文／日本の大法弟子

　【明慧日本2025年10月26日】大法との出会いは、20年以上も前のことで、仕事帰りにスーパーに寄った時に気功の仲間を募集するチラシを見つけました。主催者は中国人で、会費は無料でした。その頃の私は、仕事と家庭のことで体がぼろぼろになっていました、子供は4人いました。夫は、アル中で、マザコン、借金をつくるばかりで、仕事も転々としていました。始末屋で嫁は牛や馬と心得ている姑との同居でした。時間も、お金も余裕がなく職場でもいじめられていました。しかも、長男は部活での暴力沙汰を見てから怖くなり、不登校になりました。長男に意見を言うと家庭内暴力を振るわれて、私は入院するはめとなりました。長男も先のことが不安だったのでしょう。誰も助けてはくれませんでした。それでも、子どもが一人前になるまではと必死でした。そんな時に大法と出会いました。

　チラシを見て初めて、煉功に行くと、20人ほどの中国人が来ていました。中国が大好きだった私はとてもうれしかったのを覚えています。でも、しばらくすると、突然、誰も来なくなりました。こんな中で法輪功の事がテレビで報道されていました。東京の中国領事館前で、大勢の人が集まり「空が真っ赤になって・・」とインタビューに答えていました。空が真っ赤ってどういう事、一体何が起こったのか分かりませんでした。しばらくして、協調人からまた煉功を始めるから「どうぞ」と言われました。行ってみると、中国人はいませんでしたし、なぜ中国人が来なくなったのか？　なぜ長期間、煉功しなかったかの理由も説明されませんでした。あとで、分かったのは迫害が始まったということでした。当時は、なぜ、迫害が始まったのか？　何があったのか？　理解できませんでした。

　時々「修煉を始めたのはいつからか？」などとよく聞かれますが、何の意味があるのか必要とも思いませんでしたので、はっきり覚えてはいません。当初は病気で体がきついことを話すと、協調人から法輪功を続けていると病気が治ると言われました。臨床検査技師として働いている私は、そんな馬鹿なことがあるはずがないと思っていました。度々、言われたので、発作が起きたら薬を飲んで吸入すればいいと思い、とりあえず、薬を飲むのをやめました。そして奇跡が起こりました。それ以来、現在まで一度も薬を服用せず吸入もしていません。体温も平熱になり、毎日服用していた数種類の薬、抗生剤、吸入器も不要になりました。本当に、健康になりました。その後、家の中にも変化がありました。家庭内暴力を起こした長男は留年が決まりましたが、長男を恐れた姑は私と子供たちが嫁ぎ先を出て、別に暮らす事を許してくれました。その後、息子は無事に卒業できました。

　修煉を続け、学法をすることで、なぜ、自分がこれほど辛い目に遭わないといけなかったのかもよく分かりました。自分自身が蒔いた種は自分で刈らないといけないということでした。良いことも悪いことも修煉することですべて良いこととなりました。

　煉功を始めてから、今日まで、ずっと修煉を続けていますが、同修との間で色々なもめごとが次々と起きました。いつも「私は正しい、おかしなことは言ってないし、してもいない。相手はなぜそんなことをするのか」、と理解できませんでした。そうこうするうちに、同修に対する不信感が膨らんできました。「真・善・忍を修めていると言っているけど彼らの言っていること、している事は、全く違う人もいる」と、外にばかり向けて考えるようになってしまいました。

　師父は『轉法輪』の中にこのように書かれています。「瓶の中に汚い物を一杯入れて蓋をしっかり閉めてから、水に投げ入れると、底まで沈んでしまいます。中の汚い物を出せば出した分だけ瓶が浮き上がってきます」。私はまるで水の中に沈んだ瓶のように、沈んだままで、このような良くない状態が長く続きました。

　それでも、学法を続けていました。難は大きくなっていましたが、同修との交流の中で、自分のどこが悪いのかを探しました。たくさんの小さなつまらないことを、いつまでも忘れずにためこんでいました。怨恨心です。私は怨恨心を大事にしてなかなか捨てられず、自分は正しいと思っていました。しかもこれらの難は、全て、私の心性を高めるために師父が与えてくださった関なのに、それに抗ってなかなか受け入れられませんでしたが、同修との交流の中で、やっと、少しずつ受け入れられるようになりました。

　それまでは修煉している同修は皆「良い人であるべきだ」と思っていました。ところが、大声で怒鳴ったり、睨みつけたり、言いなりにしようとしている同修がいました。そんな様子を見ていると「頭はいいのに学法をして何を学んでいるのだろう。顕示心、名利心、執着心の塊ではないか」と、私の思いはエスカレートしていきました。しかし、別の同修との交流の中で、これらのことを話すと逆に「内に向けて探してください」と再三に言われました。でも「私の辛さが分からないのだ、自分は正しい」という思いからなかなか抜け出せませんでした。それでも、同修との交流を続けていくうちに、内に向けて探すことがどういうことか分かってきました。

　徳と業はキャッチボールと同じです。酷い目に遭わされれば徳をもらえます。そして、業を消してもらえます。しかも、苦しみに耐えれば心性も上がります。良いことずくめなのに、なぜこれまで気がつかなかったのでしょう。

　これを理解すると、私は徐々に落ち着くようになり、他人に目を向けるのではなく、自分自身に向けるようになりました。他の同修が自分自身をさらけ出し、向上していく姿を見て愕然としました。「相手が威張っても、馬鹿にされてもいいではないか。これが修煉なんだ。修煉させてくれているのだ。感謝、感謝すべきだ」と、少しずつ考え方が変わっていきました。もし私がまだ悟らなければ、このままでは初級羅漢になることもできないと思うようになりました。

　あなたは、神になりたいのか常人になりたいのか、とも同修に問われました。私は「神になりたい！　そのためにここに来たのだ。衆生済度をして、元の世界にかえりたい！」とはっきりと決心しました。

　このような過程を経て、どんなことが起きても、全てのことは修煉だと思えるようになりました。

　師父は「初志貫徹すれば修煉は必ず成就する」（『大法修煉は厳粛である』）と説かれました。

　私はこの言葉を忘れずに、もっとしっかりと法を学んで修め、師父と共にもとの家に帰りたいと思います。

　師父、ありがとうございます！　同修の皆さん、ありがとうございます！

　（2025年日本法輪大法修煉体験交流会の発表原稿）