文／山東省の大法弟子祥和

　【明慧日本2025年10月27日】家に修煉していない常人がいると、私たちはコミュニケーションや付き合いが非常に難しいと感じることがよくあります。なぜなら、共産党による大法への迫害の時期に、大法弟子には大法の法理があり、どのようにすべきかを知っていますが、家族の常人は名、利、情の境界におり、しばしば個人の利益のために私たちの修煉を妨げたり反対したりするからです。特に真相を伝え、人々を救うことに関してです。これらすべては紛れもない事実ではありますが、それはすべて一種の「虚像」です。私たちがその中から飛び出し、「虚像」に惑わされなければ、実は別の按排があることに気づくでしょう。

　夫が五度、離婚を申し出る

　私はかつて重度の胃病、子宮筋腫、胸の圧迫感、低血糖によるめまい（三度失神したことがある）などの病気を患っていました。2002年に法を得て修煉を始めてから、病気は跡形もなく消えました。

　夫は私が法を得てから体が良くなったのを見て、中国共産党（以下、中共）による迫害が深刻な時期であったにもかかわらず、反対しませんでした。しかし、私が真相を伝え、人々を救い始めると、夫は邪悪な党の威圧を恐れ、私が同修と全体的に協力して行うことに関わることに反対し始めました。彼は私に法輪功と家のどちらかを選ぶように言い、3日間の猶予を与えました。

　私は非常に苦しみました。法から離れられないことも、家がなければならないことも知っていました。一つは、まだ非常に重い「情」を抱いていたこと（当時は気づいていませんでした）、もう一つは、法輪功を学んだために離婚すれば、大法の評判に影響を与えることを知っていたからです。私は夫に「両方とも必要だ」と言いました。彼は「そう言うなら、離婚したいということだ」と言いました。彼がそう言うのを見て、私はすべてを投げ出し、すべての執着心を放下して、「離婚はあなたの選択であって、私の選択ではない。私は両方とも必要だ。法輪功は人に良い人になることを教えている。私が法輪功を学ぶことは間違っていない。もしあなたがどうしても離婚を選びたいなら、あなたの好きなようにすればいい。あなたがどうしたいかによる」と夫に言いました。彼は「じゃあ、このことをお母さんにも、弟にも伝える」と言いました。普段、私たち夫婦の間に何か問題があっても、私は家族に心配をかけたくないので、知られたくありませんでした。しかし、この時は何も恐れませんでした。「誰にかに伝えたいなら、誰にでも伝えて」と言いました。夫は私の弟に電話をかけ、状況を話しましたが、そのままうやむやになりました。その後も一度、夫から「法輪功を学べば離婚だ」と持ち出されましたが、これも最後はうやむやになりました。

　2007年、私は真相を伝えたために中共の人員に連行され、罰金を科されました。この時、彼は極度の苦痛を感じ、「絶対に離婚しなければならない。もう耐えられない」と言いました。最終的には弟の協力で、また落ち着きました。2008年、私はまた中共によって不当に家宅捜索され、彼は再び離婚を申し出て、私たち2人とも苦痛の煎じ詰めにありました。この時期、私は彼の立場になって彼を理解し、自分にも極端に走る執着があることを見つけ、自分のいくつかの正しくない言動を調整しました。

　2022年大晦日、私は新唐人TVの番組を見ることに執着し、同修に小型アンテナの調整に来てもらう約束をしていました。彼がテーブルいっぱいの料理を用意して大晦日の昼食を食べようとしている時に、同修がアンテナを整理しに来たので、私は止めるしかありませんでした。この時、夫は非常に怒っているように見え、真剣に「年明けに離婚の手続きをする」と言いました。私はもともと、自分が新唐人TVの番組を見ることに執着したために、家族の気持ちを考慮しなかったことを反省し、夫に謝罪していましたが、彼のその言葉を聞くと、心の中の怒りがすぐに湧き上がり、「あなたが私に離婚を申し出るのはこれで五度目です。あなたは離婚を口癖にしている。好きなように言えばいい」と言いました。彼は一言も発せず、沈黙しました。夜、私は怒りを抱えたまま夫に、「私は『情』とは何かを見抜きました。すべては偽りだ。あなたは何度も言って、これで五度目です。『離婚』ということを、軽々しく言って良いと思っているのですか？」と言いました。思いがけず、夫は「あなたが改めなければ、五度目だけじゃない、七度目、八度目もある」と言いました。私は彼の言っている意味が分かりませんでした。しかし、私は本当に心臓をえぐられるような痛みに襲われ、長い間泣きました。旧暦の正月2日、結婚したばかりの甥夫婦が挨拶に来て、私と向かい合って座り、「叔母さん、どうしたの？」と聞きました。鏡を見て初めて、左目が眼球の黒い部分以外、全体が赤くなっていることに気づきました。苦痛の後、私は自分自身を反省しました。なぜ私はこんなことを繰り返し経験するのだろう？　突然、夫が言った「あなたが改めなければ、五度目だけじゃない、七度目、八度目もある」という言葉を思い出しました。離婚したら、どうして七度目、八度目があるのだろう？　これは彼が私を助けているのではないか？　夫は何を助けているのか？　私は突然、長年の間（20年近く）、これが師父の秩序だった按排であることに気づきました。私は夫に対して非常に重い「情」を捨てず、心の中に恨みを抱き、善と慈悲が欠けているなどの執着があり、師父は私の向上を待っておられたのです！　しかし、私はずっと悟らず、夫にも多くの苦痛を負わせてしまいました。私は心の底から懺悔し、彼に言いました。「この先、あなたがどんなに聞きづらいことを言っても、もうあなたを責めません。分かりました。あなたはずっと私を助けてくれました」

　夫の繰り返しの態度の変化に直面して

　2023年5月、夫は船員の仕事を探そうとしましたが、船舶会社はどこも経営が良くなく、仕事を探す人が多く、夫は年をとっていて、経験もなかったので、何社か連絡してもだめでした。夫はこの船員の仕事は無理だと諦めていましたが、ある日突然、ある船舶会社から連絡があり、出勤するように言われました。

　十数日後には船に乗って仕事に行くことになっていたので、夫は、船は海の上で、陸地から離れているため、医者にかかるのが不便だと考え、できるだけ早く体を調整したいと思いました。夫は私に電話をかけてきて（私は別の場所にいました）、私が家でやっている（煉功の）動作を見よう見まねでやってみた結果、わずか十数日で、彼の頚椎の病気が治り、肩までしか上がらなかった片腕も治ったと言いました。彼は、輪を抱く時、何かが「ガクン」と音を立てて足に落ちてきた感じがしたと言いました。私は数日家に帰り、彼の煉功動作を直してあげ、彼と一緒に学法、煉功しました。彼はまた、どのように正念を発して自分の空間場をきれいにすればいいのかと私に尋ね、試行錯誤しながら彼は半跏趺坐で正念を発して自分の空間場をきれいにしました。その様子は比較的敬虔でした。船に乗ってからも、夫は毎日正念を発して空間場をきれいにし、「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じました。

　一カ月余り後、父が癌だと診断されたため、夫は家に帰りました。私も一カ月ほど家に滞在し、彼と一緒に学法、煉功をしました。私は心の中で師父に感謝し、これが師父の秩序だった按排だと知っていました。私はかつて、夫も大法に入ってきてほしいとどれほど願ったことでしょう。しかし、彼はその気配さえありませんでした。今回、夫は何も求めずに自然に入ってきました。ですから、今から見れば、夫が船員の仕事を探したことも偶然ではなく、これも師父の按排の一部だったのです。

2カ月後、私は別の場所から家に引っ越し、夫がまだ比較的敬虔に煉功しているのを見ました。彼は私に、この2カ月間で試練を経験したと教えてくれました。顔の半分、こめかみ、歯が時々、心臓をえぐるように痛んだのです。普通の人の言葉で言えば、三叉神経痛です。彼は耐えられなくなり、40元あまりの薬を飲みました。以前は歯痛の時、これを飲めばすぐに治りましたが、今回は効きませんでした。彼は師父が体を浄化してくださっているのだと悟り、我慢しました。一カ月ほどで治りました。その直後、今度は反対側が痛み始めましたが、彼はまた耐え忍び、これも治りました。同時に鼻にも赤い硬い塊が現れました。彼は鼻炎を持っているので、夫は師父が浄化してくださっているのだと言って、気にせず、しばらくして治りました。

　夫は古い学習者のように専心して学法、煉功することはできませんでしたが、喫煙や飲酒（宴会の時などは少し飲みます）、テレビを見たり、携帯電話で遊んだりしながらも、学法と煉功を続けることができているので、私は心から安堵し、喜んでいます。

　ある日、雑談の中で私が外で真相を伝えることについて話すと、彼は突然また不機嫌になり、「私たち、学法と煉功だけをすればいいんじゃないか？」と言いました。私は「そんなことできるわけがない」と言いました。そこでその晩、彼は食事をせず、私がどんなに勧めても食べませんでした。私は彼に「普段あなたは、私たちは人から借りを作るだけで、人に借りを作ることはしないと言っている。師父が私の体を浄化してくださったのに、今大法が中傷され、迫害されている。私は一言の正義の言葉も言えないでいる。私はまだ良心のある人間と言えるだろうか？　あなたが私を理解してくれることを願っている」と言いました。彼は何も言いませんでしたが、心の中は穏やかになったように見えました。

　夜、私は夢を見ました。私は外から家に帰ろうとしていて、夫が私の実家の平屋の中にいるのを見ました。中には多くの同修がいて、家の北西の角の庭には広い出口がありました。見知らぬ男性が私に「見ていないことにすればいい」と言いました。私は振り返って家に帰ろうとすると、西側の塀の上に赤い五芒星が高くかかっているのを見ました。私は家に帰ってそれを摘み取ろうと思いました（夢の中でそれが邪霊と関係していることを知っていました）。

　翌日の午前中、夫は私を呼んで、「あなたが真相を伝えると言うと、私の痛いところを突くんだ。長年この問題はうやむやになってきた。今日、私たちは選択をしよう。二つの選択肢がある。一つは、あなたが信仰に専念し、真相を伝えるべきは伝え、思うようにやる。この選択をすれば、リスクがある。給料を失う覚悟、あるいは…（彼は最後まで言いませんでしたが、刑務所に入るという意味でした）もう一つは、学法と煉功だけをして、普通の生活を送る。あなたはどちらの選択をしたい？」と言いました。

　私は「その中間でどうだろう」と言いました。彼は「もしあなたがどうしても伝えたいなら、2、3年待って私が定年退職した後、私があなたに付き添って外で伝えてもいいのではないか？　私が目を光らせていよう」と言いました。私は夫の気持ちは理解しましたが、承諾することはできませんでした。「2、3年の間に何が起こるか分からない」と言いました。夫は「あなたの言いたいことは分かった。では、あなたはしたいようにすればいい。あなたが楽しければ、私はあなたの境界には達していない。ただ平穏無事に生活したいだけだ。私自身を犠牲にしよう。私のことは気にしないで。自分で自分の調子を整えるから」と言いました。

　私はこれを聞いて非常に感動し、涙を流しながら彼に両手を合わせて「ありがとう」と言いました。今度は夫は離婚で私を脅すのではなく、彼自身を犠牲にしようとしていました。しかし、夫が非常に苦しんでいることは明らかで、彼は絶えず携帯電話をいじったり、テレビを見たりしていました。

　さらに翌日の午前中、私は夫を慰め、「心配しないで。注意するから。普通の人が生老病死などはどうしようもないことだが、大法を学べばすべて師父が管理してくださる」と言いました。この時、夫は突然怒り出し、師と法を敬わない言葉をいくつか言いました。私は全身が震えながら、目を閉じて正念を発しました。夫は言い終わると、服を着て街へ出かけようとしました。私は苦痛を感じながら、小型スピーカーで師父の説法を流して聞きました。夫は「今後、勝手に流すな。お前が聞くなら、自分の部屋に行って聞けと言い、そして街へ出かけました。

　私は『済世』、『普度』の大法音楽を流しましたが、涙が止まりませんでした。彼が今作っている業を見て、前と後の2人の人物を見て、私の心はとても痛みました。私のどんな執着が原因でこうなったのだろう？　振り返って、彼が言った師と法を敬わない言葉を聞いた時、なぜ私は全身が震えたのだろう？それは彼に対する深い「情」があったからだ。夫が業を作るのを望まなかったからです。また、最近の私の喜び、つまり「歓喜心」が邪悪に隙を突かれてしまったのです。私は自分がまるで罪人のように感じ、自分の取り除いていない人心が夫を大法から押し出してしまったのだと思いました。この時、私は、自分自身をしっかり修めることの重要性を痛感しました。それは、自分と繋がりのある衆生が救われるかどうかにかかっているからです。私は自分自身をしっかり反省する必要があると感じました。そこで、一日おきに私はまた母である同修の家に戻りました。