　【明慧日本2025年10月26日】ハルビン市道外区育民小学校の元教師で、法輪功学習者・高科さん（70歳）は、2023年6月16日、賓県で警官に不当に拘束された。鴨子圏看守所での拘留中、拷問でショック状態に陥り、病院に搬送され緊急治療を受けた後、自力生活ができない状態になった。それにもかかわらず、高科さんは不当に懲役4年6カ月の判決を受け、現在、チチハル泰来刑務所で迫害により精神に異常をきたしている。高科さんは、しばしば独り言を言い、突然泣いたり笑ったりする状態である。

　高科さんは、1996年末に法輪功を学び始め「真・善・忍」の基準に従って心を修め、善行に励んだ結果、長年患っていた胆石、腎結石、腰椎椎間板ヘルニア、膀胱炎、胆嚢炎、リウマチ、高血圧、高脂血症、軽度の冠状動脈性心臓病など多くの病気が治癒した。仕事には真摯に取り組み、立派に人として振る舞い、上司、同僚、生徒たちから高い評価を得た。

　中国共産党（以下、中共）による法輪功への迫害の中で、高科さんはこれまでに16回、不当に拘束され、労働教養を5回科され、1回、懲役刑を科された。拘束されている間、高科さんは非常に残酷な迫害を受け、九死に一生を得るという経験をした。

　高科さんはハルビン市長林子労働教養所に4回拘束され、その間に吊り上げ手錠、地環手錠、鉄椅子への拘束、暴力的な灌食、電気ショックなどの拷問を数10回受け、何度も生命の危機に瀕した。体罰、侮辱、殴打、蹴りは日常的に行われていた。2004年4月15日、労働教養所が全ての収容者に監獄の規則を暗記させていた時、受刑者・孫野は、高科さんが煉功したことを口実に、高科さんを地面に打ち倒した。刑務官・趙爽が駆けつけ、受刑者に命じて高科さんを監房に連れて行かせ、2人用ベッドに吊り上げ手錠で固定し、電気警棒で電気ショックを与え、平手打ちや靴底で頭、顔、背中を叩いた。その後、彼らは高科さんを独房に連れて行き、鉄椅子に拘束した。趙爽は2度、高科さんに電気警棒で電気ショックを与え、毎回30分にも及んだ。高科さんは5日5晩、鉄の椅子に拘束され続け、足首には大きな血豆がいくつもできた。

拷問のイメージ図：スタンガンでの電気ショック

　2012年11月14日、ハルビン市公安局南崗支局国保大隊（国家安全保衛大隊）、七政派出所、道外支局国保大隊、靖宇街派出所など10数人の警官が、高科さんの自宅に押し入り、高科さんを階下まで担ぎ降ろし、ハルビン市拘留所へ連行した。1時間あまり後、高科さんは黒竜江省綏化労働教養所に連行された。同月17日の午後、高科さんは警官に手錠と足枷で木のベッドに数時間拘束された後、さらに警官に労働教養所付属病院に連行され、治療を口実に更なる迫害を受けた。高科さんは手足をベッドに固定され、強制的に静脈点滴で薬物を投与された。連続して2日2晩、合計20本以上の点滴が行われた。高科さんは激しい心臓の激痛に襲われ、手足はベッドに固定されたままで、生きた心地がしなかった。

　2012年11月19日の午前、警官・范暁冬らは、高科さんを監視カメラのない3階の小部屋に閉じ込め、6、7人の警官が拷問を開始した。范暁冬は「こいつを殺しても、自殺で処理する」と大声で叫んだ。数人の警官が一斉に高科さんに「大掛」（大の字吊り）を加え、両腕を背中に回し、シーツをねじって作った縄で両手を縛り、二段ベッドの上段に縛り付け、高科さんの両足が地面から離れるようにした。石剣は足で高科さんの臀部を押さえ、体がベッドにもたれかかれないようにし、高科さんの頭は前に吊るされた状態になった。高科さんはずっと「法輪大法は素晴らしい！　私は無罪だ！　囚人服は着ない」と叫び続けた。范暁冬はタバコで高科さんの鼻を燻り、煙を吸い込んでから顔に吹きかけ、窒息させようとした。高科さんに心臓の激痛が現れ始めると、范暁冬は救心丸を無理やり口に押し込んだ。高科さんは30分間吊るされたが、警官は命が危ないと見て、ようやくやめた。このような「大掛」を、高科さんは続けて4回受けた。高科さんは22日間、残酷な迫害を受けて危篤状態になった。2012年12月5日に家族によって自宅に引き取られた。

拷問のイメージ図：吊り上げられる

　2022年9月14日、高科さんは法輪大法の素晴らしさを伝えるカレンダーを配っていたところを、ハルビン道外区の靖宇派出所に連行された。健康診断で血圧が高いとされたため、いわゆる「保釈」となった。2023年2月9日、高科さんは靖宇派出所の警官により自宅からハルビン道外区検察院へ連行され、さらなる危害を加えられそうになった。高科さんはやむを得ず家を離れ、各地を転々とすることになった。

　2023年6月16日、高科さんは賓県の市場で買い物をしていた際、賓県在住の道外区公安支局の警官に不当に拘束され、ハルビンの鴨子圏看守所に不当に監禁された。高科さんは断食で抗議したが、警官に指示された2人の刑事犯の付き添い人から暴行を受け、話すことも、トイレに行くことも禁じられた。断食抗議7日目、高科さんは鴨子圏看守所での強制灌食による拷問で意識不明となり、120番の救急車で病院に運ばれ緊急治療を受けた。4日後、再び看守所に連れ戻されたが、すでに自力生活ができない状態になり、トイレに行くにも誰かの介助が必要だった。

　高科さんは、懲役4年6カ月の判決を受けた後、呼蘭刑務所の集訓隊に送られ迫害を受け、数カ月後にはチチハル泰来刑務所に移送され、迫害を受けた。高科さんは1年以上にわたり不当に拘禁された期間、家族の面会を許可されなかった。泰来刑務所に移送されてから、ようやく刑務官が家族に電話で通知したという。最近の情報によると、現在、高科さんはチチハル泰来刑務所で迫害により精神に異常をきたし、しばしば独り言を言い、突然泣いたり笑ったりする状態にあるという。