除いてくださったおかげで、今日の私があります。修煉の道でずっと見守ってくださった師父に感謝します！」と述べた。

　正念を持ち続け、色欲心を修めて取り除く

　ベルギーの学習者エルケ・ファンデンブランドさんは、10数年来、法輪大法の要求に従って自己を高める修煉を続けている。彼女は、色欲への執着は恥ずべきものであると考えており、このため学習者とこの話題についての交流は非常に気まずく感じるという。　　

　ファンデンブランドさんは「今でも私は口に出すことを恐れています。他人が自分をどう見るかを気にしてしまうからです。これ自体も一つの執着です」。彼女は、この壁を乗り越えるためにかなりの勇気を振り絞った。強い思想業力を取り除き、この執着を放下するためには、公に話すことが必要だと考えたという。

法会で修煉体験を発表するベルギーの学習者エルケ・ファンデンブランドさん

　色欲心を修めるため、ファンデンブランドさんは明慧ネットにある学習者の関連文章を大量に読み込んだ。その過程で、時にとても頑固に現れる感情や考えを正念で浄化し、思考の中に生じる悪い念を絶えず取り除くことを続けたという。