文／日本法輪功学習者

　【明慧日本2025年10月26日】

　皆さん、こんにちは。

　今日は、「国際活動と芸術作品を通して一般の人々に生体臓器収奪の真相を伝える」と言うテーマで話したいと思います。

　一、国際活動を通して生体臓器収奪の真相を伝える

　師父は『各地での説法十二』『二〇一三年米国西部国際法会での説法』での説法の中で、「悪人があまりの凶暴さで大法徒の臓器を摘出するという、この星でかつてない罪を犯し、しかも大量に摘出しました。天体全体の神はこの罪を見ています！」とおっしゃいました。

　中共の操作のもと、中国大陸に多くの病院はこの20数年間にわたり、患者は自分のニーズに応じていつでも迅速に臓器を得られると大々的に宣伝してきました。その結果、多くの外国人が巨額の費用を払って中国へ渡航し移植手術を受けに行きました。しかし、臓器の大部分は法輪功学習者からのものでした。

　法輪功学習者からの生体臓器収奪はいまも続いています。各界のより多くの人々に知ってもらうため、2021年9月には日本・台湾・アメリカ・韓国・フランスの5か国のNGOがオンライン国際サミットを共催し、医療・法律・政治・メディア・市民社会・政策立案などの角度から35人以上の国際専門家を招き、この問題を討論しました。同時に「生体臓器収奪の阻止と撲滅に関する世界宣言」を共同発表し、国際社会がどのように連携して、この犯罪を阻止するかについて具体的な提案をしました。さらに2022年11月には看護師専門家サミットを開催し、この問題を引き続き討議し、医療界の注目を呼びました。

　この「生体臓器収奪の阻止と撲滅に関する世界宣言」では各国が国内で法律を制定し、自国民が中国へ渡航移植を禁止するよう提言しました。すでに英国とカナダでは法改正がなされ、正式に発効しています。

　今年5月には米国上下両院も「強制臓器摘出阻止法」や「法輪功保護法」を相次いで可決しました。さらに台湾の反生体臓器収奪法案も一読・二読を通過しました。

　私たちは、日本でも一日も早く法律を整えてほしいと願っています。それは法輪功学習者が生体臓器収奪される可能性を減らすだけでなく、日本人患者自身も罪を犯さずに済み、救われることになります。幸い、議員活動の経験豊富な同修が協力してくれることになりました。同修によれば、国会での活動は妨害が非常に多いそうです。なぜなら、ここは邪悪が最も私たちが行くことを望まない場所だからです。時に頭痛や目の痛み、体の不調などに襲われることもあるので、そのため、必ず発正念をする人が必要です。

　私たちは2022年末から国会議員への働きかけを始めました。日本人と中国人の同修が役割を分担し、秘書と対話する人、資料を渡す人、発正念をする人と協力しながら、神韻公演前後の数か月や他の活動の時期を除けば、ほとんど毎日のように国会を回りました。ときには6～7時間滞在することもあります。私は全く経験がありませんでしたが、少しずつ学びながら、どう話し、どう協力すればいいのかが次第に分かるようになりました。

　活動中には、議員に廊下でばったり会ったり、議員がちょうど事務所に戻ってきたときに出会ったりすることもありました。その場で真相を伝えることもありました。中にはじっくり耳を傾け、応援してくださる議員もいました。師父のご加護に感謝します。重い資料を抱えて一日中走り回り、足は疲れ果てますが、感謝の気持ちは常に疲労を上回りました。また、議員を訪ねる前に調べてみて分かったのは、国会議員の多くはもともと弁護士や医師、会社経営者、公認会計士、大学教授、資産家、ロータリークラブのメンバーなどであり、海外留学経験者もおり、知識も豊富で社会的地位も高い人々だということです。そのとき私は気づきました。国会こそが国の中枢であり、日本の経済・司法・行政・教育・交通・安全保障を担っています。しかもそれは日本の主流社会の人々によって構成されているのです。国会を打開できれば、日本の主流社会も打開することになり、神韻も打開することになるのです。だからこそ、国会議員に真相を伝えることは本当に極めて重要で、必要不可欠だと改めて悟りました。

　私たちは2023年に400以上の国会事務所を回り、2024年にも400以上を回りました。今年5月にも行いましたが、すべてを訪問し尽くすことはできていません。今年は6月に日台シンポジウムを開催したほか、引き続き国際活動の形で日本の国会議員とできるだけ交流し、真相を伝え続けていきます。

　二、芸術作品を通して生体臓器収奪の真相を伝える

　国会議員だけでなく、一般の人々にも真相を知ってもらうために、私たちは2022年11月に初めて「生体臓器収奪を知ってほしい」ポスター展を開催しました。賛同した日本各地の同修との協力により、2023年2月から北海道、関東、関西、広島、福岡へと、各地でポスター展を開催しました。会場では生体臓器収奪に関するドキュメンタリーも上映し、資料を配布し、Q＆Aを行い、来場者と交流して、中共が法輪功学習者の臓器を収奪し不正売買している罪行への関心を促しました。

　このような芸術的なデザイン作品による展示は、日本の人々、特に若者に真相を知ってもらうのに効果的です。このポスターは国際社会向けに台湾で開催された公開コンクールで、世界70か国以上から1000点以上が応募されました。2020年、北海道でアートを学ぶ女子大生が参加を希望し、資料を集め調べるうちに法輪功迫害の事実、子供までが犠牲になっている現実を知り、子供をテーマに作品の制作を決めました。家族にも真相を伝えたところ、彼女の姉はためらうこと無く「うちの子をモデルに使っていいよ」と言いました。その作品は銀賞を受賞しました。この話は受賞者本人から私に語ってくれたものです。

　私はポスター展で悟ったことは、私たちが行動すれば、師父がご縁のある人を導いてくださるのです。どのポスター展でも、来場者から「もっと頻繁に開催してほしい」との声が寄せられました。昨年、池袋の東京芸術劇場で開催した際には大学生2人が訪れ、「大学の授業以上の学びだった。すばらしい社会勉強だ」と言い、びっしりと感想文を書いてくれました。

　今年9月、豊島区で開催したポスター展には雨にもかかわらず2日間で200人が来場し、新幹線でわざわざ長野県から訪れた夫婦もいました。昨年、中野区で3日間開催したときは417人、池袋の東京芸術劇場では600人以上が来場しました。回数を重ねるごとに来場者も増えています。展示されたポスターを見て真相を知った人々は皆、晴れやかな表情で会場を後にします。しかし私は、ただ展示を続け人々が来るのを待っているだけでは十分ではないと、もっと自発的に深く行動を起こし、生体臓器収奪や臓器移植に何らかの関連がある人々を探し、真相を伝え、協力してより多くの人々に広めていく必要があると思います。日本には1億人以上がいます。まだまだ多くの衆生が真相を待っているのです。私たちは決して気を緩めてはいけせん。修煉もまた同じです。ご清聴ありがとうございました。そして師父に感謝いたします。

　（2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿）