　文／在日ベトナム人の大法弟子

　【明慧日本2025年10月27日】

　尊敬する師父、こんにちは。

　同修の皆さん、こんにちは。

　この日本法会の機会に、師父にご報告し、同修の皆さんと交流させていただきます。不適切な点があれば、ご指摘ください。

　一、師を探し求めて、大法に出会う

　大学に入った頃、私は人生の目的を解き明かす本や資料を探し始めました。ある日、『西行漫記』という本を読みました。それはイギリス王立科学協会の専門家たちが、インドで玄学や人間の超常能力を研究した体験を記録したものでした。しかし、彼らがある修行者から得た答えは「人生の目的は修煉である」というものでした。最終的に数人のメンバーはすべてを捨て、インドに残って修行を続ける決意をしました。

　私はこの答えに衝撃を受けました。「私も修行しなければならない。しかし、どうやって修行すればいいのか？　誰が本当の修行の道を導いてくれるのか？」そう思い、チベットの修行に関する本を読み始め、自分を導いてくれる師を必ず見つけようと決意しました。

　その後、修行について探求を始め、インターネットで検索し、関連書籍を読みました。しかし、修行の方法はわからず、誰にも相談できず、心は苦しみで満たされました。寺院にも行き、如来像の前でひざまずき、「本当の師父に出会い、修行の道を導いてください。どうか私をチベットに連れていってください」と祈りました。私は何度も自分に問いかけました。「師父、どなたですか？　本当の修行の道を示してください。どんな苦労も耐えます。ただ師父に出会い、導きをいただきたいのです」

　孤独と苦しみに包まれていましたが、それでも私は「師父はどこかで私の心の声を聞いておられ、私が探し求めていることをご存じで、ただその時を待っておられるのだ。きっと本当の師父に出会える」と信じていました。

　その頃、大学に通う意味を見失い、退学を決意しました。しかし、手続きを進める中で学長の署名がどうしても得られず、最終的に学業を続けながら修行の道を探すことにしました。決して諦めないと心に誓いました。

　ある日、同じ興味を持つ見知らぬ人がSNSでシェアした記事に目が留まりました。タイトルは「人として生まれて『轉法輪』を読まないのは惜しい」というものでした。私は「もしかして、これが私の探し続けていた修煉の法門では」と感じ、その人に尋ねてみました。

　彼は『轉法輪』の電子書籍のリンクを送ってくれ、さらに煉功もあると教えてくれました。読み始めると、頭が清められるような感覚に包まれ、その奥深い内容に心の底から衝撃を受けました。これまで一度も聞いたことのないものでした。すぐに近くに煉功拠点があるかと尋ね、連絡を取りました。2016年5月3日の早朝、初めて訪れると、学習者が煉功を教えてくれました。その後、集団での学法にも参加しました。

　二週間後、『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』を読み、涙が止まりませんでした。そのまま眠ると夢の中で、高くそびえる城に連れて行かれ、最上階で三人の人に出会いました。彼らは美しい空間へ導き、さらに一つの部屋に案内しました。そこには師父の写真が置かれており、台湾の学習者たちが作り上げたものでした。さらに一枚の契約書のような名簿を見せられ、その中に私の名前が大文字で記されていました。他にもいくつか名前が並んでいました。目が覚めた後、私は「精進してこの神聖な誓約を果たそう」と自分に言い聞かせました。

　学法を続けるうちに、大法弟子の使命が「三つのこと」をしっかり行うことだと理解しました。「私は師父の弟子になりたい。まだ発正念も真相を伝えることもできない。今すぐ三つのことをやらなければ」と決意し、法輪功迫害の元凶である江沢民を告訴する署名活動に参加しました。

　あるとき発正念をしていると、目の前の壁に赤い文字が浮かび上がるのを見て驚きました。上には漢字、下には日本語のひらがなが書かれていて、しばらく消えませんでした。私はどちらの言葉もわからず、意味がわかりませんでした。後に、それが「日本へ行く」ことを暗示していたのだと気づきました。

　その後、新しい煉功拠点の指導員を務めるよう言われました。同修との交流を通じて、修煉は自分だけでなく、修煉環境全体を考えながら共に成長することを学びました。

ある日、父が「日本に三年行ってから帰ってきたらどうだ」と勧めましたが、私はそのときの修煉環境がとても良く、きっぱりと断りました。しかしまたも夢の中で、弟が大声で「姉さん、何をしているの？　早く日本に行って！」と叫び、私の手をつかんで日本行きの列車に乗せました。目が覚めたとき、発正念で見た漢字とひらがなを思い出し、「これは師父が日本へ行くよう示してくださったのでは」と感じました。確信は持てませんでしたが、「私は師父の導かれた道を歩む。師父のご安排であれば従う」と心に決めました。

　最終的に、日本への手続きはすべて順調に進み、新しい環境での修煉の旅を始めました。それは苦労に満ちていましたが、かけがえのない貴重な体験でした。

　二、日本での修煉

　1．同修と共に煉功拠点を立ち上げる

　日本に来てから、私は九州の熊本に住みました。来たばかりの頃は落ち込んでいました。ここには集団で煉功する環境がなく、大法弟子として行うべき三つのことはすべてオンラインで行うしかなかったからです。ある日、私はja.falundafa.orgに掲載されていた情報をもとに、最寄りの煉功拠点へ同修を探しに行きました。しかし、着いた時にはすでに真っ暗で、誰もいませんでした。尋ねると、その拠点は定期的に活動していないとのことでした。私は近くの公園で一人で煉功し、オンラインで学法を続け、在日ベトナム同修の連絡グループを作り、全体としてつながるようになりました。

　ベトナムには多くの煉功拠点があり、場所によっては毎日三回煉功するところもあります。私は日本でも、より多くの毎日煉功できる拠点を作りたいと考えました。まずグループを作り、集団学法や交流を行い、SNSで在日ベトナム学習者をつなぎました。情報交換の場を設け、日本に来た際ベトナム人同修がすぐに連絡を取り合い。直ぐ溶け込めるようにしました。今ではこのグループは日増しに大きくなっています。

　ある日、日本語能力試験を受けに行ったとき、遠くで煉功している人々の姿を見つけました。近くには「法輪功」と書かれた横断幕もありました。私は驚きと喜びで胸がいっぱいになり、すぐに駆け寄りました。やはり同修たちでした。まるで喉が渇いた人が水を見つけたような、夢のような感動を覚えました。それ以来、週末は煉功拠点に通い、皆と一緒に車で出かけ、法輪大法の素晴らしさと迫害の実態を伝え、江沢民を訴える署名活動を行うようになりました。活動後は皆で車に乗って帰り、道中で交流をしました。私の番が来たとき、言葉が出ず、ただ涙が止まりませんでした。同修と出会えた感動とその大切さは、言葉にできないほど深く、これこそ日本に来てからずっと願っていたことでした。

　その後、ビザの更新のため関東地方へ移りました。そこにはさらに多くの同修がおり、私は新しい煉功拠点を立ち上げました。現在の拠点は、まさに師父のご安排によるものです。ここに留まり、同修と共に煉功拠点を発展させ、皆に毎日一緒に煉功するよう呼びかけることができるのは、師父の加持と導きのおかげです。拠点には大法を紹介する横断幕を掲げ、次第に安定し、参加者は中国、日本、韓国、ベトナムなどさまざまな国の人々です。

　後に、私は煉功拠点の登録を法輪大法の公式サイトに申請しました。まもなく明慧ネットの同修から連絡があり、私たちの拠点を紹介する記事が掲載されました。これをきっかけに、さらに多くの人々が訪れるようになりました。

　私たちは日本時間の早朝4時20分から煉功を始め、第二式功法を1時間行い、五式の功法をすべて終えると、ちょうど世界共通の発正念の時間になります。その後、集団学法を行います。雨の日でも休まず続けており、公園内には雨でも煉功できる場所があります。週末には一般の人々にも大法を知ってもらい、他の学習者も参加しやすくするため、別の時間帯に煉功を担当する同修もいます。

　煉功拠点には、功法について尋ねる人や一緒に煉功に加わる人、写真を撮る人もいます。周囲の人々も私たちが法輪功を修煉していることを知っています。特に地域をパトロールする警察官のKさんが何度も訪ねてきました。初めて会ったときには名刺を渡してくれ、「もし妨害があれば連絡してください」と言ってくれました。さらに、公園外で資料を配る許可を取る部署を紹介してくれ、『轉法輪』と『法輪功』の本も受け取ってくれました。時々、活動の様子を気にかけて訪れ、個人的な関心から、「機会があれば法輪功を学びたい」と話してくれることもありました。

　今の私は、仕事の中でも「法を実証する」ことを心掛け、生活や修煉もこれまでになく順調です。

（続く）

（2025年日本法輪大法交流会の発表原稿）